産学連携の取組み
産学連携とは?
産学連携とは、大学と企業が協力し、研究や技術開発を進める仕組みです。
研究者にとっては自身の知見や研究成果を社会で検証・応用する機会が広がり、研究の深化につながります。企業にとっては、研究成果を取り入れることで新たな事業や技術革新を実現しやすくなります。
すなわち、大学と企業の協力の場を通じて、研究者の活動が社会実装へとつながり、学術的価値と社会的価値を両立させることが可能となるのが産学連携です。
産学連携を推進する背景と目的
近年、研究成果を社会に活かすことへの期待が高まる中で、研究の質を高め、実効性を伴う研究活動を推進することが重要な課題となっています。その実現には、研究者と企業が相互に協力し、学術的価値と社会的価値を結びつける体制の構築が不可欠です。
アスマークは、こうしたニーズに応えるべく2020年に「学術調査チーム」を発足し、研究者が直面する「被験者募集の難しさ」や「調査設計の専門性不足」といった課題に取り組んできました。現在では、年間500件以上の学術調査を支援し、調査実務のサポートから倫理審査への助言、研究者向けセミナーや共同調査まで、研究活動に寄り添った取り組みを展開しています。
そして今後は、これまで培った知見とネットワークを活かし、研究者と企業が連携して価値を創出する産学連携の推進を一層強化していきます。
産学連携の取組み
● 学術調査関係者(研究者/学生)向けリサーチ講義・授業登壇
調査会社の知見をもとに、マーケティングリサーチの実践を重視した授業を大学の講義やゼミで提供し、研究活動や教育現場ですぐに応用できる具体的なスキル獲得を目指します。
たとえば、被験者の募集やアンケート設計、調査の信頼性確保など、現場では数多くの壁に直面するものです。
ある講義では、そうした「よくある課題」に対し、実務の現場で培われた具体的な解決策や工夫を紹介しました。
なお、テーマについてはご相談の上、設定します。
講義構成例
| 1 | マーケリサーチの基本と意義 |
| 2 | よくある課題と解決策(被験者募集、設計等) |
| 3 | 実務に活きる成功事例の紹介 |
| 4 | 調査チームの現場から:仕事の魅力 |
| 5 | Q&Aセッション |
● 大学との共同調査の実施
研究者や学生の皆様と連携し、論文発表などの実践的な成果を目指す共同調査を推進しています。
調査会社として蓄積してきた専門的なノウハウと実務力を共有しつつ、学術研究としての品質と意義を兼ね備えた協働を通じて、実践的な知見創出および研究スキルの獲得をサポートします。
調査概要例
| 調査名 | 一人暮らしの新卒社員の離職意向における学術調査 |
|---|---|
| 対象者条件 | 関東圏在住、一人暮らし、関東圏勤務、入社5年以内の新卒社員 |
| サンプルサイズ | 196s ※除外4名除く |
| 割付 | 性別、離職検討者・非検討者で均等 |
| 調査期間 | 2023/6/27(火)~2023/7/3(月) |
| 調査方法 | Webアンケート |
| 調査機関 | 株式会社アスマーク |
● 自主調査データの提供
アスマークでは、自主的に実施したアンケート調査の生データおよび集計データを、研究者や学生の皆様に無償でご提供しています。
提供データの形式は多岐にわたり、生データ(ローデータ)として回答者ごとの属性や自由記述回答を含む個票データに加え、量的分析に適した単純集計表や属性別のクロス集計表まで含まれています。
さらに、実際の講義においては、こうしたデータが教材として活用されており、学びをより実践的かつ具体的なものにしています。
● インターン採用・就職支援の連携
弊社の人事部門と連携し、学生へのインターンシップ案内や就職に関する情報提供、アスマークへの採用支援の枠組みを検討・推進します。
これまでの産学連携の歩み
- 2025年8月29日大阪成蹊大学に対し自主調査のデータ提供開始
- 2025年8月19日都留文科大学との共同記者会見(ギャンブル依存に関する大規模な追跡調査)
- 2025年5月8日大阪府立河南高等学校の講座に登壇
- 2024年5月8日長期インターンシップの取組みを開始
- 2023年9月4日文教大学との共同調査の結果を公開(一人暮らしの新卒社員の離職意向)
- 2023年4月10日【臨床試験・評価実験・学術研究】被験者・場所・スタッフの支援サービスをリリース
- 2022年10月24日文教大学の講座に登壇(マーケティング課題からみる、調査事例セミナー)
- 2021年6月28日大阪成蹊大学の講座に登壇
- 2020年12月15日学術調査チームを発足
他にも弊社では、1万人を対象とした企業の従業員意識調査の結果や、
商品レビューサイトであるシェアビューの口コミデータの提供も実施しております。


