2008年の流行語になるほど聞きなれた言葉となった、アラサーやアラフォー。今回はアラサーやアラフォー世代の中でも、節目を迎える前後の年齢に限定し、節目の年齢の自分について5年以上前に想像したことがある人を対象に、幸福感と年代イメージギャップに関する調査を実施した。
そこで、対象者抽出時に、29歳~31歳には30歳の自分、39歳~41歳には40歳の自分について、5年以上前に想像した経験があるかを尋ねたところ、経験がある人は全体の3割強に留まった。しかし、アラウンド30の女性においては、46.0%と約半数が、30歳の自分を想像したことがあると回答し、結婚や出産を意識する女性が多い様子が窺える結果となった。
本調査では、過去に想像していた自分と、現在の自分にギャップを感じるかを尋ねたところ、ギャップを感じる人が7割弱存在し、アラウンド30の男性では、8割がギャップを感じていると回答した。その理由として、「結婚していると思っていたが、まだ未婚」
、「安定した生活を送っていると思っていたが、ぎりぎりの生活を送っている」等、晩婚化を象徴する意見や、将来に対しての不安を感じさせる意見が目立った。
さらに、イメージした自分に対するギャップの有無と、幸福感の関連を見たところ、ギャップを感じている人は、幸せと回答している人が6割弱に留まるのに対し、ギャップを感じていない人は、幸せと回答した人が8割存在したことから、ギャップを感じていない方が、幸福感が高いという結果になった。
今回の調査では、過去に想像した自分と、現在の自分にギャップを感じている人ほど、幸福感は薄れ、年代イメージギャップは幸福感に影響を及ぼしている結果となった。しかし、『ギャップを感じている=不幸』とは一概に言えず、『イメージとは違ったが、幸せを感じている』という人も存在し、ギャップを感じても、幸せを見出している人と、想像通りにならず幸せとは言えない人で、二分していることがわかった。
調査名: | 幸福感と年代イメージギャップに関するアンケート調査 | |||||||||
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対象者: | 一都三県在住 1983年4月1日~1985年3月31日 もしくは1973年4月1日~1975年3月31日生まれの男女 5年以上前に、30歳もしくは、40歳の自分を想像したことがある人 |
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調査項目: | ・属性(性、生年月日、居住地、職業、未既婚、子有無、恋人有無、個人年収) ・現在の幸福度 ・将来の自分の想像経験 ・将来の自分を想像した時の年齢 ・過去に想像した自分と現在の自分 ・過去に想像した自分と現在の自分のギャップ ・人生を後悔しているか ・成長実感度、理由 |
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サンプル数: | 240s | |||||||||
割付: |
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実査期間: | 2014年7月25日~7月29日 | |||||||||
調査方法: | インターネット調査(アスマークの自社モニター ) | |||||||||
調査機関: | 株式会社アスマーク |
この調査の報告書(レポート)、集計、ローデータは、下記より無料でダウンロードしていただけます。(一部の調査を除きます)
性別 N=240 |
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生年月日 N=240 |
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居住地 N=240 |
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職業 N=240 |
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婚姻状況・恋人有無 N=240 |
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子供有無 N=240 |
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個人年収 N=240 |
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※質問文の【30歳 or 40歳】と記載がある部分は、29歳~31歳の方には、30歳のご自身、39歳~41歳の方には、40歳のご自身について、質問をしております。
■アラウンド30の女性で、過去に30歳の自分を想像したことがある人は、約半数の46.0%。 N=1134
男性よりも女性の方が、年齢に対する意識は強く、40歳より30歳の方が、1つの節目として意識されている様子が窺える結果となった。
※平均年齢は、今回の本調査対象者 N=240(各セルn=60s)の平均値
■ アラウンド 30 の男性は、過去に想像した自分と、現在の自分にギャップを感じている人が
8 割。 N=240
次いで、アラウンド 30 女性、アラウンド 40 男性、アラウンド 40 女性と続き、同年代では男性、年代ではアラウンド 30 がギャップを強く感じている傾向があった。
■過去に想像していた自分像は、アラウンド30が、結婚、仕事、子供に関すること、
アラウンド40は子供、仕事(役職、復帰)に関することがメインであった。 N=240
アラウンド30では、結婚していると思っていたが結婚していなかったとの回答が目立ち、晩婚化の現実を再確認する結果となった。また、アラウンド40の女性では、仕事復帰している予定が、未だ出来ていないとの回答もあり、子育てと仕事の両立の難しさを、反映している意見が挙がった。
一部抜粋
年代 | 多いワード | 過去に想像した自分 | 現在の自分 |
アラウンド30 男性 |
結婚・仕事 | 結婚して子供がいると思っていた | 未婚の上に異性と交際もしていない |
ばりばり仕事ができる自分 | 全然いまだに勉強をしている自分 | ||
アラウンド30 女性 |
結婚・子供 | 今つきあっている人と25歳くらいに結婚して、子供を27歳くらいでもうけて、三人でくらしている。 | 29歳でその時つきあっていた人と結婚し、子供はいない。 |
独身で、営業職を続けていて、毎日に疲れている。 | 結婚し、事務職に転職して子供も生まれ、幸せ。 | ||
アラウンド40 男性 |
子供・仕事(役職) | 家庭もあり、仕事もある程度の収入と、役職であること。 | 結婚をしていない。仕事もまだ自分の思っているところまでの立場まで行っていない。 |
安い給料で狭いアパートに家族4人でひっそりと住んでいると思ってた。 | 転職に成功したおかげでマンションを購入し、車も新車を購入出来て幸せな生活を送っている。 | ||
アラウンド40 女性 |
子供・仕事 | 白髪が生えてきて老けている自分 | 数本白髪が生えてきたが、それよりも顔のたるみとか別の老化が気になる |
子供の手がかからなくなり、仕事も正社員で復帰している。 | 2人目も生まれたので、家事・育児が優先でパート程度の仕事をしている。 |
■現在の幸福度について、幸せと感じている人は、全体の6割強とやや低い結果であった。 N=240
将来の自分像と現在の自分に対するギャップ有無別に見ると、ギャップを感じていない人は、8割が幸せと感じている一方、ギャップを感じている人は、6割以下に留まり、ギャップを感じていない人ほど、幸せを感じていることが分かった。
■ご自身の人生を後悔していない人は、48.7%と僅かに半数を下回る結果であった。 N=240
幸福度では6割強が「幸せ」と回答していたものの、「後悔していない」と回答した人は半数以下に留まり、幸せでも後悔している人が少なからず存在する結果となった。また、幸福度と同様に、ギャップを感じない人が、ポジティブよりな回答をしており、ギャップを感じている人では、4割が「後悔している」回答した。
■年齢を重ねるに連れて、成長を感じている人は47.1%。 N=240
ギャップを感じる人より、感じない人の方が、成長を感じている結果ではあったものの、最も高いのは、ギャップについて「どちらとも言えない」と回答した人で、6割以上が成長を感じていると回答し、成長実感と、ギャップの有無は、大きな影響を及ぼさない結果であった。
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