アンケート調査とは、定量調査の一種でありマーケティングリサーチで最も利用されている調査方法の一つです。ブランド認知度調査やコンセプトテストのように消費者の意見を調べたいとき、アンケート調査を実施することで大まかな傾向を掴むことができます。また、数的データとして結果を出すことが出来るため、客観的な裏付けやエビデンスとしても活用することが可能です。
アンケートは街頭調査や郵送調査などオフラインで実施する方法に加え、インターネットを利用したオンラインアンケートの実施も増加しています。調査によって適切な手法が異なるので、目的に応じて使い分けることが重要です。
ひとことでアンケート調査といっても、それぞれ実施方法が異なりますので、多岐の調査手法が存在します。調査手法により押さえるべきポイントが異なりますので、まずは、自分が実施したいアンケート調査がどのタイプのアンケート調査に当てはまるのか確認する必要があります。
なかでも、調査票という設問文と選択肢を用いるアンケートの場合は、回答データは数値で落とし込むことができる定量調査と呼ばれ、データとして傾向やまとまりを把握する上で用いられます。一方、調査票を用いないインタビュー形式の調査は定性調査と呼ばれ、言葉や情報をアウトプットとし、アイデア出しやテーマの深掘りの際に用いられます。
アンケート調査は、短期間で大量の回答を集めることができる一方、あまり作りこまれていない調査票で実施してしまうと目的とズレた、でたらめな回答ばかり集まってしまう結果となります。
アンケート調査全般に言えることですが、表現の一言一句を含め、調査票の作り方によって回答者一人一人にとって意味の捉え方が異なってしまいます。さらに、欲しいデータを得るためには、どのような回答者属性の方にアンケートを答えてもらう必要があるのかも十分考慮しなければなりません。
また、そもそもの大前提にはなりますが、「何の目的で」アンケートを実施し、「そのデータをどう活用したいのか」をしっかりイメージした上で、調査票を作りこまないと「こんなデータが欲しかったんじゃない」という結果に陥ってしまいます。
そのため、アンケートから得られるデータの質を向上させるためには、調査票を作成するスキルが何より重要です。調査票がアンケートの全てといっても過言ではありません。
上記を十分考慮し、アンケート調査を心掛けてみましょう。
「調査票ってどうやって作るの?」「ただアンケートで聞きたいことを並べてみたけどこれで大丈夫なの?」初めてアンケート調査を実施する方にはこういった悩みがつきものです。アンケート調査は調査票の出来で全て決まるといわれています。10点や20点の出来の調査票ならば、ただ誤ったデータを集めるだけになってしまいます。
これら全てにおいて押さえておくべきポイントがあります。調査票の出来を高めて、正確なデータを集められるポイントを解説します。
アンケート調査の流れは、「調査の設計企画」「調査票作成」「実査」「分析・レポーティング」の大きく4つの段階に分けることができます。
調査の設計企画では、マーケティング課題から調査の目的に合わせて適切な調査の計画を行います。調査手法の選定など調査の方向性を決定するフェーズのため、最も重要な過程と言っても過言ではありません。
次の調査票の作成では、実際にモニターに回答してもらう質問文や回答の選択肢を作ります。文章の書き方によって無意識に回答を操作してしまうこともあるため、慎重に検討する必要があります。
実査はアンケート調査の実施を指します。郵送調査の場合、回答や配送に時間がかかるため数週間以上かかることもあります。一方、ネットアンケートなら数時間で完了させることも可能です。
調査が終了次第、結果の分析を行います。簡単な表集計から統計学を用いた複雑な分析まで様々です。レポーティングは、分析をもとにマーケティングに活用しやすい形に落とし込むことを指します。分析結果をインフォグラフィックにまとめたり、社内で共有しやすいように資料化したり必要に応じて利用することが可能です。
ネットリサーチの場合は以下の流れになります。
アスマークでは、調査のご相談をいただきましたら、まず、お客様が抱える課題の共有のため、丁寧にヒアリングさせていただきます。「今回どのような経緯でアンケート調査をされることになったのか?」といった、調査の背景等をお伺いして、お客様がどんなマーケティング課題を解決しようとされているのかを共有させていただきます。ご相談の中で、調査の目的、調査課題を探っていき、どんな手法が最適なのか(調査手法)、誰に訊けばいいのか(対象条件)、どのくらいの人数に訊けばいいのか(サンプルサイズ)、どんな質問をすればいいのか(設問項目)等をご提案いたします。
調査設計からのご相談の場合は、社内リサーチャーがヒアリングさせていただき、調査の企画設計から実査後の報告書の作成までトータルにサポートさせていただきます。また、調査の一部、お客様が必要な部分のみをご依頼いただくことも可能です。例えば、「集計のみ」、「報告書作成のみ」のような部分的なご依頼もできます。Web画面をお客様で手配済み場合は、Web画面への「回答者の誘導のみ」のサービスもございます。グループインタビュー、デプスインタビュー、会場調査のようなオフライン型の調査の場合でしたら、「対象者のリクルートのみ」をお受けすることも可能です。このように自社でできることは自社で実施することで、無駄なコストが削減できるだけでなく、より重要なところにコストをかけることができます。
20~34歳女性150名へ8問のアンケートをWebアンケートで実施した場合の料金例です。
条件: | 一都三県、有職者、出勤時に毎日コンビニエンスストアを利用する方(出現率8% ※弊社自主調査より) |
有料オプション: | 単純集計、クロス集計(1集計軸)、標準レポート |
¥180,000(税別)
基本料金: | ¥75,000 | (150名、8問以内) |
スクリーニング料金: | ¥35,000 | (2,000名、7問以内) |
単純集計料金: | ¥10,000 | (10問以下) |
クロス集計料金: | ¥20,000 | (10問以下、1集計軸) |
標準レポート料金: | ¥40,000 | (¥5,000×8問) |
(税別) |
※スクリーニング料金は、出現率を元に試算しております。(150名÷出現率8%=1,875名)