市場調査・マーケティングリサーチ会社のアスマーク

関東学院大学
人間共生学部 コミュニケーション学科
教授 折田 明子 様

大学独自の倫理審査をオーダーメイドの運用フローでクリア。研究を止めない「被験者募集支援」で論文発表を支える高品質データを獲得。

情報技術と人と社会の関わりを長年にわたり研究されている、関東学院大学の折田明子教授。

近年ではAIを用いた「個人/故人の再現」という先進的かつセンシティブなテーマを扱う中、大学独自の倫理審査のクリアや、突発的な実査への対応といった課題に直面されていました。これらに対し、アスマークがオーダーメイドの運用フロー構築と確実なリクルーティングでいかに並走し研究の質を支えたのか、その詳細を伺いました。

関東学院大学 様

地域や社会との連携に力を注ぐ総合大学。人間共生学部では「コミュニケーションとデザイン」を軸に、社会と関わる力の育成を目指す。同学部にて、折田教授はSNSや最新のAI技術が人と社会に与える影響についての先進的な研究・探求を行っている。

課題
  • ・大学独自の倫理審査があり、紙の同意書の個別回収や同意撤回によるデータの削除に応じる必要があった
  • ・他社のシステムや規約では、大学側が求める倫理審査に即した対応が困難だった
  • ・自力での対象者集めは偏りや手間が多く、煩雑な事務作業が本来の研究時間を圧迫していた
取り組み
  • ・審査を確実に通過できるよう、個人情報を最小限に抑えたオーダーメイドの運用フローを先回りして設計
  • ・事前のWebスクリーニングと丁寧な電話確認により、対話力の高いモニターをピンポイントで選定
  • ・実査直前の調査実施者の急病というアクシデントに対し、予算内で即座にオンラインへの切り替えや日程調整を実施
効果
  • ・研究倫理上の必要事項を満たした調査フロー設計により、以降の調査における直接受注を実現
  • ・声のトーンや目線まで含んだ豊富なデータを獲得し、国際会議や論文執筆の確固たるエビデンスを提供
  • ・煩雑な実務から解放されて分析に集中でき、予備調査と本調査の使い分けによるコストの最適化を達成

研究内容と独自の「学術調査」におけるハードル

――折田先生が長年取り組まれている研究分野と、今回の調査を立ち上げるに至った背景について教えてください。

折田 明子様(以下、折田様)  私は情報技術と人と社会の関わりを長年研究しており、ここ数年は「AIと人」をテーマにしています。

最近では、AIで生きている人や亡くなった人を再現する際、それをどう社会として受け入れていけるかという研究に取り組んでいます。

このテーマの研究では、自分が亡くなった後にデータをどうするかといった、ある意味非常にセンシティブな内容を扱います。そのため、量的調査にせよ質的調査にせよ、所属組織である大学の倫理審査を通す必要があります。研究倫理は学術調査であれば遵守することが求められます。

他社では実現できなかった「倫理審査に則った」オーダーメイド設計

――大学の研究倫理に基づいた審査で承認を受ける上で、他社さまとアスマークでどのような対応の違いがありましたか。

折田様  本学の場合、たとえば同意書の取得や同意撤回のプロセスを具体的に書かねばなりません。「必ず同意書を紙で別に取ること」「同意撤回があった場合はデータを消去すること」などが求められます。

対応いただける会社を探していくつか候補を当たりましたが、他社さんからは「同意書を個別に取ることはできない」などと、断られてしまいました。

そんな中、アスマークさんにご相談したところ、担当の宮下さんが「こういうプロセスで進めましょう」と快く引き受けてくださったのです。こちらが具体的にどんな実務手順にすべきか分かっていなかった部分をすべて埋めてくださり、「ここはレターパックを使いましょう」「個人情報を最小限にしつつ必要な情報は持てるフローにしましょう」と、データの削除対応まで含めて細かく相談しながら適切に対応していただきました。

作っていただいたフローが完璧だったので、倫理審査においても問題無く承認されました。本当にありがたかったです。

初回の調査フローが、調査対象の方々やデータの扱いについてきちっと整えられていたため、その後別の調査を申請する際にも同様の形を取れましたし、再びアスマークさんにお願いすることとなりました。

折田様

自力リクルートの限界と、プロに委ねる「モニター選定の精度」

――今回はインタビュー対象者の選定もお任せいただきましたが、実務面での手応えはいかがでしたか。

折田様  以前、自分でインタビュー調査をした時はFacebookやXなどのSNSを中心にリクルートしたのですが、全部の説明や同意書のやり取りを自分で行うのは本当に大変でした。予備調査であれば多少のサンプルの偏りがあってもやむを得ないのですが、本調査となるとそうはいきません。

アスマークさんは広くモニターがいらっしゃって、候補者をスクリーニングした上で、こちらの条件に合わせて選定できるのが非常に良かったです。さらに、担当者の方が事前に電話口で細かくヒアリングし、発言適性まで確認してくださる。集まっていただいたモニターさんも本当に素晴らしく、伺いたいことをたくさん喋ってくださる方ばかりでした。

また、以前自分でやった時は、オンライン接続にトラブルがあったり、場所移動をお願いすることがあったりなど、管理の難しさに苦労しました。そうした事前の接続確認やリマインド管理、適切な環境の担保まで、リクルーティングのすべてをプロに一任できる安心感は、何よりも大きかったですね。

前日の急病。過酷なアクシデントを救った柔軟な実査対応

――今回の実査において、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

折田様  実は、対面インタビューの前日に私が高熱を出してしまったというトラブルがありました。前日に発熱した段階でご連絡し、受診後、感染症だったためにインタビューができなくなったことをご連絡しました。

本当にどうしようかと頭が真っ白になりましたが、アスマークさんはすぐに対応してくださいました。

オンラインに切り替えられる方はオンラインに、それ以外のスケジュール変更も含めて完璧に手配してくれたのです。モニターの方々にもご迷惑をおかけしてしまうところ、迅速にご連絡いただいたおかげで、皆さんリスケに応じてくださいました。もちろん、リスケに伴うお詫びやキャンセル料が発生することを覚悟していましたが、結果的にはすべて当初の予算の枠内で再度アレンジしていただきました。

私が発熱でメールの返信が遅れてしまった間も、宮下さんが「あとは大丈夫です」と完璧に状況をまとめてくださって。人が関わる調査だからこそ、こうした非常時のサポートと柔軟な機動力、そしてモニターの方々も快く応じてくださったことには本当に救われました。

折田様

国際会議に耐えうる定性データと、「セルフ型」との使い分け

――無事に調査を終え、得られたデータの質や、今後の研究への活用についてお聞かせください。

折田様  非常に豊富なデータが取れましたので、国際会議での発表や論文執筆に向けて分析を進めています。

質的調査の面白さは、単に「0か1か」の回答ではなく、モニターさんが「悩みながら発言しているプロセス」が取れる点にあります。文字起こしだけでなく、実際の声のトーンや目線を照らし合わせることで、非常に深い考察ができています。

もしこれらをリクルートから謝礼の手配、大学を通じた振り込み手続きなどまで全部自分でやっていたら、とてもじゃないですが研究の分析に時間を割けませんでした。外部パートナーを活用することで、余計な個人情報を持たずに済み、煩雑な事務作業から解放され、データの分析に集中する時間を取れるようになりました。

ネットでのアンケートにはセルフ型アンケートもありますが、自由記述回答の精度が低く、本調査には使いにくかったという経験もありました。アスマークさんのように、数千件のデータでも裏側で「目視チェック」をしてデータの質を担保してくれる丁寧さは、質的データの品質を保ってくださっていると感じます。

とはいえ予算の問題もありますので、私の場合は大まかな傾向を把握する予備調査はセルフ型で行い、データの信頼性が絶対的に求められる本調査は、パートナーとして一緒に設計から乗ってくれるアスマークさんにお願いするという使い分けをしています。単に調査を外注するというだけでなく、研究の成果に一緒に伴走してくれる存在だと感じています。

――本日はありがとうございました。

アスマーク担当者 コメント

折田先生との取り組みを通じて私たちが再認識したのは、学術調査におけるリサーチパートナーの存在意義は、単なるパネルの提供に留まらないという点です。 大学独自の倫理審査や、手間のかかる紙の同意書対応やローデータの扱いといった個別要求に対し、アスマークは創業20年で培ったオペレーションの柔軟性と、丁寧なチェック体制で「オーダーメイドの運用フロー」を構築いたしました。また、前日の急なトラブルにも即座に並走する機動力を発揮し、お客様のリソースを事務作業から解放することに貢献しました。今後も、難易度の高い調査条件や過酷なスケジュールであっても、データの品質を妥協せず、クライアントが次の確信となる成果に集中できる強固な伴走を続けてまいります。

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