公開日:2024.10.28

オンラインインタビューのトラブルから学ぶ事前準備と成功ポイントとは

  • マーケティングリサーチHowto

オンラインインタビューは、近年注目を集めているリサーチ手法です。しかし、オンラインインタビューには特有の課題も存在します。
 
本記事では、オンラインインタビューのメリットや課題を整理し、その成功のためのポイントや事前準備の重要性について紹介します。
 
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トラブル対策から学ぶ成功へのポイント

オンラインインタビューにおいて、技術的なトラブルや参加者の集中力低下に対応するための工夫が重要です。
 
例えば、インタビューの進行中に技術的なトラブルが発生することがありますが、これを最小限に抑えるために、事前に接続テストを行うことが効果的です。また、万が一トラブルが発生した場合にも迅速に対応できる体制を整えておくことが大切です。モデレーターはトラブル時に冷静に対処し、参加者に安心感を与えることで、インタビューの質を維持することが求められます。
 
また、インタビューの前後に軽い会話を挟むことで、参加者との信頼関係を築きやすくなります。特にオンラインでは、参加者がリラックスできるかどうかがインタビューの質に大きく影響するため、こうしたコミュニケーションの工夫が成功に繋がるポイントとなります。
 
 

「想定外」を想定する

オンラインインタビューでは、予期せぬ出来事がつきものです。例えば、通信環境の不具合や家庭環境でのインタビューならではの騒音や中断が発生することがあります。こうした「想定外」に対処するためには、フローに余裕を持たせることが重要です。通常120分のインタビューであれば、オンラインでは140分程度の余裕を見込んで計画を立てることで、トラブル発生時にも対応できる時間的な余裕が生まれます。
 
また、参加者の集中力が途切れることも考慮する必要があります。こうした状況を想定し、インタビューのフローに柔軟性を持たせることで、参加者がリラックスした状態で参加し続けられるようにすることが重要です。
 
さらに、技術的なトラブルへの備えも不可欠です。たとえば、音声が途切れたり、画面がフリーズしたりする可能性があるため、こうした問題が発生した場合には、迅速に対処するためのガイドラインや他の通信手段を用意しておくとよいでしょう。
 
 

事前準備の必要性

オンラインインタビューの成功には、事前準備が欠かせません。特に、参加者の背景を把握するための事前アンケートの活用が有効です。事前に参加者の情報を知ることで、インタビュー中に深掘りする時間を確保できます。また、クライアント側にも事前アンケートを共有することで、インタビューの進行がスムーズになります。さらに、調査対象物を事前に送付し、参加者が準備を整えているかを確認することも、インタビューの質を向上させるための重要なステップです。
 
例えば、試食調査やパッケージ調査など、調査対象物を事前に参加者に送付する際には、その保管方法や当日のことについても詳細に指示を出すことが重要です。
 
さらに、インタビュー開始前には、参加者の通信環境を確認するテストを行うことが推奨されます。これにより、当日スムーズにインタビューを進行できる確率が高まります。事前準備を徹底することで、予期せぬトラブルを最小限に抑え、参加者とクライアント双方にとって有意義なインタビューを実現することができます。
 
 

問われるモデレーション能力

オンラインインタビューにおいて、モデレーターの役割は非常に重要です。モデレーターは、参加者との信頼関係を築き、インタビューをスムーズに進行させる責任を担っています。オンライン環境では、技術的な問題や参加者の集中力の低下といった課題があるため、モデレーターにはより柔軟な対応力が求められます。
 
例えば、参加者がリラックスして話せる環境を整えるために、インタビュー開始前に軽い会話で場を温めることが有効です。また、通信環境の問題が発生した場合でも焦らず対応し、参加者に安心感を与えることが重要です。さらに、オンラインでは視覚的な情報が限られるため、音声トーンや間の取り方を工夫して、参加者の反応を引き出すスキルが求められます。
 
モデレーターは、各参加者が発言しやすい雰囲気を作り、意見がかぶらないように一呼吸置いてから次の質問を投げかけるなど、細かな気配りが必要です。こうしたモデレーション能力が、オンラインインタビューの成功を左右する大きな要因となります。
 
 

まとめ

オンラインインタビューは、遠隔地の参加者とも簡単に繋がることができるという大きなメリットを持つ一方で、特有の課題も多く存在します。しかし、事前準備やモデレーションの工夫を通じて、これらの課題を克服することができます。これからオンラインインタビューを実施する際には、今回紹介した成功のコツを活用し、より充実したインタビューを行っていただければ幸いです。
 
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執筆:アスマーク編集局

執筆:アスマーク編集局

アスマーク編集局は、数多くのメーカー、官公庁、大学との広範な調査実績に基づき、実務に直結するマーケティングリサーチの知見を発信する専門組織です。単なる手法の解説に留まらず、「現場で求められる判断基準」や「実務上の留意点」を網羅した専門コンテンツを企画・制作しています。

普及活動の実績
調査・分析に関する自社セミナーは累計参加者26,000人を突破。関連資料の利用者は11,000人を超えています(※2026年現在)。

学術・教育支援
日本社会学会や日本行動計量学会等への参画、大学での講義(累計受講者1,000人以上)を通じ、リサーチノウハウの普及に努めています。また、大学等の教育機関へ1万人規模の実証データを提供し、PBL(課題解決型学習)教育の支援も行っています。

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監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)

監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)

株式会社アスマーク マーケティング管轄 マネージャー
リサーチ業界およびマーケティング領域で10年以上のキャリアを持つスペシャリスト。学術調査チームの立ち上げや、業界内でも難易度の高い「難病・希少疾患」「障がい者」のリクルートサービスの立案・リリースを主導。

専門領域
消費者インサイト分析、セグメンテーション。学術的根拠に基づき消費者モニターをタイプ分類する「インサイト・セグ」を開発。

発信実績
日本のマーケティングリサーチ20年の変遷」の執筆や、最新技術を網羅した「ChatGPTを調査設計・レポートに活用する検証セミナー」への登壇など、伝統的手法から最新トレンドまで幅広い知見を保有。

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