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実写映画に関するアンケート調査

公開日:2015.02.01

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実写映画に関するアンケート調査

コメディ漫画の実写映画を見に行ったことがある男性は4割未満に対し、女性は半数以上

映画館で漫画の実写映画を見たことがある人は全体の 7 割

映画 の宣伝文句のひとつ「あの人気漫画を実写映画化」というフレーズを、普段 映画を 見ることがある人は、一度は耳にしたことがあるのではないだろうか 。漫画 が原作の実写映画は、原作の人気が高いほど、賛否両論が飛び交いがちだ 。どの ような作品になるのか楽しみという声がある一方、原作のイメージを壊さないでほしいという意見も少なくない 。それ でも定期的に公開されている漫画原作の実写映画について、普段漫画や映画をよく見ている人 はどの ように感じているのだろうか。今回は、過去 1 年間に映画館で邦画を見た 20 ~ 40 代男女を対象に 、日本 の 漫画が原作 の実写映画(邦画)に ついてアンケート を実施した 。分析 に関しては 、漫画雑誌 やコミックを月に 1 冊以上 購入する人(以降、漫画を月に 1 冊以上購入する人)と、映画館 で邦画を 2 ヶ月に 1 回以上 鑑賞する人(以降、邦画を 2 ヶ月に 1 回以上鑑賞する人)で比較 をした。

まず、普段どのように漫画を読むかを尋ねたところ、「漫画は読まない」と回答した人 は全体 の 20.0 %で、多くの人が 20 歳を超えても 漫画と接触していること が分かった 。更に、邦画を 2 ヶ月に 1 回以上鑑賞する人で 「漫画は読まない」 と回答した人は 僅か 13.0 %となり 、映画を見に行く頻度が高い人は、 漫画を読む頻度も高い様子が窺えた。

次に、映画館で漫画の実写映画を見たことがあるかを問うと、「見たことがある」 と回答した人は全体の 7 割弱であったが、漫画を 月に 1 冊以上購入する 人と、邦画 を 2 ヶ月に 1 回以上鑑賞する 人のうち、「 見たことがある」 と回答 した人は、ともに 8 割以上という結果となり、普段から漫画や映画に高頻度 で接触している人 の方が 、漫画 原作の実写映画を映画館へ見に行った経験が多いことが分かった 。次いで 、映画館で漫画の実写映画を見たことがある人を対象に、原作“既読”と“未読”のどちらの実写映画 を見 に行くことが多いかを尋ねると、漫画を 月に 1 冊以上購入する 人で は、未読作品を見に行くことが多い人は 25.3 % 、既読 作品が多い 人は、それを 15 ポイントほど上回る 39.9 %となった 。漫画の実写映画化が発表されると、漫画ファンから の「 原作のイメージを壊したくない」という否定的な意見が出てくるが、今回の調査では 、普段から漫画を月に 1 冊以上購入 している人は 、未読作品よりも既読作品の実写映画を見に行く割合が高い結果となった。

続いて、実写映画を見た後に、原作の漫画を購入したことがあるかを尋ねたところ 、「 ある」と回答した人は全体の 3 割に対し、漫画を 月に 1 冊以上購入する人 と邦画を 2 ヶ月に 1 回以上鑑賞する 人では、ともに約 5 割であった 。普段 から漫画や映画をよく見ている人の方が、漫画の実写化による原作への接触率が高いと言えそうだ。

更に、「人気漫画の実写化」というフレーズに魅力を感じるかを尋ねると、漫画を 月に 1 冊以上購入する人 と邦画を 2 ヶ月に 1 回以上鑑賞する 人の どちら も半数以上が「魅力を感じる」と回答した。しかし、「好きな漫画が実写化されると聞いた時の気持ち」に ついて「 嬉しい」と回答した割合は 4 割ほどに留まり、代わりに「どちらともいえない」が 1 割増加する結果となった 。「 どちらともいえない」回答者の理由としては、「漫画のイメージが壊れるのが不安」といった意見が目立ち 、好き な漫画の実写化となると、期待しつつも不安を感じる漫画ファンの複雑な心情が垣間見えた。

人気漫画 の 実写化が発表される度に、原作漫画ファンによる「キャラクターのイメージが違う」「漫画の世界観を実写では表現できない」等の否定的な意見が、インターネット上で散見される。しかし今回の調査では、漫画を読む頻度が高い人の方が、映画館で実写映画を「見たことがある」と回答した割合が高く、更に、人気漫画の実写化に「魅力を感じる」と回答した割合も、全体を上回る結果となった。漫画で表現されているものを、実写で完璧に再現するのは、おそらく不可能であろう。インターネット上で否定的な意見を発信しながらも、人気漫画の実写化に魅力を感じ、映画館まで足を運ぶという、矛盾とも取れる言動は、漫画の実写化における限界を理解したうえで、どこまで再現されているのかという期待と、漫画のイメージを壊されてしまうのではという不安を同時に感じている、漫画ファンの心理の表れと言えるのではないだろうか。

執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

アスマークの編集ポリシー

調査概要

調査名 実写映画に関するアンケート調査
対象者条件
  • 全国在住、 20 代~ 40 代男女個人
  • 日本の漫画が原作の実写映画があることを知っている
  • 過去 1 年間( 2014 年 1 月~ 2015 年 1 月)に映画館で邦画を見ている
調査項目
  • 属性(性、年代、職業、居住地、漫画購入頻度、邦画鑑賞頻度)
  • 漫画を読む手段
  • SNS 、 インターネット掲示板等への投稿頻度
  • 漫画実写映画の鑑賞経験有無 / ジャンル / 原作の未既読
  • 漫画実写映画鑑賞後の原作購入経験
  • 実写化されたら見たい漫画のテーマ
  • 人気漫画の実写映画化の魅力度
  • 好きな漫画が実写映画化される時の気持ち
  • 漫画の実写映画化に関する重視点
サンプルサイズ 300s
割付
 
20代
30代
40代
男性50s50s50s
女性50s50s50s
調査期間 2015年2月27日~3月3日
調査方法 インターネット調査(アスマークの自社モニター )
調査機関 株式会社アスマーク

調査対象

性別 N=300
年代 N=300
職業 N=300
居住地 N=300
漫画が原作の実写映画認知 N=300
漫画雑誌・コミックの購入頻度 N=300
映画館での邦画鑑賞頻度 N=300

Q.あなたは、普段どのように漫画雑誌やコミックを読みますか。あてはまるものを上位3つまでお選びください。(3つまで選択可)

邦画を2ヶ月に1回以上鑑賞する人のうち、漫画雑誌やコミックを読まない人は僅か13.0%。 N=300
全体でも、漫画を全く読まない人は20.0%に留まり、成人しても多くの人に漫画に接触していることが分かった。

Q.あなたが普段、SNSやインターネット上の掲示板・クチコミサイト・ニュースサイト等に、コメントやクチコミを投稿する頻度をお知らせください。(1つ選択)

邦画を2ヶ月に1回以上鑑賞する人の中で、インターネットサイトに週1回以上投稿をする人は56.0%。N=300
全体の割合よりも26.3ポイント高く、映画を高頻度に見に行く人は、インターネットサイトへの投稿率が高い様子が窺える。

Q.以下のような日本の漫画を原作とした実写映画(邦画)を、映画館で見たことがありますか。(1つ選択)

漫画を月に1冊以上購入する人で、漫画の実写映画を映画館で見たことがある人は8割以上。N=300
漫画の実写化が発表されると、原作ファンからは否定的な意見が飛び交いがちだが、漫画を月に1冊以上購入する人の多くが、漫画原作の実写映画を見に映画館へ行った経験があることが分かった。

【恋愛系】
  僕等がいた(主演:生田斗真&吉高由里子/原作:小畑友紀/監督:三木孝浩)
   今日、恋をはじめます(主演:武井咲/原作:水波風南/監督:古澤健)
   カノジョは嘘を愛しすぎてる(主演:佐藤健/原作:青木琴美/監督:小泉徳宏)
   好きっていいなよ。(主演:川口春奈/原作:葉月かなえ/監督:日向朝子)
   近キョリ恋愛(主演:山下智久/原作:みきもと凜/監督:熊澤尚人)
【不良・任侠系】
  闇金ウシジマくん(主演:山田孝之/原作:真鍋昌平/監督:山口雅俊)
   土竜の唄(主演:生田斗真/原作:高橋のぼる/監督:三池崇史)
   クローズEXPLODE(主演:東出昌大/原作:高橋ヒロシ/監督:豊田利晃)
   ホットロード(主演:能年玲奈/原作:紡木たく/監督:三木孝浩)
【コメディ系】
  荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE(主演:林遣都&桐谷美玲/原作:中村光/監督:飯塚健)
   アフロ田中(主演:松田翔太/原作:のりつけ雅春/監督:松居大悟)
   テルマエ・ロマエ(主演:阿部寛/原作:ヤマザキマリ/監督:武内英樹)
   HK 変態仮面(主演:鈴木亮平/原作:あんど慶周/監督:福田雄一)
【バトル・アクション系】
  るろうに剣心(主演:佐藤健/原作:和月伸宏/監督:大友啓史)
   ルパン三世(主演:小栗旬/原作:モンキー・パンチ/監督:北村龍平)
【サスペンス・ホラー系】
  LIAR GAME -再生-(主演:松田翔太/原作:甲斐谷忍/監督:松山博昭)
   黒執事(主演:水嶋ヒロ/原作:枢やな/監督:大谷健太郎&さとうけいいち)
   神さまの言うとおり(主演:福士蒼汰/原作:金城宗幸&藤村緋二/監督:三池崇史)
   寄生獣(主演:染谷将太/原作:岩明均/監督:山崎貴
【仕事系】
  宇宙兄弟(主演:小栗旬&岡田将生/原作:小山宙哉/監督:森義隆)
   BRAVE HEARTS 海猿(主演:伊藤英明/原作:佐藤秀峰/監督:羽住英一郎)
   映画 鈴木先生(主演:長谷川博己/原作:武富健治/監督:河合勇人)

Q.過去にあなたが映画館で見た日本の漫画を原作とした実写映画(邦画)のジャンルをお知らせください。(複数選択可)

コメディ漫画の実写映画を見に行ったことがある男性は4割未満に対し、女性は半数以上。N=300
コメディ漫画は男性向け連載誌に多いが、実写映画化されると、女性の方が積極的に足を運ぶようだ。

Q.過去にあなたが映画館で見た日本の漫画を原作とした実写映画(邦画)は、原作未読でしたか。原作既読でしたか。(1つ選択)

漫画を月に1冊以上購入する人のうち、原作既読の実写映画を見に行くことが多い人は4割。N=300
反対に、原作未読の実写映画を見に行くことが多いと回答した人は2割半ばに留まり、原作のイメージを壊したくないという意見が聞かれる中でも、既読作品の実写映画を見に行く人は一定数存在すると言えそうだ。

Q.実写映画(邦画)を見た後に、原作の漫画を購入したことはありますか。(一つ選択) ※映画を見た場所(映画館、自宅、飛行機等)は問いません。

漫画を月に1冊以上購入する人では、実写映画を見た後に原作を購入したことがある割合は半数以上。N=300
一方、邦画を2ヶ月に1回以上鑑賞する人も半数近くが購入したことがあると回答しており、漫画や映画に高頻度で触れている人には、“漫画→実写映画”のメディアミックスは効果的であると言えそうだ。

Q.実写化されたら見たいと思う漫画のテーマをお知らせください。(複数選択可)

漫画を月に1冊以上購入する人、邦画を2ヶ月に1回以上鑑賞する人ともに、実写化されたら見たいと思う漫画のテーマは「バトル・アクション系」が最も高く4割半ば~5割弱。N=300
漫画や映画を高頻度で見る人は、バトルシーンを実写で再現して欲しいと望む人が多いようだ。

Q.「人気漫画の実写化」というフレーズに魅力を感じますか。(1つ選択)

漫画を月に1冊以上購入する人、邦画を2ヶ月に1回以上鑑賞する人のどちらも、「人気漫画の実写化」に魅力を感じる割合は半数以上。N=300
残りの半数は「どちらともいえない」と「魅力を感じない」で二分する結果となった。漫画の実写作品は賛否両論であることが多いが、魅力を感じないと回答する人は2割台に留まった。

Q.好きな漫画が実写映画化されると聞いた時のお気持ちに近いものをお知らせください。(1つ選択)
Q.上記の理由をお知らせください。(自由回答)

漫画を月に1冊以上購入する人、邦画を2ヶ月に1回以上鑑賞する人ともに、好きな漫画の実写映画化を嬉しいと感じる人は4割ほどに留まった。N=300
前問の「人気漫画の実写化」に魅力を感じる割合から10ポイント程度下がり、代わりに「どちらともいえない」が増える結果となった。「どちらともいえない」理由としては、「イメージが壊れるのが不安」といった意見が目立ち、「好きな漫画の実写化」となると、期待しつつも不安を抱える漫画ファンの複雑な心情が窺える。

■嬉しい/やや嬉しい n=107
・漫画とは違ったリアルな映像が見れるから。 ( 20 代男性 )
・自分の好きな作品が注目されるきっかけになるから ( 30 代男性 )
・どんな物語になるのか楽しみだから。 ( 40 代男性 )
・よりその漫画の世界観をイメージしやすくなる から( 20 代女性 )
・どんな俳優さんが起用されるのか楽しみで、嬉しく思います。 ( 30 代女性 )
・原作のイメージにどこまで近づけるか楽しみだから。 ( 40 代女性 )

■どちらともいえない n=106
・原作をどれだけ再現できているかによる。( 20 代男性 )
・漫画のイメージと異なる場合もある から ( 30 代男性 )
・漫画の世界感が失われそうで 怖い ( 40 代男性 )
・配役などが気に入らなかったら嫌だ から ( 20 代女性 )
・人ではないものがでてくるときは実写化してほしくないので 。 ( 30 代女性 )

■あまり嬉しくない/嬉しくない n=87
・実写では原作の良さを十分に映像表現できない可能性が高いから。 ( 20 代男性 )
・配役と原作のイメージが合わないのではないかと、不安に なる ( 40 代男性 )
・忠実に再現されないから ( 20 代女性 )
・実写になると漫画のイメージが壊れるので ( 40 代女性 )

Q.好きな漫画が実写映画化されたら、どの程度映画館へ見に行きたいですか。あてはまるものを上位3つまでお選びください。(3つまで選択可)

好きな漫画の実写映画を「配役がよければ見に行きたい」男性は4割強に対し、女性は6割以上。N=300
一方で「映画館へは見に行きたくない」と回答した男性が2割に対し、女性は1割ほどに留まり、女性の方が、配役さえ良ければ、映画館まで足を運ぶポテンシャルが高いと言えそうだ。

Q.次にあげる項目のうち、漫画の実写映画化に関してどのくらい重視するかを、それぞれお選びください。(それぞれ1つ選択)

漫画の実写映画化において重視する項目は、「キャラクターに似ている配役」が最も多く75.0%。N=300
続く「ストーリーが原作に忠実に進む」を10ポイントほど上回る結果となり、漫画を実写化するにあたって、キャラクターのビジュアル再現度を重視している人が多いことが分かった。

調査結果の引用・転載について

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