
2021.10.29
直観(一目惚れ)を紐解くデザイン心理学
~従来リサーチでは探れない未来を予測する最新手法~
直観(一目惚れ)が持つ価値とは? 皆さんはカッコいいデザインの製品を目にして、それだけでとても欲しくなったような経験はないでしょうか?私たちの日常には、自動車……
公開日:2026.07.08
多様なユーザーの視点を取り入れるインクルーシブデザインの現場で、視覚障がい者を対象としたマーケティングリサーチの需要が急速に高まっています。すべての人が使いやすいユニバーサルな商品を生み出すために、当事者の生の声は極めて貴重なインプットとなるからです。
しかし、ここに大きな落とし穴があります。
私たちが普段、一般向けに作成しているスクリーナーなどのアンケートをそのまま配信してしまうと、対象者が物理的に回答できない事態が発生します。その結果、必要な回答数が集まらないだけでなく、調査全体のスケジュールが大幅に遅れて商品開発プロジェクト自体を足止めしてしまうリスクがあります。
このトラブルを防ぐ鍵は、画面を拡大して見る弱視の方、音声読み上げ機能で情報を聴く全盲の方、といった視覚障がい者特有のスマートフォンの使い方に合わせたアンケート設計にあります。上から下へと1列に流れるシンプルな画面構造に整え、次に必要な操作を丁寧に言語化しておく。このように、回答者が迷わず操作できる環境をあらかじめ用意することが、調査を成功させる最大の近道となります。
具体的にどのような点に配慮すべきなのか、それぞれの視点から現場のノウハウを見ていきましょう。
弱視の方の視点では、情報量を徹底的に少なくすることが求められます。
画面をスマートフォンの拡大機能やルーペで大きく表示して見るロービジョンと呼ばれる弱視の方は、視野が極端に狭くなっています。文字を大きくしている分、一度に目に入る情報量が非常に少なくなります。
そのため、画面を上下左右に細かくスクロールしながら、虫眼鏡で覗き込むように文字を一つずつ追っていかなければなりません。
対策としては、1画面あたりの設問文や選択肢の文字数は、必要最低限の長さにまで削ぎ落とします。一般的な人にとって親切で丁寧な説明文であっても、弱視の方にとっては画面移動の手間が増えるだけの大きな負担になり、読むだけで2倍以上の時間がかかり、途中で回答を諦めてしまう直接的な原因になります。
長文になりそうな補足説明は、別画面に分けるか、極力シンプルな一言に凝縮することが欠かせません。
全盲の方の視点では、マトリックスと呼ばれる表形式の質問を避けることが鉄則です。
全盲の方は、画面に表示された文字を合成音声で耳から聴く音声読み上げ機能を使ってアンケートに回答します。この機能を日常的に使いこなしている方であっても、リサーチでよく使われる、縦軸に評価項目、横軸にとても満足から不満までの選択肢が並ぶ表形式の質問が出題された瞬間、事実上、回答が不可能になります。
音声読み上げ機能は、画面の構造を1行目を左から右へ横にずっと読み、次に2列目を横に読むというルールで機械的に処理します。そのため、回答者には
「項目A、項目B、項目C、とても満足、やや満足、どちらともいえない」
というように音声が流れてしまいます。 これでは、いま聴こえた選択肢がどの項目に対するものなのか、対応関係が頭の中で完全に分からなくなってしまいます。
どれだけ記憶力に優れた方であっても、この複雑な情報をもとに正確に回答することはできません。
この解決策としては、アンケートを作成する際に表形式の質問をすべて解体します。
1つの質問に対して1つの答えを選ぶ単一回答形式や、あてはまるものをすべて選ぶ複数回答形式という、上から下へと1列に流れるシンプルな設問構造に作り直す必要があります。
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回答品質を高めるためには、対象者の心理的な安定と、徹底した状況の言語化が必要です。
周囲の状況を目で確認できない視覚障がい者の方は、ウェブ画面上でアンケートに回答する際、いま画面上で何が起きているか、次にどのような操作を求められているかが音声の読み上げだけでは把握しづらい場合、強い不安を感じてしまいます。この不安は、操作の迷いによる回答ミスや、ストレスによる途中離脱に直結します。
音声読み上げ機能を利用する方を想定し、設問の切り替わりや画面が変わるタイミングで、「次に進むには画面最下部の次へボタンを押してください」というように、次に起こる変化をテキストで先回りして説明することが効果的です。
現在の立ち位置や次の操作方法をしっかり言葉にして伝えることで、先への見通しが立ち、安心して正確に回答を進められます。
視覚障がい者向けアンケートでは、作成設計段階から、誰もが回答しやすい調査の準備を進める必要があります。これらは、一般的なアンケートシステムや、普段使い慣れている健常者基準のテンプレートではどうしても見落としがちな盲点です。
障がい者向けのリサーチを成功させる鍵は、配信前のアンケート画面が音声読み上げ機能できちんと動くか、当事者にとって負担のない導線になっているかを、作り手の思い込みを排除して事前にチェックすることにあります。
調査に関わる関係者全員が障がいの特性を理解しこの共通認識を持つことで、調査全体も円滑に進行します。
対象者への細やかな配慮と確実な画面検証のプロセスを踏むことこそが、スムーズな調査と、価値ある本音のデータを得るための確実な近道となります。
【障がい者調査】定性・定量別調査事例10選
現在の日本では、障がい者の社会参加やQOL向上への意識が高まり、多様なニーズに応える製品やサービス開発が求められています。アクセシビリティやユニバーサルデザインへの配慮が注目されています。
このような状況下で、障がい当事者の生の声やニーズを正確に把握する重要性が増しており、調査は非常に重要な役割を果たします。
本紙では、障がい当事者の調査における様々なリサーチ事例を、定性/定量調査の視点で厳選した10選をご紹介します。当事者の嗜好や行動、潜在的なニーズを的確に捉え、より魅力的な製品やサービスの開発・改善に活かせる内容となっています。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● 障がい者調査の事例を参考に、調査設計の精度を高めたい
● 過去の障がい者調査で期待する成果が得られなかった
● 障がい者調査の経験が浅く、どのような事例があるのかを知りたい
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【障がい種別】 障がい者インタビュー 『実査配慮ガイド』 ~本音を引き出す現場の工夫を解説~
「障がい者調査」と聞くと、特別な層に向けたニッチな調査だと感じるかもしれません。しかし、現在のマーケティングにおいて、この調査は「全ユーザーにとっての使いやすさ」を先取りする重要な役割を担っています。
そして、障がい者調査を実施する際には、“適切な配慮”が必要です。
実査現場での適切な配慮は、対象者が抱える緊張や不安といった「心理的バイアス」を軽減し、回答の純度を高めるために不可欠です。
本資料では、障がい特性別に配慮すべきポイントなどについて解説します。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● 障がい者へインタビューを検討している方
● 障がい特性に応じて、インタビュー調査を行う際に配慮すべきポイントを押さえておきたい方
● 過去の障がい者調査で期待する成果が得られなかった方
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【無料視聴】視覚障がい者に聞いた「IOT家電の不変的ニーズ」に関するインタビュー調査
近年、スマートスピーカーや音声操作、アプリ連携などの技術革新により、家電の利便性は飛躍的に向上しています。
家電のスマート化が進むことで、ユーザーの選択肢は広がり、利便性も増しました。
しかし、視覚障がいのある方にとって、こうしたIOT家電はどれほど「使いやすい」ものになっているのでしょうか?
今回は、視覚障がいのある方に 「実際の家電利用体験」や「家電選びの基準・ニーズ」 について詳しくお話を伺いました。
下記に当てはまる方にお薦めの動画です。
・家電の操作性に関する新たな市場ニーズを発掘したい
・ユニバーサルデザインの観点で企業の製品戦略を強化したい
・視覚障がい者向けのユーザビリティテストを実施・検討している
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【無料視聴】聴覚障がい者に聞いた「リモートワークとデバイス使い分け」に関するインタビュー調査
近年、デジタルツールの大きな発展により、ネットを通じた多様な働き方が可能になりました。その一方で、オンラインでのコミュニケーションが促進される中でも、多様なユーザーに合わせたアクセシビリティやユーザビリティの向上にはまだまだ課題も残されております。
そこで今回は、聴覚障がいのある方がどのように仕事と向き合っているのか、「リモートワークの実態」についてインタビューを実施。
オンライン環境で円滑に働くための工夫、補聴器や人工内耳の活用、聞こえを補うツールへのニーズなど、幅広くヒアリングしています。
下記に当てはまる方にお薦めの動画です。
・アクセシビリティを考慮したアプリ・デバイス開発を進めている
・消費者のQOL向上に繋がる、デジタルの新ニーズを発掘したい
・聴覚障がい者向けのUI/UXテストを実施・検討している
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「疾患・携帯キャリア(デバイス)」スペシャルパネル集計表
アスマークが保有する「疾患・携帯キャリア(デバイス)」に関する特別パネルの属性情報をまとめています。
主に以下のパネルデータをご覧いただけます。※一例
【疾患】・・・本人/同居家族の「現在の疾病名」「既往症」「介護状況」など
【携帯キャリア(デバイス)】・・・「保有する携帯キャリア」「キャリア別・保有デバイス」
本紙には、単純集計(GT)表とローデータが含まれます。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● 「疾患・携帯キャリア(デバイス)」に関する調査を検討している
● アスマークがの自社モニターの特別属性の情報が知りたい
● 出現が難しいテーマで集められる対象者数を確認したい
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ペイシェントジャーニーとは?実例や必要性、解決課題と企画への取り入れ方など紹介
患者さんは、ご自身の病気や治療と向き合う中で、本当の気持ちに蓋をしてしまうことがあります。そのような繊細な心情を丁寧に解きほぐし、真のニーズを理解するために有効な事前課題が「ペイシェントジャーニー」です。
本記事では、患者さんの経験や感情の変遷を可視化するペイシェントジャーニーについて、その基本的なことから、製薬会社が抱える代表的な課題と解決策、マクロペイシェントジャーニーとミクロペイシェントジャーニーの実例、調査設計のポイントまで解説します。
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難病・希少疾患患者への調査事例集
難病・希少疾患の患者に対して調査を行う場合、定量調査であれば回答数が大切になってくるため、多くの患者さんの協力を得ていくことが重要です。
アスマークでは、当社が抱えるパネルからだけではなく、患者会との連携や疾患のインフルエンサーと連携したリクルートを可能としているため、難病・希少疾患の患者さんのリクルートについても実績がございます。
本紙では、当社で実施可能な「難病・希少疾患の患者に対する調査」の事例をまとめてご覧頂けます。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● メディカルリサーチを担当している
● 難病・希少疾患患者への調査方法が知りたい
● 患者の声を生かしたマーケットイン開発がしたい
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