有害サイトへのアクセスを制限しようとする議論がある。経済産業省やフィルタリングソフトメーカーも、URL フィルタリングなどの普及を後押しするなど、社会的な議論にさえなりつつある。では、件のフィルタリングは現在どれだけ利用されているのだろうか。
インターネットコム株式会社と株式会社アスマークが実施した「フィルタリングに関する調査」によると、フィルタリングの普及状況は20%弱であることがわかった。
今回の調査は全国のインターネットユーザー男女300人を対象に行った。男女比は男性50.0%、女性50.0%、年齢別では20代20.0%、30代 20.0%、40代20.0%、50代20.0%、60代以上20.0%となっている。
まず、インターネットユーザー300人に自宅の PC で Web フィルタリングを利用しているかどうか尋ねた。その結果、利用しているのは17.7%(53人)であることがわかった。およそ8割がフィルタリングを利用していない計算だ。この結果だけ見ると、フィルタリングの普及はまだまだのようだ。
次に、利用中のフィルタリングサービスを選択してもらった。回答はそれぞれ、「ソフトウェアによるサービス」54.7%(29人)、「ハードウェアによるサービス」11.3%(6人)、「プロバイダの提供するサービス」41.5%(22人)、「オンラインのサービス」11.3%(6人)などとなった。
実際に利用しているソフトウェアはというと、「Norton Add-on Pack for Norton Internet Security」が最も多く44.8%(13人)、「iフィルター」24.1%(7人)などとなった。
他方、フィルタリングを利用しない理由はというと、フィルタリングを利用していない247人に尋ねたところ「必要性を感じない」67.6%(167)が最多となった。また、他の回答としては「対策が面倒だから」24.7%(61人)、「経済的負担が大きすぎるから」8.5%(21人)となった。
Q:ご自宅の PC で有害サイトフィルタリングを行っていますか
Q:ご利用中のフィルタリングの種類を選択してください
Q:フィルタリングを利用しない理由を教えてください
(2008年8月1日~4日 20~60代のインターネットユーザーの男女300人)