公開日:2025.06.06
- 季節・イベント・時事
- 趣味・レジャー・スポーツ
中国から見た「海外旅行先」で人気のエリアを調査
「アジア州」が約7割半ばで一番の人気エリア。2位は「ヨーロッパ州」で5割半ばとこちらも高スコア
< TOPICS >
- 2年以内に海外旅行に行ったという人のうち、約9割が複数回の旅行経験と、比較的気軽に海外に出向く傾向が見受けられる
- 2年以内に海外旅行に行ったという人のうち、旅行形態は家族旅行が圧倒的に主流だが、旅行回数が多い層では多様な同行者との旅行が確認できる
- 訪問国の旅行前のイメージは「景色が美しい」「リラックスできる」など、ゆったりとした時間を過ごしたいという意図が読み取れる
調査概要
調査名 | 中国から見た「海外旅行先」で人気のエリアを調査 |
---|---|
対象者条件 | 【性別】 男女 【年齢】 20~50代 【居住地】 中国 【その他条件】2年以内に海外旅行経験あり |
調査項目 | ・海外旅行の実態は? ・直近の海外旅行先はどのエリアか? ・旅行先の選定基準はなにか? ・旅行前後のその国のイメージはどうか? ・旅費はどれくらいかかったか? ・日本を選んだ理由はなにか?反対に選ばなかった理由はなにか? |
サンプルサイズ | 400サンプル |
割付 | 性年代均等 |
調査期間 | 2025年3月24日(月)~2025年4月4日(金) |
調査方法 | Webアンケート |
調査機関 | 株式会社アスマーク |
2年以内の海外旅行:回数
Q1.あなたが2年以内に、海外旅行に行った回数をお知らせください。(1つ選択)
2年以内に海外旅行に何回行った?
2年以内に海外旅行に行ったという人のうち、約9割が複数回、海外旅行に行っていた。また、「2~3回」が最も多く、全体の平均旅行回数は4.2回である。
性年代で見ると男女ともに50代の旅行回数が多い。
月収で見ると「75,000元以上」の旅行回数がひときわ多く、「12,499元以下」と比べて倍近い数値である。月収が一定水準を超えると、海外旅行は身近な存在になると推察される。
2年以内の海外旅行:同行者
Q2.あなたは、2年以内に誰と海外旅行に行きましたか?当てはまるものを全てお知らせください。(複数選択可)
2年以内に誰と海外旅行に行った?
海外旅行の同行者は「家族」が7割半ばと圧倒的に多く、次いで「自分一人」「友人」と続く。
「75,000元以上」は他の層に比べて、多様な同行者と共に旅行する傾向が確認できる。これは旅行回数の多さ(Q1の回答傾向)に起因していると考えられる。
2年以内の海外旅行:訪れたエリア
Q3.あなたが2年以内に、海外旅行で訪れたエリアを全てお知らせください。(複数選択可)
2年以内の海外旅行で訪れたエリアは?
訪れたエリアでは「アジア州」が約7割半ばと人気が高く、その後は「ヨーロッパ州」「アメリカ州」と続く。
「アジア州」を月収別で見ると30,000元を境にスコアが二分化しており、30,000元未満の層からの人気が相対的に高くなっている。
男性50代は、他の年代に比べて、「アメリカ州」「アフリカ州」「オセアニア州」「極地方」のスコアが高く、様々なエリアを訪れていることがわかる。
直近の旅行先:旅行前後の印象 全体
Q9-1.あなたが、最も直近で訪れた国の「旅行前のイメージ」として、あてはまるものをそれぞれお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
Q9-2.あなたが、最も直近で訪れた国の「旅行後のイメージ」として、あてはまるものをそれぞれお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)
旅行前と旅行後で訪れた国のイメージ変化は?
旅行前の印象は「景色が美しい」「リラックスできる」「伝統文化が豊か」「開放的で自由」が高評価を得ており、落ち着いた時間を求める意向がうかがえる。
一方で「食事が安価」「ブランド品が安価」という価格に関する項目はスコアが低く、安価な商品購入を主目的としている層は比較的少数派であるといえる。
旅行後の印象は旅行前と変わらず「景色が美しい」 「開放的で自由」 「伝統文化が豊か」 「リラックスできる」が高評価を得ている。
旅行前後で大きな変化は見られず、おおよそ訪問前の期待に沿った結果であると考えられる。
調査結果の引用・転載について
- 本レポートの著作権は、株式会社アスマークが保有します。
- 引用・転載される際は、必ず「アスマーク調べ」と出典を明記してご利用いただくようお願いします。
- その際、引用・転載される旨を当社までご一報ください。
- 調査の内容の一部または全部を改変して引用・転載することは禁止いたします。
- 自社商品の宣伝・広告・販促を目的とした使用を検討されている場合は、必ず事前に当社までご相談ください。
- 引用・転載されたことにより利用者または第三者に損害その他トラブルが発生した場合、当社は一切その責任を負いません。
一方で、訪日外国人旅行者は、2024年1~10月の累計数が過去最速で3,000万人に到達しているということで、円安の追い風を受けており好調です。
こういった中で、中国からの訪日観光客は、減少しています。2019年には約890万人だった訪日中国人観光客が、2024年には約640万人にまで減少しました。
(参照元:2025年(1月~12月)の旅行動向見通し)
そこで、当社は海外調査のお問い合わせが多いアメリカと中国、韓国を対象に、「海外旅行先」で人気のエリアに関するアンケート調査を実施しました。
調査項目は、海外旅行の実態、直近の海外旅行先のエリア、旅行先の選定基準、旅行前後のその国のイメージなどについて聴取しています。
今回は中国を対象とした調査データを公開しています。
アメリカを対象とした調査データはこちら>
韓国を対象とした調査データはこちら>