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コンビニエンスストアに関するアンケート調査

公開日:2017.06.01

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コンビニエンスストアに関するアンケート調査

コンビニの24時間営業の利便性は高いが、「価格」や「品揃え」の改善が期待される

コンビニエンスストア(以下コンビニ)は、1970年代に登場し、それ以降人々の多くのニーズにこれまで応えてきて、 大きく成長してきた。ここ3年では、ヒット商品である「コーヒーマシン」に並ぶ人を目にする事も多い。「次のヒットは何か」と今後も期待されているコンビニ。今後のさらなる成長・進化のヒントはどこにあるだろうか。

今回は、首都圏在住20歳以上男女の有職者で、コンビニを週に1日以上利用している人に「コンビニに対する意識・考え」「現状のコンビニに対する満足度」「今後取り扱ってほしい商品・サービス」などについて、アンケートを行った。

まずはじめに、「コンビニに対する意識、考え」を文章完成法で確認。利用者の多くは、「24時間営業している事」に利便性を感じており、「便利」「身近な」存在と捉えている。その他にも「どこにでもある」「品揃えがよい」などにも利便性を感じている一方、利用する人が多いコンビニでは、「価格」「品切れ」「レジの混雑」などについて、不便さを感じている。今後期待されている事は、価格を除いては、「品揃えの充実」「おいしさ・食料品の充実」「レジの回転・混雑回避」「独自性・さらなる発展」などがあがる。

コンビニの利用時間帯をみると、「午前12時(お昼)」が15.8%で最も高く、次いで「午後7時」が11.8%、「午前8時」が10.0%と続く。性年代別でみると、「午前12時(お昼)」は『20-34歳男性』、「午後7時」は『35-49歳女性』、「午前8時」は『20-34歳女性』が全体より高い結果となる。
コンビニの入り口からどのようにお店を回るか確認したところ、最も多いのは入り口からすぐ横の雑誌コーナーを通る回答が5割以上であった。
コンビニの利用目的は、「軽食(おにぎり・サンドウィッチ)」が8割を超え最も高い。次いで「飲料(ソフトドリンク)」が約8割、「パン類」が7割と続き、「軽食(おにぎり・サンドウィッチ)」「パン類」は『50歳以上女性』が他の世代より高い。また女性は年齢問わず、「デザート」の購入率が高い。
コンビニで販売されている商品カテゴリーについての満足度は、「タバコ」「ソフトドリンク」「軽食」が高く、約9割が「*満足している(計)」と回答。35歳以上の男性は、「タバコ」を除いて、ほとんどの商品カテゴリーで「*満足している(計)」が全体より高く、コンビニの品揃えに対する満足度は高い。
(*満足している(計):「満足」「やや満足」「どちらかといえば満足」の合計)

今後、コンビニにあったら良いと思う商品・サービスについて聴いてみたところ、商品では「食品関連」が多くあがり、その中でも「生鮮食品」「健康・カロリーオフ食品」などの意見が目立った。サービスでは「宅配」に関する意見が目立ち、近年の物流に対する問題への意識や、普段自宅にいない時に受け取れないという悩みを解消したいという気持ちがみられる。その他、利用できる時間帯が限られているため、仕事をしていると利用しにくい「行政サービス」や「クリーニング」などを求める声もあがった。
最後に、コンビニについてのイメージについては、「便利」「手軽」「明るい」「品揃えが良い」というポジティブなイメージが多くみられた。
一方、「価格が高い」「店員によって差がある」「食品添加物が多い」というネガティブなイメージも少なくない。特に価格についてはスーパーと比較する人も多い。

今後さらなるコンビニの成長・進化には、消費者の意見はかかせない。
そのカギとなるのは、商品では「生鮮食品など一手間かかる食品」や「健康・カロリーオフ食品」などと、サービスでは「宅配(受け取り)の充実」ではないだろうか。
イートインコーナーの新設など、進化を続けるコンビニ。今後、どのように成長・進化していくのか楽しみにしたい。

 

執筆者
執筆者画像
吉原 慶
株式会社アスマーク リサーチソリューショングループ マネージャー
専門統計調査士・マーケティング実務士
千葉商科大学商学部卒業。シンクタンク、医療介護系マーケティング会社を経て2016年より現職。 リサーチャーのチームを立ち上げ、リサーチの企画設計からレポーティングまでトータルサポートできる体制を構築。 現在は後進の育成、社内外での勉強会やセミナーの開催、新サービスの開発を担当。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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調査概要

調査名 コンビニエンスストアに関するアンケート調査
対象者条件 首都圏在住/20歳以上男女/有職者/コンビニ週1以上利用
調査項目 ・コンビニに対する意識・考え(FA)
・コンビニの利用時間(SA)
・コンビニの店内をまわる順路(SA)
・コンビニ利用の目的(MA)
・コンビニの品揃えに対する満足度(SA)
・コンビニで取り扱ってほしい商品(FA)
・コンビニにあったら良いと思うサービス(FA)
・コンビニへの印象・イメージ(FA)
サンプルサイズ 400s
割付
 
20-34歳
35-49歳
50歳以上
男性75s75s50s200s
女性75s75s50s200s
調査期間 2017年5月29日(月)~5月31日(水)
調査方法 インターネット調査(アスマークの自社モニター )
調査機関 株式会社アスマーク

調査対象

性別 n=400
年代 n=400
居住地 n=400
婚姻状況 n=400
職業 n=400
年収 n=400

Q1.あなたにとって「コンビニ」(以下コンビニと表記)とはどのようなものですか。あなたの「コンビニ」に対する意識や考えをお答えいただき、下記文章を完成させてください。

「コンビニ」に対する意識や考えについて、多くの人は「便利な存在」で「24時間営業」に利便性を感じている。一方で、現在不便だが今後期待していることは、価格を除くと「品揃えの充実」「おいしさ・食料品の充実」「レジの回転・混雑回避」「独自性・さらなる発展」などが上位となる。(n=400)

Q3.あなたは、下記のようなコンビニがあった場合、どの順に回りますか。普段の行動を思い出し、よく回る順に「入口」から「レジカウンター」までの順路をお知らせください。

コンビニの店舗イメージを見て、どの通路から通るか確認したところ、「通路Q」が53.5%で最も高く、「雑誌類」「日用品」コーナーから目的の場所へ移動している事が見受けられる。 (n=400)

Q7.あなたは、コンビニで利用できるサービスについて、今後あったらよいと思うサービスはありますか。コンビニで利用したいサービスをご自由にお知らせください。

コンビニに今後あったらよいと思うサービスについて、「宅配の受け取り」という回答が目立ち、他の回答でも「行政サービス」「クリーニング」などの回答があがる事から、日々の生活で『時間帯によって利用制限があるサービス』をコンビニに求めている事が見受けられる。  (n=400)

その他の設問

Q2.あなたは、どの時間帯にコンビニを利用しますか。最もよく利用する時間帯をお知らせください。
Q4.あなたは、どのような目的でコンビニを利用しますか。購入するものや、利用する目的として、あてはまるものをすべてお知らせください。
Q5.あなたは、コンビニの品揃えについて、どう思いますか。あてはまるものをそれぞれお知らせください。
Q6.あなたは、今後コンビニにあったらよいと思う商品はありますか。コンビニで取り扱ってほしい商品を自由にお知らせください。
Q8.あなたは、コンビニ全般について、どのような印象・イメージを持っていますか。どんなことでも構いません、あなたが持っているコンビニに対する印象やイメージを具体的にお知らせください。

コンビニエンスストアに関するアンケート調査-レポートイメージ

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