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【映画館を年1回以上利用する800人に調査】映画館で鑑賞する理由は?特別上映(PLF)の利用率は55.1%と半数越

公開日:2026.07.10

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【映画館を年1回以上利用する800人に調査】映画館で鑑賞する理由は?特別上映(PLF)の利用率は55.1%と半数越

【PLFの受容価格帯】追加料金の理想は各方式とも600円前後、IMAX・4DXは相場との乖離がみられる

調査の背景と目的

近年、動画配信サービス(サブスクリプション)の普及により、自宅で映画を鑑賞する人が増えています。
一方で、映画館では、臨場感あふれる映像と立体音響が特徴の「Dolby Cinema」や、座席の動きや風、水しぶきなどの演出を組み合わせた体感型上映フォーマットの「4DX」など、自宅では味わえない鑑賞体験を提供するためのプレミアム・ラージ・フォーマット(PLF)という特別な上映形式が広がっています。

一般社団法人日本映画製作者連盟によると、2025年の映画館入場人員数は1億8,900万人と、前年の1億4,400万人から30.7%増加しました。
参考資料:一般社団法人日本映画製作者連盟 「最新映連発表資料」

そこで今回は、全国の20~59歳の男女800人を対象に、映画館に関する調査を行いました。
本調査では、「映画館を利用する理由」や「映画館への来場動機」、「PLFの利用率」などを明らかにすることを目的としています。また、今回は「Dolby Cinema」「IMAX」「4DX/MX4D」それぞれの受容価格帯を解明するため、PSM分析も実施しております。

「Dolby Cinema」「IMAX」「4DX/MX4D」の追加料金の相場について

本記事では、PSM分析によって得られた受容価格帯と、市場の追加料金の相場との差を検討するため、Dolby Cinema・IMAX・4DX/MX4Dの相場の追加料金をそれぞれ以下で設定しました。
なお、料金の設定にあたっては、「TOHOシネマズ 大井町 料金・割引サービス表」「TOHOシネマズ 新宿 料金・割引サービス表」「イオンシネマ みなとみらい 料金・割引」を参考にしています。

・Dolby Cinema:600円
・IMAX:700円
・4DX:1,000円~1,300円

 
 

< TOPICS >

  • 映画館利用者は全体で6割弱、年1回以上利用する人は4割弱
  • 映画館の利用理由、「迫力(47.3%)」「没入感(37.8%)」「非日常感(29.1%)」など体験を求める項目が上位に
  • 映画館への来場動機、「テレビCMの予告を観て」が3割越で最多
  • 年1回以上映画館を利用する人のうち、PLF(プレミアム・ラージ・フォーマット)を利用したことがある人は55.1%と半数越
  • 【PLFの受容価格帯】追加料金の理想は各方式とも600円前後、IMAX・4DXは相場との乖離がみられる
執筆:アスマーク編集局

執筆:アスマーク編集局

アスマーク編集局は、数多くのメーカー、官公庁、大学との広範な調査実績に基づき、実務に直結するマーケティングリサーチの知見を発信する専門組織です。単なる手法の解説に留まらず、「現場で求められる判断基準」や「実務上の留意点」を網羅した専門コンテンツを企画・制作しています。

普及活動の実績
調査・分析に関する自社セミナーは累計参加者26,000人を突破。関連資料の利用者は11,000人を超えています(※2026年現在)。

学術・教育支援
日本社会学会や日本行動計量学会等への参画、大学での講義(累計受講者1,000人以上)を通じ、リサーチノウハウの普及に努めています。また、大学等の教育機関へ1万人規模の実証データを提供し、PBL(課題解決型学習)教育の支援も行っています。

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監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)

監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)

株式会社アスマーク マーケティング管轄 マネージャー
リサーチ業界およびマーケティング領域で10年以上のキャリアを持つスペシャリスト。学術調査チームの立ち上げや、業界内でも難易度の高い「難病・希少疾患」「障がい者」のリクルートサービスの立案・リリースを主導。

専門領域
消費者インサイト分析、セグメンテーション。学術的根拠に基づき消費者モニターをタイプ分類する「インサイト・セグ」を開発。

発信実績
日本のマーケティングリサーチ20年の変遷」の執筆や、最新技術を網羅した「ChatGPTを調査設計・レポートに活用する検証セミナー」への登壇など、伝統的手法から最新トレンドまで幅広い知見を保有。

本記事の監修にあたって
自身の豊富な実務経験に基づき、公開情報の正確性と、読者の皆様のビジネスに即した実用性を厳格に審査しています。

アスマークの編集ポリシー

調査概要

調査名 映画館に関するアンケート調査
対象者条件 【性別】 男女
【年齢】 20歳~59歳
【その他】 1年に1回以上映画館を利用する人
調査項目 【スクリーニング調査】
・映画館の利用頻度
・利用経験のあるプレミアム・ラージ・フォーマット
【本調査】
・映画館を利用する理由
・映画館で観たい映画のジャンル
・映画館の来場動機
・鑑賞料金以外で使うお金
・映画館に求めること
・プレミアム・ラージ・フォーマットを利用する理由
・プレミアム・ラージ・フォーマットで観たい映画のジャンル
・Dolby Cinemaの受容価格帯
・IMAXの受容価格帯
・4DXの受容価格帯
サンプルサイズ 800サンプル
割付 性年代で均等回収
調査期間 2026年6月12日(金)~6月16日(火)
調査方法 Webアンケート
調査機関 株式会社アスマーク

映画館利用者は全体で6割弱、年に1回以上利用する人は4割弱

映画館の利用頻度<全体>

映画を鑑賞するにあたって、映画館を利用する人は全体の59.3%であった。
また、利用頻度(n=2,512)については、「1年に1回未満(21.1%)」が最多、次いで「6か月に1回程度(8.0%)」、次いで「3か月に1回程度(7.4%)」「1年に1回程度(7.4%)」が同率で続いた。

SC1.映画を鑑賞するにあたって、あなたはどのくらいの頻度で映画館を利用しますか。あてはまるものをお知らせください。(1つ選択)

  • 月に1回以上:5.4%
  • 2か月に1回程度:5.2%
  • 3か月に1回程度:7.4%
  • 4か月に1回程度:3.4%
  • 5か月に1回程度:1.5%
  • 6か月に1回程度:8.0%
  • 1年に1回程度:7.4%
  • 1年に1回未満:21.1%
  • 映画館は利用しない:40.7%

映画館の利用理由、「迫力(47.3%)」「没入感(37.8%)」「非日常感(29.1%)」など体験を求める項目が上位に

映画館を利用する理由<年に1回以上映画館を利用する人>

映画館を利用する理由(n=800)は、「大画面で迫力を味わいたいから(47.3%)」が最多、次いで「作品の世界に没入したいから(37.8%)」、「高画質・高音質で鑑賞したいから(33.0%)」が続いた。

また、4位には「非日常感や特別な体験をしたいから(29.1%)」が浮上した。映画館は単に作品を消費する場ではなく、優れた映像・音響環境に加え、非日常性や没入感を含めた「総合的な映像体験」を求める場として定着している様子がうかがえる。

Q1.映画を鑑賞するにあたって、あなたが映画館を利用する理由をすべてお知らせください。(複数選択可)

  • 大画面で迫力を味わいたいから:47.3%
  • 作品の世界に没入したいから:37.8%
  • 高画質・高音質で鑑賞したいから:33.0%
  • 非日常感や特別な体験をしたいから:29.1%
  • 最新作を早く鑑賞したいから:27.3%
  • 気分転換をしたいから:26.1%
  • 家族・友人・恋人等と一緒に楽しみたいから:25.0%
  • 快適な座席・空間で鑑賞したいから:20.0%
  • グッズや来場特典が欲しいから:14.9%
  • フードやドリンクを楽しみたいから:12.1%
  • その他:0.3%
  • あてはまるものはない:4.4%

映画館の利用理由、PLFの利用経験あり層は「迫力(52.4%)」「高画質・高音質(42.6%)」が未経験者層を大きく上回る


映画館を利用する理由をPLFの利用経験別(n=800)でみると、PLFの利用経験あり層は、「大画面で迫力を味わいたいから(52.4%)」、「高画質・高音質で鑑賞したいから(42.6%)」が利用経験なし層を20~30pt上回り、映画館に対してより質の高い映像体験を求める傾向にあることがわかる。

映画館への来場動機、「テレビCMの予告を観て」が3割越で最多

映画館を利用するきっかけ<年に1回以上映画館を利用する人>

何が映画館利用のきっかけになるのか(n=800)を尋ねたところ、「テレビCMで流れる予告映像を観て(33.5%)」が最多、次いで「大画面・高画質・高音質で鑑賞したくて(33.3%)」、「好きな俳優・キャラクター・アイドルが出演することを知って(30.5%)」が続いた。

「YouTubeやTikTokでの予告映像を観て(27.3%)」や「Xで話題になっているのを見て(16.1%)」など、SNS経由の接触も一定数みられるものの、テレビCMの影響力が依然として大きいことがわかる。

また、「好きな俳優・キャラクター・アイドルが出演することを知って」が3位に浮上していることからは、映画館の来場動機としては出演者やキャラクターへの関心も大きな役割を果たしていることがわかる。

Q3.あなたが、映画館で映画を観たいと思うきっかけは何ですか。あてはまるものをすべてお知らせください。(複数選択可)

  • テレビCMで流れる予告映像を観て:33.5%
  • 大画面・高画質・高音質で鑑賞したくて:33.3%
  • 好きな俳優・キャラクター・アイドルが出演することを知って:30.5%
  • 劇場内で流れる予告映像を観て:29.0%
  • 家族・友人・恋人等に紹介されて/誘われて:27.4%
  • SNS(YouTube、TikTok等)で予告映像や紹介動画を観て:27.3%
  • 劇場内のポスターやパンフレットを見て:21.0%
  • X(旧Twitter)で話題になっているのを見て:16.1%
  • 来場特典が欲しくて:13.5%
  • IMAXや4DXなどの特別上映で観たくて:12.9%
  • その他:0.8%
  • 特にない:6.4%

映画館への来場動機、コアユーザーは「劇場内の予告映像・ポスター・パンフレット」が高い傾向


映画館利用のきっかけを映画館の利用頻度別(n=800)でみると、コアユーザーは「劇場内で流れる予告映像を観て(36.5%)」、「劇場内のポスターやパンフレットを見て(29.3%)」がともに全体を5pt以上上回った。映画館の利用頻度が高い層では、映画館そのものを次回鑑賞作品の情報収集の場として利用する傾向にあることがわかる。

年1回以上映画館を利用する人のうちPLFの利用率は55.1%、利用率1位は「IMAX(28.8%)」

各PLF(プレミアム・ラージ・フォーマット) の利用率<年に1回以上映画館を利用する人>

1年に1回以上映画館を利用する人(n=800)のうち、利用経験のあるPLFの種類を尋ねたところ、何らかのPLFを利用したことがある人は全体で55.1%と半数を超えた。また、各PLFの利用率は、「IMAX(28.8%)」が最多、次いで「3D(27.6%)」、「4DX/MX4D(23.9%)」が続いた。

SC2.映画館では、通常よりも大きなスクリーンや高品質な映像・音響システム、座席の振動や演出などを楽しめる「プレミアム・ラージ・フォーマット」という特別な上映方法があります。これらはDolby Cinema、IMAX、4DXなどと呼ばれ、通常の鑑賞料金に加え、600~1,200円程度の追加料金を支払う必要があります。あなたが利用したことがあるプレミアム・ラージ・フォーマットの種類をすべてお知らせください。(複数選択可)

  • IMAX:28.8%
  • 3D:27.6%
  • 4DX/MX4D:23.9%
  • Dolby Cinema:19.6%
  • ScreenX:6.8%
  • ULTRA 4DX(ScreenX+4DXの複合型):2.9%
  • その他:0.0%
  • 利用したことはない:44.9%

20代の「4DX」利用率が突出して高い


各PLFの利用率を年代別(n=800)でみると、「IMAX」、「3D」、「4DX」、「Dolby Cinema」については、年代が若いほど利用率が高かった。
中でも、「4DX」は20代の利用率が34.0%と他の年代に比べて特に高く、若年層ほど座席の動きや水しぶきといったアトラクション性のある鑑賞スタイルへの関心が高いことがうかがえる。

【PLFの受容価格帯】追加料金の理想は各方式とも600円前後、IMAX・4DXは相場との乖離がみられる

Dolby Cinemaの受容価格帯は、全体の追加料金の理想(606円)は相場価格(600円)にほぼ一致している。上限価格(支払いが可能な価格の上限)についても914円と高いことから、現在の市場の相場価格は十分に受容される水準にあることがわかる。

IMAXの受容価格帯は、全体の追加料金の理想(586円)は相場価格(700円)を100円以上下回っていた。上限価格は832円であるため相場は受容帯には収まっているものの、ユーザーの感覚としては「700円は妥協ラインを超えている」と感じられている可能性がある。

4DX/MX4Dの受容価格帯は、全体の追加料金の理想(591円)は相場価格(1,000~1,300円)を大きく下回っており、上限価格(898円)を考慮しても相場には届かない結果となった。そのため、4DX/MX4Dの現在の市場の相場価格(1,000円~1,300円)は、ユーザーの心理的負担が大きいことが予想される。

調査結果の引用・転載について

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