ブランドのリポジショニング:STEP3

STEP3:消費者が持つブランドイメージからリポジショニングの方向性をつかむ

STEP3:消費者が持つブランドイメージからリポジショニングの方向性をつかむ

ブランドイメージを可視化し、ブランドの競合環境を把握することが重要。ブランドAに近いイメージを持たれている競合ブランドがあり、その競合ブランドのほうが消費者に強いベネフィットを感じられている場合は、ブランドAが選択されることはあまりない。

ベネフィットとは?
お客さんが商品から得られるメリット
高いクラブを買っている人は、飛距離というベネフィットを買っている。売り手は:クラブを売り、買い手は:飛距離を買う

継続者には評価されているが、中止者やカテゴリーユーザー全体では評価の低い点 特に中止者は、他と比べて、どのような項目で重視点との乖離が見られ、不満が大きいか。 ネガティブに働いているブランドイメージの払拭を検討するにあたって、実は一方でそのイメージは購入者には、非常に支持されているイメージで、それを変えることによってユーザー離れのリスクはないか。

現在のユーザーがそのままついてきてくれることが望ましいが、今後どの層を狙っていくのか、そのポテンシャルの大きさと現在のユーザーの大きさを天秤にかけて検討することが重要

STEP3:結果

購入者のイメージとしては「安心できる」という回答に次いで「慣れている」「親しみがある」という回答が目立ち、「中止者」のイメージには際立ったものがない状態だった。積極的なコミュニケーション戦略を打たなかったせいもあってか、イメージの想起量自体が上がらない状態になっていると推測できる。 このままではその競合ブランドからの追従をくつがえせない。

ブランドAが長年にわたって築いてきたブランド資産を、どのように伝えるべきか、どのように方向性を変換していくべきか、もっと深く掘り下げたうえで検討する必要がある。