公開日:2025.12.23
- 交通機関・自動車
アメリカにおける車保有者の実態を把握するアンケート調査
現在保有している車のメーカーは「ホンダ」がトップ
< TOPICS >
- 現在保有している車のメーカーは「ホンダ」がトップ
- 現在保有している車のボディタイプは「セダン」「SUV」が共に4割弱を占め、この2タイプで市場の大半を構成
- 車の最多利用目的に絞ると「通勤・通学」がトップ。「日常の買い物」は2位へ後退
- 検討期間は「1週間以内」が過半数
- 【イノベーター】は「2~3週間程度」かけて比較検討する割合が高い。一方、【レイトマジョリティ】【ラガード】の約半数は「即決」
- 新車購入は「正規ディーラー」が圧倒的
- 中古車購入は「中古車専門販売店」を筆頭に、「正規ディーラー」や「個人間売買」などチャネルが分散
調査概要
| 調査名 | アメリカにおける車保有者の実態を把握するアンケート調査 |
|---|---|
| 対象者条件 | 【性別】 男性、女性 【年齢】 20~60代 【地域】 アメリカ 【その他条件】 運転免許および自身が選定した自家用車を保有しており、3か月に1日程度以上の頻度で運転をしている人 |
| 調査項目 | ・どんな自動車を保有している? ・自動車の主な用途は? ・保有期間やコストはどれくらい? ・購入方法や購入までの検討期間・情報収集手段は? ・今の車の満足度は? ・次回以降の車を選ぶ際の重視点は? ・先進技術への信頼度は? |
| サンプルサイズ | 300サンプル |
| 割付 | 性年代で均等回収 |
| 調査期間 | 2025年9月17日(水)~9月24日(水) |
| 調査方法 | Webアンケート |
| 調査機関 | 株式会社アスマーク |
【現在の保有状況】 メーカー
Q7.その車のメーカーをお知らせください。(1つ選択)
現在保有している車のメーカーはどれ?
保有メーカーは「ホンダ」がトップ。次いで「フォード」が続き、以降は「トヨタ」「日産」と日本車メーカーが上位を占める結果となった。
ボディタイプ別の【SUV】では、「フォード」の比率が高く、他ボディタイプに比べると「アメリカ産車ユーザー」の比率が高い。
イノベーター理論別の【ラガード】は「アメリカ産車ユーザー」の比率が高い。【ラガード】にとって、アメリカ産の車は新奇性よりも”馴染みのあるブランド“として受容されている可能性が考えられる。

【現在の保有状況】 ボディタイプ
Q2.あなたが現在保有している車のボディタイプについて、最も近いものをひとつお選びください。(1つ選択)
※軽自動車を利用している場合はボディタイプに関わらず「軽自動車」をお選びください。
現在保有している車のボディタイプはどれ?
「セダン」「SUV」が共に4割弱を占め、この2タイプで市場の大半を構成している。「ピックアップトラック」は全体では5%にとどまる結果となった。
自動車別の【アメリカ産車ユーザー】においては、「ピックアップトラック」の保有率が約12%となり、他国産車ユーザー(2%)と比較して顕著に高い。全体の中では少数派ながら、自国の自動車文化を象徴するボディタイプとして根強く支持されているのかもしれない。
イノベーター理論別の流行に敏感な【イノベーター】では「セダン」の支持が厚く、加えて「クーペ/スポーツ/オープン」といった趣味性の高い形状も1割程度存在する。また、対照的に 【ラガード】や【20代】は、コンパクトで経済的な「ハッチバック」が上位にランクインしており、先進性やトレンドよりも実用性や経済性を重視する姿勢が見て取れる。

【現在の保有状況】 主な利用目的 最も
Q1-2.あなたが自動車を運転する際の主な利用目的を以下の中からすべてお選びください。最も多い利用目的(1つ選択)
車を運転する際の主な利用目的として最もあてはまるものはどれ?
最多利用目的に絞ると「通勤・通学」がトップ。「日常の買い物」は2位へ後退となった。
年収の【上位層】は「通勤・通学」のスコアが他層より高い。 一方で、【下位層】では「日常の買い物」がトップと主用途の違いが表れている。
ボディタイプ別の【SUV】は「通勤・通学」を主目的とする割合が最も高い。 【セダン】は「仕事・業務での利用」が他タイプと比べて高いスコア。
選択肢の「仕事・業務での利用」に着目すると、【イノベーター】のスコアが最も高く、【ラガード】に向かうにつれてスコアが低下する傾向にある。

【前回の購入実態】 検討期間
Q10.あなたがその車を購入するにあたり、検討を開始してから決定するまでどのくらいの期間がかかりましたか。(1つ選択)
前回の購入時、検討を開始してから決定するまでの期間はどれくらい?
検討期間は「1週間以内」が過半数を占める。アメリカにおける”在庫車両をその日のうちに乗って帰る習慣”が背景にあると考えられる。
年代別の【50~60代】の約半数が「即決」であるのに対し、【30~40代】は「即決」が3割弱。家族構成やライフステージの変化に伴い、車種選定や予算調整に時間を割いている可能性がある。
ユーザー別の【新車ユーザー】に比べ、【中古車ユーザー】の方が検討期間が短い。中古車市場の特性上、好条件の車両を逃さないよう、発見から購入までの早期決断が求められる市場環境を表していると考えられる。
イノベーター理論別の【イノベーター】は「2~3週間程度」かけて比較検討する割合が高い。その一方で、【レイトマジョリティ】【ラガード】の約半数は「即決」である。車への関与度やこだわりの有無が、そのまま検討期間の長さに反映される結果となった。

【前回の購入実態】 購入チャネル
Q4.その車はどのような経路で購入しましたか。(1つ選択)
「新車」の方は「新車」の選択肢から、「中古車」の方は「中古車」の選択肢からお選びください。新古車は「中古車」としてお答えください。
どこで購入した?
新車購入は「正規ディーラー」が圧倒的だが、中古車購入では「中古車専門販売店」を筆頭に、「正規ディーラー」や「個人間売買」などチャネルが分散している。特に「個人間売買」が約1割と一定のシェアを持つ点は特徴的である。
年代別の【60代】は新車・中古車を問わず「正規ディーラー」を利用する傾向が強く、『事前に情報取集にて』の店舗スタッフ情報の重視という結果とも合致する購買行動が見られる。
自動車別の【アメリカ産車ユーザー】は中古車の比率が高い。中古市場における手頃さや実用性が評価され選ばれているのかもしれない。
イノベーター理論別に注目してみると、【イノベーター】ほど新車比率が高い。対照的に【ラガード】は中古車比率が高いだけでなく、「個人間売買」の利用率が他層に比べ10pt以上高い。知人やオークションを通じ、安価に車両を入手する購買スタイルが確立されている可能性がある。

調査結果の引用・転載について
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例えば、アメリカではトランプ政権の高関税政策の影響で値上げを見越した消費者の駆け込み需要が生じ、新車販売台数が伸びた――といった話を耳にした方もいるでしょう。
また、日本では若者の車離れや地方と都市部の1世帯当たり保有台数に開きが出ていたり、中国では「中国市場におけるメーカー国籍別シェア推移」として、中国系がシェアを伸ばす一方で、日経企業はシェアを落としていたりします。
これらのように、日本・アメリカ・中国の3市場はいずれも変化が進んでおり、現在の車保有者がどのようなニーズを持ち、どのような行動をとっているのかを把握することは、商品企画や販売戦略を検討するうえでこれまで以上に重要になっています。
そこで当社では、その日本やアメリカ、中国における車保有者の実態を把握するアンケートをそれぞれ実施しました。
今回は、“アメリカにおける車保有者”を対象に、主な用途や保有期間、コスト、購入チャネル、購入までの検討期間などを聴取した調査データを公開します。
※以下の3種類のデータがダウンロードいただけます。
・ローデータ
・集計表
・報告書
日本を対象とした調査データはこちら>