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公開日:2020.09.28
新型コロナウイルスの脅威により対面でのインタビューが出来ない環境となり、急速に受容性が高まったオンラインインタビュー。
これまでオンラインインタビュー未経験のモデレーターからも、「実際やってみたらスムーズにできて、調査参加モニターもご自宅から参加できるメリットもある」との声も。今回は、従来の対面式のインタビューに触れつつ、オンラインインタビューの強み弱みを整理した上で、インタビューを成功に導くためのポイントをおさえる。
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まず従来の対面式のグループインタビューは、”会話の盛り上がり”が重要であり、
その”会話の盛り上がり”を生み出す大きな要因として、実際に顔を合わせて話すことがあげられる。
皆さんの中にも経験したことがある方も多いとは思いますが、例えばオンラインでの会議では、どのタイミングで話してよいか分からなかったり、話してみたら他の人の話と被ってしまうということがよく起こる。また、話しを聞く側の“反応“も”会話の盛り上がり”という点では非常に重要。
人は会話をするときに目を見て、口を見て、全体の表情を感じとり、タイミングをみて話す。会って話す特性として、会話のタイミングを自然に感じとりやすい、そして聞いている方は反応を示しやすい。よって、スムーズな会話というのは、”話すタイミング”と”話した後の反応”にある。ここがオンラインインタビューが現状オフラインに及ばないポイントである。

一方でオフラインのインタビューでは、全国展開する商品やサービスでも、東京や大阪など、交通の便が良いところに集まって一般消費者へインタビューを行うという特性がある。
地域差が出やすい商品やサービス、または全国的に確認しておきたい場合などはオンラインインタビューが適している。また、オンラインインタビューは家で調査に参加できるという特性も備えている。例えば、小さなお子さんがいるお母さんも参加しやすいため、お母さんを対象とした商品やサービスには強みをもつ手法といえる。

実際にオンラインインタビューに参加した対象者からはこんな感想が・・・
(Aさん)
初めは部屋に一人きりの状態で声を発するということが、一人でしゃべっているようでかなりの違和感。どの程度の声の大きさで話したらよいかも分かりません。一度だけ参加したことのある通常の座談会では、参加者全員で空気感を共有するので、その話しやすさは言うまでもありませんが、それでもスタッフの方が相槌を打ってくださったり、他の参加者の方がうなずいてくださったりするので次第に慣れ、気づけばバンバン手を挙げていました。言いたいことはすべて言い尽くし、とてもスッキリした爽快感を味わうことができました。
今思うと、事前の接続テストはかなり大事。このおかげで本番に安心して臨むことができたと思います。
小さな子どもがいる身としては、自宅にいる状態でいいので、調査に参加できる可能性がとても広がるのです。一堂に会して面と向かって行う方が、スムーズに調査が進むことは百も承知ですが、あらゆる層が参加できる一つの方法として続けてほしいな、というのが私の思いです。
参加者の声にあったように、自然体でオンラインインタビューに参加いただくためにはいくつかの工夫が必要となる。自然体でなければ、対象者のインサイトを捉えることはできない。
★スムーズなオンライングルインを行うための工夫
① 参加者が話しやすい雰囲気づくり
② 参加者が操作しやすいシステム及び通信環境
③ 意思表示機能や仕組み
現在のコロナ禍の状況において、オンラインでグルインを実施せざるを得ないという判断もあるかと思います。その時のためのリクルート段階の準備、使用するシステム選定はしっかり行っていただきたい。
また、オンライングルインはオフラインより当日の欠席率は低いが、当日の通信状況(回線が混線しているなど)で実施を断念するケースもあるため、オンラインインタビューに望むときはインタビュー実施を別日程にて調整という可能性もあることを考慮しておきたい。
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オンラインインタビューの特長とメリット・デメリット
インターネットを介してオンラインで行うインタビューです。通信環境とカメラ・マイク付きのパソコンがあれば、どこからもインタビューができます。
対象者もカメラ・マイク付きのパソコンまたはスマートフォンがあれば参加できますので、地方や希少なターゲットをリクルートしやすいというメリットもあります。オフラインで実施しているデプスインタビュー、グループインタビューをオンラインで実施できます。
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