
2025.12.01
20代主婦が思う理想のキッチンは?料理の様子等を観察するエスノグラフィ調査実施
「もっと、自社の商品が実際にどう使われているのか見られたら、課題や新商品のアイデアが浮かぶのに……」と思ったことはありませんか? そんなときに力を発揮する……
公開日:2025.12.22
家電を買うとき、皆さまはまず何をしますか?
AmazonなどのECで口コミや価格をチェックしてから決める方もいれば、家電量販店で実物を見て「これだ」と決める方もいるでしょう。
では、“家電好き”の人は、どんな情報をどこで集め、何を決め手に購入するでしょうか?
そこで今回はこの疑問に迫るため、家電好きの40代単身男性へ家電製品に関するインタビューをしました。
インタビューをした方の簡単なプロフィールは下表となります。
| 性別 | 男性 |
|---|---|
| 年代 | 40代 |
| お住まい | 東京都 |
| ご家族 | 一人暮らし |
| お仕事 | アルバイト(100円均一) |
| 趣味 | 作曲、英字新聞を読む、英語の試験を受ける |
| 心配事 | アルバイトは立ち仕事なので、腰痛が心配 |
この記事では、家電製品に関する発言を整理し、家電の販促方法や競合他社との差別化に悩む企業の担当者様に役立つヒントを丁寧に読み解き紹介します。
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彼は最近、家電量販店のノジマで、下図に写っているコンパクトなハンディタイプの掃除機を購入したそうです。

ノジマの店内で掃除機の電源ボタンを押し、吸引力を調べていたときに、吸引力が強く、コードレスで、充電式の掃除機に出合い、それが8,000円だったので、「良いな」と思って、スグに購入したとのことです。
すでに、大きいスティックタイプの掃除機は持っているそうですが、こちらのハンディタイプの掃除機は細かいところを掃除する用途に使っているそうで、掃除にハマっていると楽しそうに話されていました。
この章では、ノジマの店内にあるデモ機から購入に至ったエピソードと2種類の掃除機が持っているエピソードがありました。
これらは、すでにお気づきの方も多くいらっしゃるかもしれないのですが、以下のような可能性が見出せるでしょう。
前者:家電量販店のデモ機の有効性があるかもしれないという可能性
後者:一人暮らしでも1つの掃除機ではなく、2つ目の掃除機の需要があるかもしれないという可能性
こういった可能性は他の家電でも連想をしてみると、新しいアイデアにつながるかもしれません。そして、そこから本当に需要があるのか、アンケートなどで確かめていくことで、ニーズがある家電製品の開発を進めていくことができるでしょう。
例えば、一人暮らしでも「ドライヤー」の2台目の可能性はいかがでしょうか?
基本的には、「1台あれば十分」というのがあると思いますが、アンケートで2台以上を持つ人を絞り込み、どんな用途で、それぞれ使っているのか尋ねてみると、未知のニーズを知るキッカケになるかもしれません。
彼は、Amazonで家電の情報を週に何度か見ているそうです。購入を検討しながら、価格の変動も合わせて見ていると言います。

また、家電量販店では、ケーズデンキやノジマ、ビックカメラに足を運び、その中でも特にノジマによく行くとのことです。ノジマは来店ポイントがあり、「どういうのが最近あるかな」と思って、チェックしに行くんだそうです。
この章でのヒントとなるキーワードは、「来店ポイント」でしょう。
彼にとって来店ポイントがどの程度来店動機になっているかは分かりませんが、
といった点から、複数回来店するキッカケの1つになっているかもしれません。
さて、今回注目したいのは、来店ポイントそのものというより、来店動機の方です。
来店動機をつくる目的は、来店回数を増やし、その結果として売上につなげることにあります。来店ポイントは、そのための手段の一つにすぎません。
もし彼にとって、来店ポイントよりも「最近どんな商品があるかを知りたい」という情報収集欲求の方が来店理由として大きいのであれば、実はポイント施策以上に、店頭の見せ方(売場づくり・新商品の見せ方・体験導線など)を強化することが、来店動機の創出や来店数の増加につながる打ち手になるかもしれません。
とはいえ、来店動機の優先度や有効な打ち手は、扱う商材や企業の立ち位置によって変わります。自社と競合の状況が把握できるような調査を行い、ポジショニングを明確にしたうえで、必要な施策を検討していく進め方が建設的でしょう。
彼は、様々なジャンルの家電を購入しており、ジャンルによって購入ポイントが違うと言います。
たとえば、趣味の作曲のために購入する作曲用のキーボード(鍵盤)やオーディオインターフェースは、価格と性能を見て、決めているそうです。そして購入ポイントは、安いことが前提として、その上で「価格のわりには、それなりの機能付いているかどうか」だと言います。
また、「価格が安くても機能があまり付いていない」という例として、ドン・キホーテでパソコンを購入した話を教えていただきました。
こうした条件から、ドン・キホーテで販売されていた3万円のパソコンを「ちょうど良いな」と感じて購入したそうです。ただ、そのパソコンはWindows11にアップグレードできないパソコンだったため、今はそれについて悩んでおり、「買わない方が良かった」とも話していました。
こうした情報は「わかんないじゃないですか」と言いつつも、「僕が見てなかっただけかもしれないですけど」とも言います。また、ネットであとあと調べてみたら、「使えないよ」といった感じの書き込みを発見したとのことでした。
彼は、テレビショッピングで家電を購入したことがあるそうです。
例えば、TBSショッピングで「シェイプツインボール※」を買ったそうです。しかし、使わないので、メルカリで売ったと言います。
※ シェイプツインボールは、内ももに挟んでスタイルアップが目指せる振動マシンです。
また、家電ではありませんが、ディノスで圧縮袋を買ったそうですが、こちらもTBSショッピングのとき同様、使わないで、メルカリで売ったそうです。
そして、この圧縮袋の話をしたあとに、「衝動買いしちゃうんですよね、たまに」と話していました。
次に、家電の広告で印象に残っているものがあるか、彼に尋ねました。しばらく考えた後、広告とは違いますが、テレビショッピングは印象に残ると話します。
そこで、テレビショッピングで気になった商品についても詳しく聞くと、TBSショッピングで紹介されていた電子レンジが気になったそうです。その電子レンジは、例えばプレートの上に魚を置いてフタをし、そのまま電子レンジに入れるだけで、焼けるとのことでした。特に「コンロが不要」な点が魅力だと感じているようです。一方で、「すごい欲しいんですけど、1万円ぐらいするんですよね」とも話していました。
また最近は、メルカリに出品することが増えているそうで、余計なものを買うと無駄遣いになってしまうという意識もあるようです。そうした背景もあり、「自分の用途に合っているかどうか」を重視しているようでした。
この章では、彼がテレビショッピングで「気になっている家電」や、実際に購入したときのエピソードを聞くことができました。
こうした話から、彼にとってテレビショッピングの訴求は十分に魅力的に映っていると考えられます。魅力に感じる背景には、たとえば次のような要素があるのかもしれません。
そして重要なのは、家電の販売チャネルは家電量販店だけではない、という点です。EC市場が拡大し、すでに取り組んでいる企業も多いなかで、「テレビショッピング」も商品によっては有力な選択肢になり得るでしょう。
一方で、テレビショッピングを検討する際には注意すべき点もあります。たとえば、テレビ通販を観ている層や購入している層の情報を鑑みていなかったり、商品の細かい特徴(サイズなど)ごとの購入傾向情報を鑑みていなかったりしますので、検討する際には、こうした前提情報も含めて整理したうえで判断することが重要でしょう。
国内メーカーと海外メーカーの違いが、購入時の検討ポイントになるのかを尋ねました。
彼は、購入した家電の処分までを考えると、冷蔵庫や洗濯機のような大きい家電は、海外メーカーよりも国内メーカーの方が良いと考えているそうです。以前、海外メーカーのHaierの冷蔵庫を引っ越しの際に処分する必要があり、親が処分したところ、その費用がとてもかかったらしく、国内メーカーよりも海外メーカーの方が、処分時にお金がかかる印象を持っているようです。
一方で、大きい家電では無い場合は、国内メーカーと海外メーカーの違いに、そこまでこだわっていないと言います。日本の家電量販店に並んでいる海外メーカーは、「安心して買いますね」とも言います。
ただ、「あまりにAmazonとかで売っているチャイナ…中国メーカー、中国で作った胡散臭いのは買わないようにしてますね」とも話していました。
また、Amazonで購入する際は失敗しないように、事前に口コミを確認していることも教えていただきました。
続いて、家電のカテゴリ別だと、国内メーカーと海外メーカーの違いが、購入時の検討ポイントになるのかを尋ねました。
すると、「海外メーカーので、失敗したことってあんまりないんですよね」を前置きしつつ、洗濯機や冷蔵庫、電子レンジ、パソコンについて話していただきました。
| カテゴリ | お話 |
|---|---|
| 洗濯機 | 洗濯機を設置するときにプロの人から「洗濯機はアイリスオーヤマを除いて、国内メーカーが絶対良い」といった話があったそうです。 |
| 冷蔵庫 | 国内メーカーが良いそうです。 |
| 電子レンジ | あまり大きい家電ではないので、「どっちでも良いかな」といった感じでアイリスオーヤマの電子レンジを買ったそうです。 |
| パソコン |
ある程度名が通っているメーカーなら良いと考えているそうです。 また、以前国内メーカーのマウスコンピューターとMacBook(Apple)で迷ったそうで、最終的にMacBookを初めて買ったとのことでした。 |
今度は、家電を誰かに勧めた経験があるかを尋ねました。
彼は「勧めた」というよりも、Amazonで良さそうな扇風機を見つけて、ご両親の代わりに購入し、送り先を実家にしたことがあると話してくれました。
また、誰かに何かを勧めることはあまりないそうで、誰かに勧めるようなYouTubeなどを見ることがあるかも聞きました。すると、作曲に使うキーボード(鍵盤)やオーディオインターフェースなどの情報をYouTubeで見ることがあるとのことでした。加えて、作曲をしているご友人から、その方が買ったキーボードが「良いよ」といった話を聞くこともあるそうです。
ただ、ご友人に勧められたものを実際に購入したことは、おそらく無いと思うとのことでした。
今回のインタビューから見えてきたのは、彼の購入は低価格なことを前提に、その価格に対しての機能面をポイントにしていることがわかりましたね。
また、購入するキッカケに近しいものでは、店頭でのデモ機での確認やテレビショッピングによるものであったりと、多様性がありました。
さて、得られた内容からヒントを整理すると以下となります。

また、今回GeminiのNanoBananaで、下図のようなグラフィックレコーディング風の画像も生成してみました。

※ 本記事の理解を助けるために、生成AIで画像を作成しています。生成AIによる画像は必ずしも正確ではなく、誤った表現が含まれる場合があります。画像内容の真偽や正確性は保証できませんので、あらかじめご了承ください。
それぞれ“注意は必要”ですが、ご参考になれば幸いです。
店頭の体験導線づくりや来店施策の設計、チャネル選定(家電量販店/EC/テレビショッピング)、さらには商品ラインアップの考え方(用途別・2台目需要の取り込み)など、さまざまな打ち手の仮説立てに活用できます。
ぜひ、こうした仮説を起点に、アンケートや追加インタビューで確かめながら、自社の販促や商品企画をアップデートしていきましょう。
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