公開日:2026.04.08

【産学連携】文教大学湘南総合研究所シンポジウムで、学術調査チームが講演 「マーケティング課題からみる調査事例「売れる」商品の開発秘話」

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【産学連携】文教大学湘南総合研究所シンポジウムで、学術調査チームが講演
「マーケティング課題からみる調査事例「売れる」商品の開発秘話」

株式会社アスマークの学術調査チームは、2025年10月14日(火)に開催された文教大学湘南総合研究所シンポジウムに登壇し、講演を行いました。

「マーケティング課題からみる調査事例『売れる』商品の開発秘話」と題し、アスマーク学術調査チーム(富田、平澤)が、ヒット商品が生まれるまでの調査とそのストーリーを、豊富な事例を交えてご紹介しました。

当講演は、マーケティングリサーチを学生に学んでもらうことを目的にしており、産学連携の一環として実現に至りました。

シンポジウム概要
日程     :2025年10月14日(火)
場所     :文教大学湘南総合研究所
シンポジウム名:湘南総合研究所シンポジウム
時間     :90分
登壇     :株式会社アスマーク 学術調査チーム(富田 光樹、平澤 由季)

プログラム構成
● マーケティングリサーチとは?
● 調査からどういうことが分かるのか?
● 「売れる」商品の開発秘話
● 調査会社とは?調査会社で働くにあたって
● 質疑応答

 

左から、湘南総合研究所 石井所長、文教大学 情報学部 大橋先生、アスマーク 富田、アスマーク 平澤、文教大学 健康栄養学部 浅川先生、アスマーク 竹中、アスマーク 鹿野
左から、湘南総合研究所 石井所長、文教大学 情報学部 大橋先生、アスマーク 富田、アスマーク 平澤、文教大学 健康栄養学部 浅川先生、アスマーク 竹中、アスマーク 鹿野
湘南総合研究所 石井所長から総括を頂きました
湘南総合研究所 石井所長から総括を頂きました
学生様からの質疑応答の様子
学生様からの質疑応答の様子

 

  • マーケティング・リサーチについての理解を深めることが出来ました。分かりやすかったです。
  • 「売れる」商品を作るにあたって、単に安いものを提供するだけで良いといった安直な話ではないことを痛感しました。企業が抱える課題に対する特効薬も、適切な調査とデータ分析を段階的に行わなければ効果的なものにならないため、調査の質とプロセスが鍵だと実感しました。
  • 実際の事例を交えながらお話しいただいたことで、マーケティングリサーチの流れや重要性をより深く理解することができました。特に、企業と消費者の間にあるギャップを調査によって明らかにし、課題解決につなげていくという点が印象的でした。
  • 自分の進路を広げるために参加しましたが、マーケティングのおもしろさややりがいを理解できてよかったです。私はデータ分析ができるSEを目指しているので、データサイエンスをさらに意欲的に学んでいきたいと思いました。
  • 最初は調査会社と聞いてもどのようなものかあまり分かっていませんでしたが、今回の講演会を通して、どのようなことをしているのかや、データサイエンス学部としての学習とのシナジーを感じることが出来ました。
  • 企業がより良い方向に行くために何が必要で何が必要ないのかを分析し、課題などを明確化することで、企業に貢献できる所がとても良いと感じました。また、実際に働いている方々がどのような想いで会社に入ったのかリアルを知ることができ、とても参考になりました。

 

シンポジウム後、本件の企画に携わった情報学部情報社会学科の大橋洸太郎先生にインタビューさせていただきました。

大橋 洸太郎 先生
大橋 洸太郎 先生

略歴
2009年 早稲田大学第一文学部卒業
2011年 早稲田大学大学院文学研究科心理学コース修士課程修了
2014年 早稲田大学大学院文学研究科心理学コース士後期課程修了、博士(文学)
2014年 立教大学社会情報教育研究センター助教
2018年 文教大学情報学部情報社会学科専任講師

研究分野
心理統計学、多変量解析、社会調査、データサイエンス著書
・日本心理学諸学会連合心理学検定局 心理学検定一問一答問題集[B編] 実務教育出版(2016, pp.274-286)
・村上征勝 監修/金明哲・小木曽智信・中園聡・矢野桂司・赤間亮・阪田真己子・宝珍輝尚・芳沢光雄・渡辺美智子・足立浩平 編 文化情報学事典(2019, pp.662-665)

 

Q 「『売れる』商品の開発秘話というテーマで、学生に何を伝えたかったのでしょうか?」
A 『売れる』ということは、『消費者の心を掴んだという証左の1つ』ということです。
魅力的な商品が日々、人々の目に入るのは、弛まぬ企業努力の賜物であります。『売れる』商品は、この魅力が消費者のニーズに合致した結果であると捉えると、その結果に至るまでの努力を秘話としてお聞かせ頂くことは、商品開発を考える上で、得難い大変重要な機会であると考えます。今回の『買い手』は消費者でした。消費者が当該の商品についてどのように考え、何を求めているか、その魅力を探る強力なツールとしてマーケティングリサーチが存在することを、実務者が語る実例を以て学生達に伝えたかったのが、今回の企画の意図でした。
Q 「企業と大学の連携の意義と課題は、どこにあるとお考えですか?」
A 『大学の学びと就職との懸け橋』としての意義を感じています。
学生の多くは学生生活の後に企業に就職していきます。今回のシンポジウムは、その流れをスムーズにすることに役立つと思います。企業側にとっては、実際の仕事の場がどのようなものであるのかを説明することができます。大学側にとっては、学生たちが将来どのような場で働きたいのかを考える良い機会を与えることができます。マーケティングリサーチに興味をもつ学生と、実際に業務に当たられている企業との業務内容のミスマッチを低減させるという意味で、企業と大学の連携には大きな意義があると思います。これからの課題としては、実際にシンポジウムを受けて、学生が調査会社で働きたいと思った時に、それをどのようにサポートしてあげられるかというところでしょうか。本学のキャリア支援課等との連携も踏まえ、興味を持った学生を働く現場にまで繋ぐ体制についても考えていくことができたらと考えております。
Q 「アスマークの講演で、最も印象に残った点はどこでしたか?」
A 実際に調査をしてみないと分からないことがあるということです。
生成AIの隆盛が目覚ましい昨今であり、業務にも大きな影響を及ぼしているのではないかと推察いたします。生成AIは非常に強力なツールでありますが、「既に明らかになっていること」に明るいという特性を鑑みると、「未だ明らかになっていないこと」については、やはり今後もそれを探求していかなければならないと考えています。世に未だ出ていない新商品の魅力の程や、潜在的に隠れている消費者のニーズは、この「未だ明らかになっていないこと」です。

アスマーク様のご講演では、企業側がこう思っていたけれど、実際に調査をしてみると違っていた、という事例も教えて頂きましたね。そういった、実際に調査をしてみないと分からないことがあるという事実に気づくことができる内容であったことが、最も印象に残りました。

Q 企業のリサーチ知見は、大学の研究・教育にどう活きるとお考えですか?
A 『客観的なデータに基づく対話力の醸成』に活きると考えています。
ニーズを捉え、それを定性的、定量的に分かりやすく表現しながら、データを用いた対話をできる能力は、データサイエンスにおける重要なスキルの1つです。客観的なリサーチに基づく知見は、この対話のベースとなるという意味で、研究を進める上でも、学生の教育をする上でも活用できると思います。
Q シンポジウムを通じた今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします
A 企業と大学の連携の意義と課題の部分でも触れさせて頂きましたが、シンポジウムが学生の今後のキャリアに繋がるような取り組みができれば、企業にとっても, 学生にとってもWin-Winであったということができると思います。そのようにしていきたいというのが、今後の展望です。最後になりましたが、読者の皆様、拙文に目をお通し頂き、ありがとうございました。今回のシンポジウムの取り組み概要が、読者の皆様の何某かの参考となりましたら幸甚です。

 

大橋先生、ありがとうございました!

【関連リンク】湘南総合研究所がマーケティングリサーチの専門家によるシンポジウムを開催しました
【前回の連携企画】京都女子大学でゲスト講演「インサイト産業とデータサイエンス」 イベントレポートはこちら>

執筆:アスマーク編集局

執筆:アスマーク編集局

アスマーク編集局は、数多くのメーカー、官公庁、大学との広範な調査実績に基づき、実務に直結するマーケティングリサーチの知見を発信する専門組織です。単なる手法の解説に留まらず、「現場で求められる判断基準」や「実務上の留意点」を網羅した専門コンテンツを企画・制作しています。

普及活動の実績
調査・分析に関する自社セミナーは累計参加者26,000人を突破。関連資料の利用者は11,000人を超えています(※2026年現在)。

学術・教育支援
日本社会学会や日本行動計量学会等への参画、大学での講義(累計受講者1,000人以上)を通じ、リサーチノウハウの普及に努めています。また、大学等の教育機関へ1万人規模の実証データを提供し、PBL(課題解決型学習)教育の支援も行っています。

産学連携の取組み(CSR)詳細はこちら


監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)

監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)

株式会社アスマーク マーケティング管轄 マネージャー
リサーチ業界およびマーケティング領域で10年以上のキャリアを持つスペシャリスト。学術調査チームの立ち上げや、業界内でも難易度の高い「難病・希少疾患」「障がい者」のリクルートサービスの立案・リリースを主導。

専門領域
消費者インサイト分析、セグメンテーション。学術的根拠に基づき消費者モニターをタイプ分類する「インサイト・セグ」を開発。

発信実績
日本のマーケティングリサーチ20年の変遷」の執筆や、最新技術を網羅した「ChatGPTを調査設計・レポートに活用する検証セミナー」への登壇など、伝統的手法から最新トレンドまで幅広い知見を保有。

本記事の監修にあたって
自身の豊富な実務経験に基づき、公開情報の正確性と、読者の皆様のビジネスに即した実用性を厳格に審査しています。

アスマークの編集ポリシー

学術調査チームが語る~学術調査のいろは~

学術調査チームが語る~学術調査のいろは~

学術調査には独自の要点や注意点が必要であり、アスマークではそれに対応すべく学術調査チームを立ち上げ、現在では年間約500件の学術調査プロジェクトに取り組んでいます。

この対談では、学術調査チームのメンバーが蓄積した知識と経験に基づき、学術調査における役割や実績、被験者募集からアンケート、当日の運営まで幅広いトピックについてご紹介します。

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被験者募集支援・リクルート代行

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年間2,000件以上のリクルーティング実績*を持つアスマークが、被験者のリクルートを行ない、大学/調査機関の学術研究を全力支援。*20期実績
アカデミックリサーチの知見に長けた「学術調査チーム」が専任サポートいたします。

東京都内はもちろん、地方での被験者の募集も実績豊富です。

下記に当てはまる方にお薦めのサービスです。
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学術調査(アカデミックリサーチ)は、理論の検証、新しい知見の発見、既存の知識の体系化などを目的とした、特定の学問分野における研究や調査活動のことを指します。ネットリサーチやインタビュー調査などを用いたデータ収集、分析、実験、観察などが行われ、研究論文や学会発表などで結果を公表する必要があるため、信頼性の高いデータが求められます。

アスマークでは、学術調査専門チームがあるため、質の高い調査支援が可能です。

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