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音声認知機能・会話機能に関するアンケート調査

公開日:2016.07.01

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音声認知機能・会話機能に関するアンケート調査

機能認知者のうち「スマートフォン・携帯電話」での使用経験者は半数超え

 スマートフォンに搭載されている「Siri」などの音声検索機能や、「Pepper」のように音声を認識して会話が行えるような、『音声認識機能/会話機能』。手での操作ではなく、「声」を用いて検索が行えたり、指示・会話ができる機能が普及しつつある。
このような機能は、「一般消費者へどの程度浸透しているのか」、「どの程度受容されているのか」、「今後の使用意向はどの程度あるのか」を調べるため、全国20代~60代男女を対象にアンケート調査を行った。

 まず、機能の認知率については、「音声認識機能」が67.8%、「会話機能」が57.8%となり、いずれも5割以上となった。また、どちらも女性より男性の方が高い結果となった。

 搭載機器の認知(どのような機器に機能が搭載されているのか)を伺ったところ、「Siri」や「Googleの音声検索」など、「スマートフォン・携帯電話」への搭載の認知が高かった。(「音声認識機能」 :85.6%、「会話機能」 :61.0%)。次いで「ロボット」 、「タブレット機器」と続いた。
また、機能を知ったきっかけは「テレビ番組・コマーシャル」が特に高く、62.1%となった。

 続いて、使用経験では「スマートフォン・携帯電話」で機能を使用したことがある人は「音声認識機能」が53.4%、「会話機能」が52.5%となった。機能認知者のうち、「スマートフォン・携帯電話」で使用したことのある人が半数を超えた。それに対して、機器搭載の認知率が高かった「ロボット」の使用経験は、「音声認識機能」「会話機能」のいずれも低い結果となった。

 使用経験者には、具体的な使用目的についても伺った。最も高かったのは「検索」が66.2%となり、群を抜いて高かった。次いで「会話(お話)」22.9%、「文章の入力」19.7%と続いた。
日常生活内でキーボード代わりに使用している人以外にも、旅行時の言語変換(翻訳)や、「暇つぶし(に会話をしている)」という意見も挙がった。

 認知の有無に関わらず、全員に今後の使用意向を伺ったところ、「利用したい」37.3%、「利用したくない」24.8%となり、「利用したい」が「利用したくない」を12.5pt上回った。利用したい理由をみると、「キーボードを打たないで文字変換ができるのは便利だから」「手で操作するよりも簡単で早そう」など、音声入力の利便性や簡易性について興味を持っている様子がみてとれる。

 最後に、今後どのような機器に搭載してほしいか尋ねたところ、「テレビ」や「エアコン」、「照明」など、家電製品につけてほしいという意見が目立った。他にも「音声認識機能」「会話機能」への要望として、「正確に認識してほしい」「方言にも反応してほしい」などの意見も見られた。

 現在は「スマートフォン・携帯電話」での利用が多いが、今後は様々な機器への搭載が拡大していくのだろうか。最近では「会話をしながら、今夜の献立を考えていく冷蔵庫」という製品も出始めており、 今後の『音声認識機能/会話機能』の発展に注目したい。

調査結果

Q1.あなたは「音声認識機能・会話機能」を知っていますか。あてはまるものをお知らせください。(1つ選択)

「音声認識機能】【会話機能】の認知率は共に5割を超える

・機能の認知は、全体でみると、【音声認識機能】は「どのような機能か知っている」が32.8%、「名前は知っているが、内容を知らない」が35.0%、「聞いたことがない・わからない」は32.3%となった。機能の内容の認知率は3割程度だが、名前の認知まで含めると、認知率は約7割に上る。【会話機能】については、全体でみると、「どのような機能か知っている」が20.5%、「名前は知っているが、内容を知らない」は37.3%となり、【音声認識機能】同様、名前の認知まで含めると認知率は5割を超える。
・性別でみると、【音声認識機能】【会話機能】いずれも認知率(計)は女性よりも男性の方が高い。

※認知率(計)=「どのような機能か知っている」+「名前は知っているが、内容を知らない」

Q2.「音声認識機能・会話機能」について、あなたが知っていることをお知らせください。
※どのような機能か、どのようなものに搭載されているのか、どのようなことでも構いませんので、具体的にお知らせください。(自由記述)

「スマートフォン」についての回答が目立つ  n=277(音声認識機能・会話機能認知者)
・最もよく見られた言葉が「Siri」となり、277人中33人から回答が見られた。他にも「docomoのiコンシェルやGoogleの音声検索など(女性50代)」「しゃべってコンシェル(男性40代)」など、スマートフォンへ搭載されている機能への認知が高い傾向にある。
・また「ペッパーくんのようなイメージ(男性30代)」「人型のロボットがそうだったような気がする(女性40代)」など、ロボットについての意見や、「カーナビゲーション(男性50代)」、「マンションなどに導入されているところを見たことがある(女性50代)」といった意見も挙がった。

【回答内容 ※一部抜粋】

・Siri(男性20代)

・音声を聞けばタイピングできる(男性30代)

・ペッパーくんのようなイメージ(男性30代)

・スマホ等でネット検索の際に喋った言葉を端末が認識して検索してくれる(男性40代)

・カーナビゲーション(男性50代)

・知能ロボット、IP交換機(男性60代)

・スマートフォン等で声を文字・情報化すること(女性20代)

・スマホや家電に搭載されている(女性30代)

・話したことをメールにしたり、カーナビなどの操作を行うことができる(女性40代)

・マンションなどに導入されているところを見たことがある(女性50代)

・docomoのiコンシェルやGoogleの音声検索など(女性50代)

・スマホに搭載。話して入力できる(女性60代)

Q3.以下の機器の中で、あなたが「音声認識機能・会話機能」が搭載されていることを知っている機器をすべてお知らせください。(複数選択可)

【音声認識機能】【会話機能】 共に「スマートフォン・携帯電話」への搭載認知が最も高い

・「音声認識機能・会話機能」が搭載されていることを知っている機器は、全体でみると、【音声認識機能】85.6%、【会話機能】が61.0%となり、いずれも「スマートフォン・携帯電話」が最も高かった。以下の順位は、どちらも「ロボット」「タブレット機器」「パソコン」となり、【音声認識機能】【会話機能】の間で順位に違いは見られなかった。

Q5.以下の機器の中で、あなたが「音声認識機能・会話機能」を使用したことがある機器をお知らせください。使用したことがある方は、使用頻度もお知らせください。(それぞれ1つずつ選択)

「スマートフォン・携帯電話」で使用経験がある人は5割を超える
・「スマートフォン・携帯電話」の使用経験について、【音声認識機能】でみると、「使用経験あり(計)」は53.4%となった。また【会話機能】の「使用経験あり(計)」は52.5%となった。【音声認識機能】【会話機能】のいずれも5割を超えた。
・それに対して、【音声認識機能】【会話機能】は、共に「ロボット」の使用経験が低い。それぞれの「使用したことはない」の回答は【音声認識機能】が88.7%、【会話機能】は85.0%となった。機能搭載の認知率は高いものの、使用にまでは至っていない現状がみてとれる。

その他の設問

Q4.あなたが「音声認識機能・会話機能」を知ったきっかけをお知らせください。(複数選択可)

Q6.あなたは「音声認識機能・会話機能」をどのような目的で使用しましたか。具体的な目的と併せて、あてはまるものをすべてお知らせください。(複数選択可)

Q7.あなたは、今後(も)「音声認識機能・会話機能」を使用したいと思いますか。(1つ選択)/

Q8.上記のようにお答えになった理由を具体的にお知らせください。(自由回答)

Q9.今後、「音声認識機能・会話機能」をつけてほしい機器・ものはありますか。ある場合は、どのような機器・ものに搭載してほしいか、理由も併せてお知らせくださzい。(自由記述)

執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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調査概要

調査名 音声認識機能/会話機能に関するアンケート調査
対象者条件 全国、20代~60代、男女
調査項目 ・「音声認識機能・会話機能」の認知(SA)
・「音声認識機能・会話機能」の具体的認知(FA)
・「音声認識機能・会話機能」が搭載されていることを知っている機器(MA)
・「音声認識機能・会話機能」を知ったきっかけ(MA)
・「音声認識機能」を使用したことがある機器(MA)/使用頻度(SA)
・「音声認識機能・会話機能」の使用目的(MA)
・ 今後の「音声認識機能・会話機能」使用意向(SA)/理由(FA)
・「音声認識機能・会話機能」をつけてほしい機器・もの(FA)
サンプルサイズ 400s
割付
 
20代
30代
40代
50代
60代
男性40s40s40s40s40s200s
女性40s40s40s40s40s200s
調査期間 2016年7月7日(木)~7月10日(日)
調査方法 インターネット調査(アスマークの自社モニター )
調査機関 株式会社アスマーク

調査対象

性別 N=400
年代 N=400
婚姻状況 N=400
居住状況 N=400
職業 N=400
世帯年収 N=400
居住地 N=400

調査結果の引用・転載について

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