公開日:2014.09.01
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ゲームと子どもに関するアンケート調査
据え置き型または携帯型ゲーム機よりもスマートフォンやタブレットでのゲームプレイ頻度高い結果に
調査概要
調査名 | ゲームと子どもに関するアンケート調査 |
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対象者条件 | 全国、20代~40代、既婚男女 子どもがいない、または0歳~小学生までの子どもがいる人 |
調査項目 | ・属性(性別、年齢、居住地、未既婚と子ども有無、子どもの学齢) ・家庭用据え置き型ゲーム機・携帯型ゲーム機所有状況(SA) ・ゲームをする頻度(本人/家族)(SA) ・ゲームに対する好き嫌い(SA) ・子どもの頃にゲームで遊んだ経験(SA) ・子どもの発育や成長にゲームが与える影響についての意識(SA) ・【影響すると思う】影響の良し悪しについての意識とその理由(SA/FA) ・【影響しないと思う/どちらともいえない】その理由(FA) |
サンプルサイズ | 760ss |
割付 | 【性別】男性:50.0% 女性:50.0% 【年代】20代:21.1% 30代:39.5% 40代:39.5% 【子ども】子どもなし:50.0% 0歳~小学生の子どもあり:50.0% |
調査期間 | 2014年9月17日~9月19日 |
調査方法 | インターネット調査(アスマークの自社モニター ) |
調査機関 | 株式会社アスマーク |
調査対象
性別 N=760 | |
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年代 N=760 | |
居住地 N=760 | |
未既婚と子ども N=760 | |
子どもの年齢・学年 n=380 ※子どもがいる方のみ |
Q1.あなたのご自宅に、家庭用の据え置き型ゲーム機、携帯型ゲーム機はございますか?(1つ選択)
据え置き型:Wii、Playstation、Xboxシリーズなど/携帯型:ニンテンドーDS、PSP、PS Vitaなど
Q2.あなたのご家庭では、どれぐらいの頻度で、家庭用ゲーム機やパソコン・スマートフォンなどでゲームをされますか?ご自身とご家族それぞれについてお答えください。(それぞれ1つずつ選択)
■ゲームをする頻度(本人/家族) N=760
回答者本人と家族(配偶者、子どもなど)それぞれについて、ゲームをする頻度を聞いたところ、据え置き型または携帯型ゲーム機でゲームをすることがある人は42.3%。パソコンまたはスマートフォン、タブレットでゲームをする人は56.8%で、「ほぼ毎日」と答えた人が3割に上る。一方、家族についても、据え置き型・携帯型ゲーム機でゲームをする人の割合は5割弱で、こちらも、ゲーム機よりパソコン、スマートフォン、タブレットでのゲームの方が遊ぶ頻度が高い人が多かった。
Q3.あなたは、ゲームがお好きですか?パソコンやスマートフォンでプレイするものも含めてお答えください。(1つ選択)
■ゲームに対する好き嫌い N=760
ゲームが「好き」(以下、好き・やや好きの合計)と答えた人は全体の55.1%。「嫌い」(以下、嫌い・やや嫌いの合計)は20.6%となった。男性は女性に比べ「好き」と答えた人の割合が高い。年代別では、20代は73.2%と7割以上の人が「好き」と回答し、「嫌い」は1割を下回ったが、40代では「好き」と答えた人は42.3%にとどまり、「嫌い」が約3割となっている。年代によるゲームの好き嫌いの差が出た結果となった。
なお、Q1では、子どもがいない家庭よりいる家庭、子どもが1人の家庭より2人以上の家庭の方がゲーム機の所有率が高くなったが、子どもが2人以上の家庭で「好き」の割合が高いことはなく、ゲーム機の所有状況と(親の)ゲームの好き嫌いは直接関係がないように思われる。
Q4.あなたご自身が子どもの時(幼少期~中学生くらいまで)は、ゲームで遊ぶことはありましたか?(1つ選択)
■子どもの頃にゲームで遊んだ経験 N=760
次に、回答者が子どもの時(幼少期~中学生くらいまで)にゲームで遊んだ経験について伺った。「よくゲームをした」「ときどきした」と答えた人は約7割で、「ごくまれにした」「まったくしなかった」という人が3割だった。
男性は「よくゲームをした」という人が49.2%で半数近く、「ときどきした」も合わせると約8割になる。女性は6割。
年代別では、若い世代ほどゲームで遊んだ経験が多く、「よくゲームをした」「ときどきした」の合計は、20代では83.8%と8割を上回った。それに対し30代では75.3%、40代では56.7%と低くなっているが、これには子ども時代における家庭用ゲーム機の普及状況も影響していると考えられる。
また、ゲームの好き嫌い別でも比べてみると、現在ゲームが「好き」という人は、子ども時代のゲーム遊びの経験率も高く、「よくゲームをした」は54.9%で、「ときどきした」を合わせると83.3%に上る。一方で現在ゲームが「嫌い」という人は、ゲームで遊んだ経験が少ないか、まったくしなかった人が多い。子どもの時のゲーム遊びの経験が、大人になってからのゲームの好き嫌いに多少なりとも影響している可能性が伺える。
Q5.「ゲーム」と「子ども」に対するイメージ、認識についてお伺いします。子どもの頃からゲームで遊ぶことは、子どもの発育・成長に、何らかの影響を与えると思われますか?(1つ選択) ※良い影響、悪い影響、どちらも含めてお考えください。
■子どもの発育や成長にゲームが与える影響についての意識 N=760
次に、“子どもがゲームで遊ぶこと”について、子どもの発育や成長に与える影響についての考え方を伺った。
その結果、約3人に1人が「影響すると思う」と回答し、「少し影響すると思う」の45.1%と合わせると、8割近くに上った。
男女別では、男性より女性の方が影響すると考える人の割合がやや高い。また、年代別では、ゲームが好きと答えた人の割合が高く、子ども時代にゲームで遊んだ経験も多い20代において、30代・40代よりも影響を意識する人が多く、少し影響するも合わせると88.2%にも上った。
ゲームの好き嫌い別では、ゲームが好きな人では84.0%が影響すると考えているが、ゲームが嫌いな人では67.3%と、7割近くはいるものの好きな人に比べると低い結果となった。ゲームが好きな人ほど、ゲームの種類や内容には様々なものがあることを経験上知っているがゆえに、子どもの発育・成長に影響する(ようなゲームも中にはある)と考える人が多いのかも知れない。
※「影響すると思う」「少し影響すると思う」と答えた方
SQ5-1.ゲームで遊ぶことが、子どもの発育・成長にどのような影響を与えると思われますか?(1つ選択)
SQ5-2.ゲームが子どもの発育・成長に与える影響について、そのようにお答えになった理由をお聞かせください。(自由回答)
■影響の良し悪しについての意識とその理由 n=594
ゲームで遊ぶことが子どもの発育・成長に「影響すると思う」または「少し影響すると思う」と答えた人に、良い影響を与えるのか、それとも悪い影響を与えるのか、影響の仕方についての考え方を伺った。
その結果、「良い影響があると思う(「どちらかといえば」も含む)」を答えた人は13.1%とわずかで、「悪い影響があると思う(「どちらかといえば」も含む)」という回答が50.7%と半数を占めた。36.2%は「どちらともいえない」という意見だった。
男女ではそれほど大きな違いはないが、女性の方が悪い影響があると考える人がやや多い。
年代別では、悪い影響があると考える人は40代で多く、20代が39.0%、30代が44.2%であるのに対し、63.5%と6割を上回った。また、ゲームの好き嫌いも、子どもに与える影響に対する考え方と関係しているようで、ゲームが好きな人は、約2割が良い影響があると答えており、悪い影響があると答えた人は38.9%と4割に満たなかったのに対し、ゲームが嫌いな人では、77.2%が悪い影響があると思うと回答した。
■子どもの発育・成長に与える影響について、そのように考える理由 n=166
※( )内は、年代・性別/子どもがいる・いない/(回答者本人の)ゲームの好き嫌い
なかなか本を読まないような子どもであっても、ゲームのストーリーは覚えていたりする。そこから関連の本に移ることもある。音楽や絵にもそういったことが言えると思う。良いゲームであれば教養、とまでは言えないがその入り口を提供してくれるのではないか。(20代男性/子どもなし/好き)
自分がゲームを通して歴史が好きになったから。(30代男性/子どもあり/好き
やりすぎは良くないが、ゲームの中でも論理的思考や戦略的思考が身に付くゲームも多数存在するため(30代男性/子どもなし/やや好き)
パズルなどは頭の回転をよくしたり脳を鍛えたりできるので(20代女性/子どもなし/やや好き)
自分には悪い影響はなかったと思うが、100%とは言い切れないと思うから(30代男性/子どもあり/やや好き)
友人同士で同じものを共有して楽しむことができる利点と、子どもの時ぐらいは自然等とふれあってのびのび育ってほしいという思いが混じるため(20代女性/子どもあり/好き)
感性が豊かになるとは思うが、結局はムダな時間ではあるので、バランスが大事だとは思う。(30代男性/子どもなし/やや好き)
最近では勉強できるソフトもたくさんあって、自分自身役に立っていると思うので、ためになることもあると思う。ただ暴力的なものはやはり悪影響だと感じる。(20代女性/子どもなし/やや好き)
いろいろな機器に触れることは将来いい経験になると思うが、その分、時間を取られて実体験が失われると思うから。(40代女性/子どもなし/やや嫌い)
現実とゲームの境がわからなくなるものもあったり、残虐なものもあるため(20代男性/子どもあり/好き)
遊ぶ時間などのルールをきっちりと決め、親の管理の上でやらせなければ、無制限にやることになり、結果的に視力低下につながるから。また、集団で遊ぶことが少なくなると、集団生活での適応力などにも影響が出るかもしれないので。(40代男性/子どもあり/やや好き)
外で身体を動かす遊びを全くしなくなった。 動かないので太りやすい。(30代女性/子どもあり/好き)
友達とのコミュニケーションに問題がでそう。 バーチャルの世界とリアルの世界を混同してしまいそう。(40代女性/子どもあり/やや嫌い)
なんでもすぐに善し悪しの結果がでるものだと知らないあいだに思い込むようになると思う。ゲームでは情緒が育たないので、他人に対する思いやりを学ぶ機会を得ることができない。(30代男性/子どもなし/やや好き)
外食の際にゲームを持ってきている子を見かけることがあります。食事に行く時も、家に置いてこられないなんて、依存症以外の何ものでもないと感じます。(30代女性/子どもなし/嫌い)
字を書かなくなるし集中力がなくなり、携帯やスマホ依存症で勉強がはかどらなくなる。現実から逃避され、人とのコミュニケーションがなくなり、1人の世界になってよく無いと思う。(40代女性/子どもあり/嫌い)
ゲームをしている時間は無駄な時間だと思う。学習時間や運動の時間、睡眠時間を削ることにつながる。(20代男性/子どもなし/やや好き)
刺激的で魅力的で、取りつかれたように夢中にはなるが、一度クリアしてしまえば、何も残らない。そのぶん読書して知識や想像力を蓄えたほうが良い。(40代女性/子どもなし/やや好き)
Q5で「どちらともいえない」「あまり影響しないと思う」「影響しないと思う」と答えた方
SQ5-3.ゲームで遊ぶことが子どもの発育・成長に影響を与えるかどうかについて、そのようにお答えになった理由をお聞かせください。(自由回答)
■ゲームが子どもの発育・成長に「(あまり)影響しない」または「どちらともいえない」と考える理由 n=166
※( )内は、年代・性別/子どもがいる・いない/(回答者本人の)ゲームの好き嫌い
ゲームを行う頻度によっては好ましくない影響は少なからずあると思いますが、友人関係の形成、コミュニケーションツール(特に現代の子供間においては顕著)、知識の習得と言った面ではプラスの作用もあると思います。外で遊ぶ事とゲームで遊ぶ事との比率でどちらにも転ぶ可能性があると考えますので、どちらとも言えません。(20代男性/子どもあり/好き)
遊ばなかったからといってなにもないわけではないから(30代男性/子どもあり/嫌い)
自分が小さい頃ゲームをやったけど、特に影響がなかったので とはいえ、自分の子供に全く影響がないとはいえないので、子供が遊ぶゲームの内容には注視していきたい(30代女性/子どもあり/好き)
ゲーム自体がというより、家庭ごとでどういう与え方、やらせ方をするかによるところが大きいと思うから。(40代女性/子どもあり/好き)
時代とともに子供の遊び方も変化するので、何とも言えない(40代女性/子どもあり/嫌い)
特に、信憑性のあるデータを持っていないから。(30代男性/子どもなし/やや好き)
時間を決めず遊び続ける事には問題があるけど、頭の体操になるのでゲーム自体には否定的ではない。使い方です(40代女性/子どもなし/嫌い)
自身が学生の時はずっとテレビゲームばかりしていたが、手前味噌だが一流と呼ばれる大学、企業に行っているから。むしろゲームは思考するという事や達成感を味わうという意味ではうってつけかもしれない。(30代男性/子どもあり/やや好き)
ゲームだけで価値観などが養われるわけではないし、我が家の子供達は本もよく読む。(40代男性/子どもあり/好き)
子供の犯罪が激しくなったかのごとく報道される事が多くなったためか、後付けのようにゲームと結びつけて考えられているが、実際には何の検証もされておらず、ただただ思いついて理由にしたとしか思えない。ゲームのなかった時代に、未成年の犯罪はなかったのか? 猟奇的な犯罪はなかったのか? それを考えれば、犯罪を犯す者は昔からいたし、ゲームをしてても犯罪を犯さない者もいる。と考えています。(30代男性/子どもなし/好き)
影響あるのは、ネットやSNSじゃないでしょうか?多少、視力が悪くなるのかも?と思いますが、ゲームしてなくても、テレビやネット、動画鑑賞でも悪くなるでしょうし。(40代女性/子どもなし/やや好き)
鬼ごっこやままごとがゲームに変わっただけであって、内容としては、あまり変わらないと思うから。(30代男性/子どもなし/やや嫌い)
してもしなくてもその他の環境で変わる(40代女性/子どもなし/嫌い)
何が影響を生んでいるのかなど、一概に言えたものではないから。(40代女性/子どもなし/嫌い)
調査結果の引用・転載について
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■家庭用据え置き型ゲーム機・携帯型ゲーム機の所有状況 N=760
据え置き型ゲーム機もしくは携帯型ゲーム機の所有率は69.4%で、7割の家庭がゲーム機を持っている。両方を持っていると答えた人は44.6%だった。
年代別に見ると、所有率ではほぼ変わらないが、据え置き型と携帯型の両方を所有している割合は20代で51.9%、30代で46.0%、40代で39.3%と差が出ている。また、子どもがいない家庭は所有率が60.5%だが、子どもが1人いる家庭では72.0%、2人以上いる家庭では84.8%と、子どもの多い家庭ほどゲーム機の所有率が高くなっている。