
2024.08.06
ペルソナマーケティングとは?成功事例や設定手順、メリットについて解説
ペルソナマーケティングとは、理想的な顧客像を詳細に描き、その顧客に最適なマーケティング戦略を構築する手法です。これにより、ターゲットとなる顧客のニーズや行動を深……
公開日:2025.05.15
「BIツールを入れたのに、現場はExcelでレポートを作り続けている」「結局使っているのは一部の担当者だけ」そんな悩みを抱えていませんか?今、多くの企業が「BIツールが活用されない」という壁に直面しています。その原因は、ツールの機能や使い勝手だけにあるのではなく、多くの場合、使われるための仕組みが整っていないことが背景にあります。
BIツールは、ただ導入すればうまくいくというものではありません。情報が整っていない、目的が曖昧、使う人の視点が反映されていない、このような状態では、ツールの効果を十分に引き出すことはできません。
このコラムでは、BIツールの導入でつまずいてしまう理由を整理し、活用定着に必要な考え方とプロセスをわかりやすく解説します。
BIツールのダッシュボードが、「実際に使う現場ユーザー」にとって直感的でなかったり、業務に紐づいていなかったりすると、活用は進みません。たとえば、見たい指標が深い階層に隠れていたり、重要でない指標が多すぎたりすると、「何を見ればよいか分からない」という状態に陥ります。
導入の際にありがちなのが、経営層やシステム担当者の視点で設計されたダッシュボードです。こうした設計は、現場の実務とはズレてしまい、日常業務に活かされにくくなります。
BIツールで可視化される数値は、元になるデータの質によって大きく左右されます。部門ごとに管理されていた売上データ、在庫情報、キャンペーン履歴などが、定義や形式が異なるまま統合されていれば、出てくる数値にも不整合が生まれます。ユーザーにとって、データの正確性に疑問を持った瞬間、BIは信頼を失い、誰も見なくなってしまいます。
つまり、BIツールの活用には、「整ったデータ基盤」が前提条件となるのです。
レポートは作られているのに、施策に変化がないといった状況では、BIツールは単なる「報告ツール」に過ぎません。可視化された情報が、現場の改善や意思決定にどうつながるのか、その設計が欠けていると、見て終わりになってしまいます。
BIはあくまで「判断のための道具」です。その意識が共有されていなければ、いずれ誰もダッシュボードを開かなくなります。
まず最初に必要なのが、データそのものへの信頼感です。BIツールを立ち上げて見える数値が、部署によって違っていたり、過去の数字と整合しなかったりすると、現場はすぐに「このデータ、本当に合ってるの?」と疑念を抱きます。信頼できないデータは、誰も使いません。したがって、活用されている企業は例外なく、重複や欠損、不整合を取り除き、必要なデータを一元管理できるクリーンな基盤を作っています。
この整備作業は、表に出にくい工程ですが、BIツールの価値を最大化する上では欠かせない土台です。
活用が進んでいる企業は、「誰が、いつ、何のためにデータを見るか」を明確にしたうえで、ダッシュボードを設計しています。たとえば、経営層には「週次の経営判断に必要な指標」を、店舗スタッフには「今日の在庫調整や販促判断に必要なKPI」を表示するなど、利用者の業務フローに即した設計を行っています。
「すべての人に共通のダッシュボードを作る」のではなく、それぞれの人が自分の業務の中で自然に使える画面を準備しているのが大きな違いです。使いたくなる設計があるからこそ、BIツールが日常の中に溶け込んでいくのです。
BIツールの本当の価値は、データを見た「その先」にあります。つまり、見えた結果をもとに、何を改善し、どう行動に移すか。うまく活用している企業では、定例の会議やミーティングに「この指標を見て、次にどうするかを考える時間」が組み込まれていたり、KPIごとの目標設定とフィードバックが運用ルールとして定着していたりします。「見て、終わり」ではなく、「見て、動く」を組織文化として根づかせているのです。
このように、活用されているBIツールの裏には、整備されたデータ基盤、ユーザー視点のUI設計、行動につなげる運用文化という3つの共通項があります。つまり、BIの活用度を決めるのは、「どのツールを使うか」ではなく、「どう使われる状態を作るか」にかかっているのです。自社のBIが使われていないと感じるとき、まず見直すべきはこの仕組みの3点セットかもしれません。
全国展開する、ある小売チェーンでは、売上・在庫・会員情報などが部門ごとにバラバラに管理されており、BIツールも導入済みだったものの、店舗スタッフにはまったく使われていない状況でした。
アスマークが支援に入ったこの企業では、まずPOS・在庫・販促データなどを統合し、データのクレンジング(重複・欠損・誤記の修正)を徹底。その上で、店長や店舗スタッフが見るべきKPIを「3つの主要指標(例:売上前年比・来店客数・販促反応率)」に絞り、店舗別にカスタマイズされたシンプルなダッシュボードを構築しました。また、「この数値を見たら、どうアクションするべきか」という行動マニュアルもあわせて設計。
結果として、店舗スタッフが毎朝BIを開き、数値をもとに在庫調整やキャンペーンの見直しを提案する動きが生まれました。さらに、本部とのやり取りにおいても「感覚的な報告」から「データに基づく改善提案」へと変化。属人化していた集計作業も削減され、戦略立案に時間を使えるようになったことで、組織全体の動きがスピードアップしました。
BIツールが活用されない原因の多くは、データが整っていないことや、使う側の視点に立った仕組みが欠けていることにあります。こうした課題を根本から解決する手段として、アスマークが提供する「データクリアパス」をご紹介します。
このサービスは、企業内に点在する購買履歴、Web行動データ、アンケート結果などの顧客データを統合・整備し、マーケティング戦略の立案にまで活かせるよう支援するものです。単なるBIツールの導入支援にとどまらず、事前のコンサルティングからデータの加工・クレンジング、インサイト抽出、さらには必要に応じたアンケートやインタビューなどの追加調査まで対応。「データの力で意思決定を動かす」ことを目的とした、実践的で包括的な支援サービスです。
データクリアパスがもたらす効果
BIツールは、導入することではなく、どう使われるかが成果を分けます。必要なのは、「使い続けられる仕組み」をどう設計するかです。整ったデータ、現場に即した設計、活用の定着。この3つが揃ってこそ、BIは「見える化ツール」から「実行と改善を支える武器」へと進化します。まずは、データの整備と統合からはじめてみませんか?その一歩が、組織の意思決定の質を根本から変えていきます。
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