公開日:2022.06.16

経験サンプリング法とは?

  • マーケティングリサーチ用語解説集

 

経験サンプリング法とは

経験サンプリング法は、Experience Sampling Methodの略でESMと呼ばれることもあります。主に学術研究において用いられる用語で、調査被験者に日常生活のなかで一日数回ずつ数日間にわたって繰り返しデータを取得する調査手法のことです。
日常生活のなかで被験者が経験するあらゆる出来事に対する感情・思考・行動などのデータをリアルタイムで収集できるため、事象の発生頻度やその状況の詳細、時系列推移などを知ることができます。
 

経験サンプリング法のメリット

質問紙調査やインタビュー調査などと異なり、あいまいな記憶に頼らずリアルタイムなデータを収集できます。また、繰り返しデータを収集することで、時系列的な推移の追跡ができることが特長です。
調査被験者が、いつ、どこで、何を考え、どのように感じ、どういう行動をとったのかについて、時間経過や経験につれ、それがどのように移り変わるのかを把握することができます。
 

経験サンプリング法のデメリット

データ収集の方法が課題となることが多いです。通常、被験者がスマートフォンなどのデバイスを通してデータ収集専用ツールにアクセスし、画像やコメント、アンケートデータなどを格納する形でデータ収集を行います。そのため、被験者が持つデバイス環境が専用ツールに対応できているかどうか(古い機種では対応できないなど)が求められます。
また、そもそもデータ収集専用ツール自体が市場に少ないことも課題に挙げられるでしょう。最大のメリットであるはずのリアルタイムなデータということを保つためには、日常生活のなかで被験者にその場その場でデータを格納してもらう必要があるため、忘れてしまうことを防がなければなりません。ツールから定期的にお知らせが届くなどの喚起も重要となります。
 

経験サンプリング法と日記調査

マーケティングリサーチの調査手法のひとつで、日記調査というものがあります。日記調査とは、一定期間継続して、対象者にWEB上の日記システムを利用して、生活行動や利用シーンの写真、商品利用の感想などを記録してもらう調査手法のことです。一定期間継続するので、期間中の行動の変化、気持ちの変化を把握することができます。
お気づきかと思いますが、日記調査は、まさに経験サンプリング法と同じ意味合いの調査となります。日記調査の専用ツールを持つリサーチ会社であれば、経験サンプリング法にも対応できるでしょう。
 

最後に

経験サンプリング法に参加してくれる被験者がデータの格納を忘れてしまうことを防ぐためには、被験者が「自分は調査に参加しているんだ」という意識づけが何より重要となります。条件に合致する方であれば誰でも参加を求めるのではなく、きっちり回答してくれる調査モニターが被験者に向いているでしょう。
経験サンプリング法をご検討であれば、調査モニターと日記調査専用ツールを保有するリサーチ会社に相談してみることをお勧めします。
 

執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

アスマークの編集ポリシー

被験者募集支援・リクルート代行

被験者募集支援・リクルート代行

被験者とは、試験・実験の対象となる人を指します。

弊社では、大学/調査機関の学術研究で実施される、脳波測定、視線計測、臨床心理学実験、医療/介護器具の試用試験、運動負荷試験、身体データの測定等の調査の参加者も被験者リクルートに対応しており、多数の実績があります。

> 詳しく見る


日記調査

日記調査

日記調査とは、一定期間継続して、対象者にWEB上の日記システムを利用して、生活行動や利用シーンの写真、商品利用の感想などを記録してもらう調査手法です。一定期間継続するので、期間中の行動の変化、気持ちの変化を把握することができます。
スマホを利用して簡単に投稿することができますので、食事日記や美容手入れ状況等を撮影し投稿してもらうなど、エスノを目的とした訪問観察調査の代わりに、利用することもできます。
さらに、さまざまな調査と組み合わせて実施することで、日々の行動と合わせて消費者の実態を、より詳細まで把握することができます。

> 詳しく見る