公開日:2020.08.11

ログデータから見えるものとその活用

  • リサーチャーコラム

はじめに

・Webのアクセスログデータというと、どのように活用しているだろうか。一般的にはアクセス解析ツールを使用してサイトアクセス者の特性や行動、検索ワードは何か、どのページが閲覧されているのかなどを把握し、サイトの改良・改善に活用する使い方が多いだろう。
・アクセス解析を行うことで以下のようなことが分かる
– サイトの訪問者数、ページ別の閲覧数
– ユーザーのサイト訪問回数
– ユーザーのサイト滞在時間
– 申し込みや問い合わせなどのコンバージョン数
– サイトへの流入経路(主に検索,広告,SNSなどから流入)
– サイト流入検索ワード
– ユーザーの属性(性別,年代,エリアなど)
・またマーケティングオートメーション(MA)ツールを導入することで、会員顧客を特定してサイト内の行動を分析、見ていたページなどの情報から、その顧客へのアプローチにつなげることができる。

 

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分かること/分からないこと

・そもそもアクセスログとは、Webのサーバーへの通信履歴データのことである。ゆえに、特定のサーバー内の情報しか取得することはできない。自社のホームページの場合であれば、そのサイト内の情報のみとなる。

 

・しかし、サイト訪問者は自社以外のサイトへもアクセスしている。自社の顧客がどんなサイトへアクセスしているのかを紐解くことができれば、その人の趣味嗜好や価値観などを把握することができるだろう。
 

他のデータから見えてくるもの

・ログデータだけで見えないものについては、他のデータと掛け合わせてみることで見えてくるものがある。例えば会員情報を保有していれば、マーケティングオートメーション(MA)ツールを導入することで、その会員情報とログ情報を紐づけることが可能になるかもしれない。保有会員に対して調査をすることも可能だ(メンバーズリサーチ)。

 

・他社へのアクセス情報も含めてサイト横断的にログを取得するには、サードパーティークッキーを取得しているツールやサービスを利用するのが1つの解決策となるだろう。
(代表的なものはサーバーログ取得型、計測タグ埋め込み型、パケットキャプチャリング型などがある)

 

・他社情報も含めてデータを網羅的に取得することで、Webサイトへのアクセス情報やTVCM/Web広告への接触情報、オンライン/オフラインでの購買情報を把握し、トータルマネジメントをすることができるようになるだろう。

 

ログデータイメージ

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アスマークでは、ログ・購買・位置・アンケート情報など、多角的なデータを紐づけたシングルソースパネルの構築を進めていきます。
 

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執筆者
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吉原 慶
株式会社アスマーク リサーチソリューショングループ マネージャー
専門統計調査士・マーケティング実務士
千葉商科大学商学部卒業。シンクタンク、医療介護系マーケティング会社を経て2016年より現職。 リサーチャーのチームを立ち上げ、リサーチの企画設計からレポーティングまでトータルサポートできる体制を構築。 現在は後進の育成、社内外での勉強会やセミナーの開催、新サービスの開発を担当。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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