オンライン上で「商品・企業・ブランド等に詳しい人や興味のある人」を集めて、「クローズド」な「マーケティングリサーチ専用のコミュニティ」を構築し、「生活者×生活者」、「企業⇔生活者」の対話の場を設定。そのコミュニティの中で「定性調査(ディスカッションほか)」と「定量調査(アンケートなど)」を組み合わせ、繰り返し進めることで、消費者のインサイト(深層欲求)を抽出する、リサーチ手法です。
従来の調査は、調査主体の知りたい事を定量的、定性的に取得するのには十分な結果を得る事が出来ました。しかし、ここで得られるのは調査主体が知りたい事、聞きたい事の確認であり、生活者の頭の奥底にあるさらに深い言葉や気持ち(心の声・深層欲求)を知るには十分とは言えませんでした。
インタビュアーの質問に対して対象者が回答。フローに沿った内容でさらに深掘りを行い、導き出された定性データを分析する。
調査主体が考えた質問票から、生活者の考えを導き出し、数値化した定量データを分析する。
MROCは対象者同士のコミュニケーションという刺激から、知りたい事を聞く調査ではなく、知るべき事を見つける調査です。対象者同士の会話から生まれる言葉は対象者自身の新たな気付きに繋がり、こうしたやり取りに直に触れる事により、想定する事ができないインサイトを見つけ出す事が可能になります。
調査の内容に適したテーマで対象者同士で自由に意見交換をしてもらい、そこから得た定性・定量情報を分析する。
MROCは万能な調査ではなく従来型の各種調査手法と掛け合わせて活用していくことが重要です。
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項目 | MROC | グループインタビュー | ネット調査 |
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調査タイプ | 定性+定量 | 定性 | 定量 |
調査場所 | オンライン | リアル | オンライン |
サンプル数 | 10~1,000人 | 5~7人 | 100~数千人 |
調査期間 | 1週間~1年 | 2時間 | 5分~30分 |
時間的、地理的制約 | 無し | 有り | 無し |
仲間意識 | 〇 | △ | × |
ナマの意見 | 〇 | △ | × |
心の変化 | 〇 | × | × |
参加意識 | 〇 | 〇 | × |
深堀り | 〇 | 〇 | × |
追跡質問 | 〇 | × | △ |
表情観察 | × | 〇 | × |
アイデア・インサイト抽出 | 〇 | 〇 | × |
量的把握 | 〇 | × | 〇 |
MROCは消費者の動向を徹底的に調査することができ、活用シーンは多岐にわたります。スマートフォンを活用した画像投稿調査などMROCだからこそ実現できることが数多くあります。
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コンテンツ 提示型 |
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CM評価など、動画や画像を提示してそのクリエイティブを評価する調査として活用できます。 |
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宿題型 |
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ホームユーステストやお試し購入調査など実際に見て触ってもらう調査として活用できます。 |
生活密着型 |
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長期間じっくりと消費者を観察して行動を記録するような日記調査として活用できます。 |
定量調査型 |
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定性×定量を行うことでより消費者インサイトに迫ることができます。 |
企画設計・トピックフロー設計
リクルーティング
適度なモデレーターの関与
謝礼設定
インサイトを見つけ、その後の事業戦略、商品開発、アイデア抽出に生せるレポーティングをします。
活発なディスカッションから、従来型の調査で得られなかったインサイトを発見できた
テーマ | 育児・教育 |
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期間 | 2週間 |
人数 | 30名 |
対象者 | 小学校共通学年の子供を持つ母親 |
同年代の子供を持つ母親を集めて実施。 共感できる育児や生活の悩みや楽しみを中心に、教育観や生活実態を確認していった。 対象者同士の会話から、これまでの定量調査やFGIでは得られなかった母親の子に対する潜在的な価値観を把握する事ができた。
トピックタイトルや質問内容を調査的な聞き方にはせず、「○○情報室」や「今どきママは□□がご不満?」というような、対象者同士が自由に会話を楽しめるように設定。 本来想定していた回答とは異なる内容で会話が弾み、結果的にこれまで気付く事の出来なかったインサイトを発見する事ができた。
毎日の行動を記録する事により、
意識変化のポイントをつかむことができた
テーマ | 飲食 |
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期間 | 2ヵ月 |
人数 | 50名×2グループ |
対象者 | 特定食品のユーザーと過去ユーザー |
特定食品のユーザーと過去ユーザーにグループを分けて実施。毎日の夕食メニューを日記形式で写真とともにアップロード。実施期間中、特定食品の新CMを放映開始した。毎日アップロードされる夕食メニューの変化、対象者のトピックコメントの変化を観察し、CMがユーザーにどのような意識や態度の変化をもたらしたか把握できた。
CM放映前、放映中、放映後と3つのセグメントに分けて行動と意識変化を観察した。また、トピックの中に様々な問いかけを用意し、対象者のコメントをシングルソースデータから分析する事により、意識変化のポイントを把握する事が出来た。定点的な定量アンケートも実施しバックデータとして活用した。
営業のご担当も実査のご担当も対応が非常にスピーディーかつコミュニケーションが取りやすい。スクリーナー回収後のリクルート業務においてお願いが発生した場合(全体バランスや優先のつけ方等)も非常に柔軟にご対応いただき助かっています。いつもありがとうございます! また、リクルート業務を一番多くお願いしているのですが数年前と違い出現の読みがとても正確になり、安心してお願いできます。
調査会社 R・S様 2018年1月実施CS調査より
料金につきましては、都度お見積もりいたしますので、下記フォームよりお問合せください。
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