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ストレスからくる欲に関するアンケート調査

公開日:2015.11.01

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ストレスからくる欲に関するアンケート調査

ストレスの要因、男性は「仕事の量」女性は「金銭面」「家事」が高い傾向にあり

ストレスの要因、男性は「仕事の量」女性は「金銭面」「家事」

 労働安全衛生法に基づく「ストレスチェック制度」が、平成27年12月1日に施行された。施行によって従業員50人以上の企業には「ストレスチェック」の実施が義務付けられ、企業は1年に1回は従業員のストレス調査を実施しなければならない。ストレス社会と呼ばれる現代では、多くの人がストレスを抱えながら生活している。ストレスを抱えた人々は、どのようなストレス解消を行っていて、どのようなものを求めているのだろうか。今回は日頃ストレスを感じている有職者400名に対して「ストレスからくる欲に関する調査」を行った。

 まず、ストレスの要因について尋ねると、最も高いのは「仕事の内容」であった。属性別にみると、男性は60代を除く全ての年代で「仕事の量」が高く、女性40-50代では「金銭面」「家事」が高い傾向が見られた。男性20代、女性40代は全体的にスコアが高い項目が多くなっている。ストレスレベルを『高』『中』『低』に分けてみると、『高』では男性20代が高く、次いで女性50代が高くなっている。反対に『低』が高いのは女性20-30代であった。

次にストレスを感じる頻度を尋ねると、全体の3割が「ほぼ毎日」何かしらのストレスを感じている。特に女50代では「ほぼ毎日」が半数以上と高く、ストレスを感じる頻度が高いことがわかる。

 ストレスが原因で身体に不調が出るのは全体の7割で、症状としては「頭が痛くなる」「食欲が増す」「胃が痛くなる」が上位となっている。女性20-40代は「食欲が増す」が特に高く、その他にも何かしらの不調が出る人が8割以上と高い傾向がみられる。ストレスレベル『高』は「胃が痛くなる」「うつ状態になる」「胃が重くなる」が高い傾向がみられる。

 ストレス解消法としては、平日・休日共にトップは「寝る・ゆっくり休む」。平日の女性20-40代は「お菓子を食べる」「お菓子以外の好きなものを食べる」が高いことから食事でストレス解消をしていることがわかる。男性は年代が上がるほど「お酒を飲む」が高くなる傾向がみられる。

 休日を平日との違いでみると、男性の20-30代では休日になると「お酒を飲む」が高くなっている。女性では、「家族・友人と話をする」「旅行をする」「本やマンガを読む」など、平日よりもストレス解消の方法が多様化している。ストレスレベル『高』では「お酒を飲む」「マッサージ・スパ・エステに行く」なども高い傾向がみられる。

 ストレスを感じたときに食べたくなる・飲みたくなる味は「甘いもの」が突出して高く、次いで「味が濃いもの」「塩気が多いもの」と続く。女性20-40代では特に「甘いもの」が高く、8割以上であった。また、男性60代と女性50代は「甘いもの」に次いで「さっぱりしたもの」が高く、他の属性と味の嗜好が異なっていることがうかがえる。具体的な食べ物・飲み物としては「チョコレート」がすべての属性で多く挙げられた。その他「ケーキ」「アイスクリーム」「ラーメン」「揚げ物」「アルコール」「コーヒー」などが多く挙がった。

 食べる・飲む場所としては、「自宅」が最も高く、女性、男性60代では特に「自宅」が高い傾向がみられた。一方で男性20代は「レストラン・定食屋」が高く、女性30-40代は「職場」が2割程度で他の属性より高くなっている。

 ストレスを感じるシーンや、ストレスの解消方法は、人それぞれ違いがある。ストレスのない生活を送ることは実際には難しいが、自分なりのストレス解消法を見つけて、ストレスを溜め込まない生活を心がけることが大切だろう。

調査結果(一部抜粋)

Q.あなたは日頃どのようなことで、ストレスを感じていますか。(それぞれ1 つずつ選択)

ストレスの要因として最も高いのは「仕事の内容」71.5%であった。属性別にみると、男性は60代を除く全ての年代で「仕事の量」が高く、女性40-50代では「金銭面」「家事」が高い傾向が見られる。男性20代、女性40代は全体的にスコアが高い項目が多い。


【ストレスレベル】

ストレスレベルを性年代別にみると、『高』では男性20代が42.5%と高く、次いで女性50代で32.5%となっている。反対に『低』が高いのは男性30代、女性20-30代で、いずれも35.0%がストレスレベルは『低』であった。
※前問の5段階評価をそれぞれ点数化し、合計点をストレスレベルとする
 非常に感じている=5、やや感じている=4、どちらともいえない=3、あまり感じていない=2、全く感じていない=1
 『高』=合計点50~80、『中』=合計点37~49、『低』=合計点16~36


Q.あなたは日頃、どのくらいの頻度でストレスを感じていますか。(1 つ選択)

全体の30.8%が「ほぼ毎日」何かしらのストレスを感じている。特に女性50代では「ほぼ毎日」が55.0%と半数以上がほぼ毎日ストレスを感じている。いずれの属性でも週に1日以上が9割を超えている。ストレスレベル『高』は「ほぼ毎日」が45.7%と高くなっている。


執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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調査概要

調査名 ストレスからくる欲に関するアンケート調査
対象者条件 全国 20歳~69歳の男女 有職(パート・アルバイト除く)
・日頃ストレスを感じている人
調査項目

・ストレスの要因(MA)

・ストレスを感じる頻度(SA)

・ストレスからくる身体の不調(MA)

・ストレス解消・発散方法【平日・休日】(MA)

・ストレス解消・発散のために食べたくなる・飲みたくなる味(MA)

・ストレス解消・発散のために食べたくなる・飲みたくなるもの(FA)

・ストレス解消・発散のために食べる・飲む場所(MA)

サンプルサイズ 400s
割付
 20 ~ 29 歳30 ~ 39 歳40 ~ 49 歳50 ~ 59 歳60 ~ 69 歳
男性
40ss
40ss
40ss
40ss
40ss
女性
40ss
40ss
40ss
40ss
40ss
調査期間

2015年12月11(金)~12月14日(月)

調査方法 インターネット調査(アスマークの自社モニター )
調査機関 株式会社アスマーク

調査対象

性別 N=400
居住地 N=400
未既婚 N=400
子供有無 N=400
職業 N=400
同居家族 N=400
世帯年収 N=400
1日あたりの労働時間 N=400

調査結果の引用・転載について

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