公開日:2022.05.20

ブランドコンセプトとは?作り方やポイントを解説

  • マーケティングリサーチ用語解説集

ブランディングにおいて必要不可欠な「ブランドコンセプト」。とはいえ、「ブランドコンセプトって具体的に何かよくわからない」「ブランドコンセプトを作るにはどうしたらいいの?」などの疑問やお悩みを抱えてはいませんか?

本記事では、ブランドコンセプトの概要と、作り方、作る際のポイントについてわかりやすく解説します。
 

ブランドコンセプトとは、ブランドの価値を言語化したもの

ブランドコンセプトとは、ブランドのコアになる価値を言語化したものです。言い換えれば「顧客にどのような価値を提供するブランドなのか」を表現したものです。

このブランドコンセプトが曖昧だったり、端的に伝えられるものでなかったりすると、解釈が人によって異なってしまう事態が発生します。それゆえブランドの価値にブレが生じないように、ブランドコンセプトを明確にする必要があります。反対に、明確に打ち出すことができれば、顧客にブランドの価値を周知でき、長く愛されるブランドへと成長できます。
 

魅力的なブランドコンセプトの作り方

ここからは、魅力的なブランドコンセプトを作るための具体的な行動を紹介します。

1.現状把握・マーケット分析
2.ターゲットの設定
3.ターゲットに提供できる価値の明確化
4.ブランドコンセプトの言語化
5.ブランドコンセプト(言葉)の検証

各ステップについて見ていきましょう。
 

ステップ①:現状把握・マーケット分析

まずは、現状把握とマーケット分析を行いましょう。

具体的には、自社ブランドはマーケットでどの立ち位置を目指していて、実際はどうなのかなどを整理します。そのためにポジショニングマップを作成したり、マーケティングリサーチ(市場調査)を行ったりするのも良いでしょう。

収集した情報は、以下4つの観点でチェックしてみます。その際、自社のみならず、競合の情報も同様に、以下4つの観点に落とし込んでみると、自社と競合他社の差異が見えやすくなります。

● 誰に:ターゲットはどのような人か?
● 何を:どのような商品やサービスを提供しているか?
● 何のために:何のために提供しているのか?
● どのようになってほしいか:商品やサービスを使うことで、顧客にどうなってほしいのか
 

ステップ②:ターゲットの設定

次に、ステップ1の内容を踏まえつつ、ターゲットの設定を行います。

自社の価値を届けたい顧客や、自社製品・サービスに価値を感じる顧客は、どのような人物あるいは企業なのかをあらためて検討しましょう。このとき、以下のような内面的・外面的要素から考えて、最終的に集約させていくと、ある程度ターゲット像が明確になります。

・年齢
・性別
・居住地
・家族構成
・職業
・年収
・価値観
・悩み
・願望
・ライフスタイル など
 

ステップ③:ターゲットに提供できる価値の明確化

続いてターゲットに提供できる価値を明確化します。

ステップ1で行った現状把握と、マーケット・競合他社の分析をもとに、独自性の高い価値を見つけていきます。重要なのは、自社ブランドは競合他社と比べてどのような点で差別化できているか、どのような価値を顧客に提供できているかを見極めることです。

自社だけが提供できる価値を発見できると、ブランドコンセプトで表現すべきことが自然と見えてきます。
 

ステップ④:ブランドコンセプトの言語化

ここからようやくブランドコンセプトの言語化に移ります。

ここまでのステップで定めたターゲット像、価値や独自性をもとに、ブランドコンセプトを表現していきましょう。このとき広告のキャッチコピーのように、うまく表現することにこだわる必要はありません。むしろターゲットに「どのようなブランドで、どのような価値を提供しているのか」が正確に伝わることのほうが重要です。なるべく一文でわかりやすいものを作ることを心がけましょう。

また顧客の記憶に残りやすいインパクトのあるものだと、なお効果的です。
 

ステップ⑤:ブランドコンセプト(言葉)の推敲・検証

たたき台ができたら、推敲の段階に移ります。

語尾や言葉のチョイスによって、受け手の印象は大きく変わります。そのため自社らしさが表現できているか、別の表現のほうが良くないか、この表現に親しみを持てるかなどの視点から、ブランドコンセプトを再考しましょう。

その際、人に印象や感想を聞いてみるのもおすすめです。狙い通りの印象や感想を抱いてくれるか、それとも予想と反するのかによって、推敲すべき点も変わってきます。
 

魅力的なブランドコンセプトを作るためのポイント

最後に、魅力的なブランドコンセプトを作るためのポイントを解説します。
 

独自性がありながら、わかりやすい表現を追求する

1つ目は、独自性がありながら、わかりやすい表現を追求することです。とくに押さえておきたいのが、顧客がブランドコンセプトを見たときに、意味が通じることです。独自性を追求するあまり、表現がわかりにくくなっていないか確認しましょう。

たとえば業界用語や社内用語、カタカナ語などが使われたブランドコンセプトを見ても、多くの顧客は理解できないでしょう。どれだけ方向性として素晴らしいブランドコンセプトを作れたとしても、表現として伝わらなければ意味がありません。そのため顧客や世間一般の人が、読んでわかる表現を見つける必要があります。
 

顧客の潜在ニーズを代弁している

2つ目は、顧客の潜在ニーズ(悩み・不満・願望など)を代弁するように努めることです。顕在ニーズだけにアプローチしていても、競合他社と差別化できず、ありきたりなものになってしまう可能性があります。

本来、マーケティングにおいては「多くの人が思っているけど、誰も言葉にしていないニーズ」を見つけることが重要です。それゆえステップ1の段階で、念入りにマーケット調査や分析を行うことが重要なのです。

こうした潜在ニーズを的確に捉え、それを解決できる商品やサービスを提供しているというブランドコンセプトを作ることができれば、顧客に好印象を与えることができるでしょう。
 

まとめ

ブランドコンセプトとは、ブランドの価値を言語化したものです。

ブランドコンセプトを作成する際、顧客にとってわかりやすく、うまく訴求できる表現にすることが重要です。そのためには現状把握・マーケット分析をじっくり行い、その情報をもとにターゲット像やターゲットに提供できる価値を考え、ブランドコンセプトに落とし込んでいくようにしましょう。本記事を参考にしながら、自社に最適のブランドコンセプトを作成してみてください。
 

執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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