公開日:2022.07.19

授業評価アンケートとは?実施目的や注意点を解説

  • マーケティングリサーチ用語解説集

 

授業評価アンケートとは

授業評価アンケートとは、各学校で学生を対象として、授業の内容、履修目的、満足度についての評価や意見を求めるアンケートです。
授業内容や方法を改善するための組織的な活動の一環として、中学校や高校、特に大学で多く取り入れられており、この授業評価アンケートの回答結果を教員の評価に使用している大学もあります。
 
学術研究で行なうアンケート調査の注意点 無料ダウンロードはこちら>
 

授業評価アンケートを行う目的

授業評価アンケートの目的は、教員が自らの授業改善を図るために、教育力向上に必要な方策や整備が必要な教育環境を検討するための資料とすることがメインですが、それだけではありません。
学生自身にとっても自らの授業への取り組みに対する自己点検の機会となり、授業の改善が自分たちの能力向上にもつながる為、学生側にも大きなメリットがあると言えます。
 

授業評価アンケート例

アンケートの質問内容は各学校によって異なりますが、一般的な質問内容をご紹介します。

●『あなたがこの科目を履修した理由を選んでください』(MA)
1.科目名で判断
2.担当教員で判断
3.シラバスの内容で判断
4.時間割の都合で判断
5.その他(自由記述)

●『授業内容は体系的に理解できるように構成されていましたか』(5段階)
1.そう思う
2.どちらかといえばそう思う
3.どちらとも言えない
4.あまりそう思わない
5.そうは思わない

●『教材(教科書、配布物、視聴覚資料を含む)は授業に適切なものでしたか』(5段階)
1.そう思う
2.どちらかといえばそう思う
3.どちらとも言えない
4.あまりそう思わない
5.そうは思わない

●『この授業によって知識が増えたり、当該テーマについての興味・関心が高まったりしましたか。』(5段階)
1.そう思う
2.どちらかといえばそう思う
3.どちらとも言えない
4.あまりそう思わない
5.そうは思わない

●『 授業は、全体として満足できるものでしたか。』(5段階)
1.満足している
2.どちらかといえば満足している
3.どちらとも言えない
4.あまり満足していない
5.満足していない

●『この授業は学生の理解度や習熟度を確認しながら行われていましたか』(5段階)
1.そう思う
2.どちらかといえばそう思う
3.どちらとも言えない
4.あまりそう思わない
5.そうは思わない

●『授業の開始時刻・終了時刻は守られていましたか』(5段階)
1.そう思う
2.どちらかといえばそう思う
3.どちらとも言えない
4.あまりそう思わない
5.そうは思わない

 

アンケート結果の使い方

アンケート回答結果は集計を行い、結果をグラフ化し履修人数や回答率等と併せて、教員ごとにレポートにまとめ、教員や学生へフィードバックを行います。

集計には、主に全体像の把握する『GT集計』と属性ごとの傾向を出す『クロス集計』があります。
GT集計とは、設問ごとに選択肢の回答者数と%を表にしたもので、全体をベースとした回答結果の確認に使用します。
クロス集計では、性別・年代による違いや割付されたグループなど、設定した軸(集計軸)毎の違いを読み取ることが可能です。
授業評価アンケートでは男女別、学年別、学部/学科別等を集計軸に置くことが多く、アンケート結果をどのように分析したいのかを見据え、最適な集計軸の設定を行うことが重要です。

アンケート内の自由記述回答結果は、特徴的なものを抜粋したり、コーディング、テキストマイニングを行い定量的な結果として集計されるケースもあります。コーディングとは、自由回答の内容を意味の近いカテゴリーごとに分類し、コード化する作業を指します。これにより、バラバラに回答された自由記述回答を定量的に集計をかけることができます。
テキストマイニングとは、記述された文章を単語や文節に分割し、その出現頻度や相関関係などを分析する技術のことで、コーディングだけではみえないポジティブ・ネガティブの要素や、単語の繋がりを見ることが可能です。

集計作業、グラフ作成、自由記述データの加工は一定の技術が必要となり、回答データを正確に読み取る為には非常に重要なポイントです。
 

授業評価アンケートの注意点

アンケートを行うにあたり下記が注意点として挙げられます。

●統計学的、心理学的に見て適切ではない質問になっていることも多く、アンケートそのものの妥当性が担保できていない
●設問が大学ごとに異なるため、他大学比較ができない
●時系列比較を実施している大学が少なく、改善活動との紐づけができていない

 
設問文や設問構成の作成や集計業務は専門的な知見や技術が必要となる為、調査を専門とする調査会社に委託することもお勧めします。
アスマークでは、自由度の高いシステムを使用したアンケート画面の作成から、アンケート回答結果の集計、グラフ作成、更に自由記述設問の回答ワードを定量的に見えるように加工【テキストマイニング、コーディング】することが可能です。
 

最後に

授業評価アンケート集計結果は、学期や年度毎に教員や学生含めホームページ上で公表し経年比較していくことが基本となります。
途中から設問内容を変更してしまうと、比較ができずこれまで溜めたデータが活用できなくなってしまう為
設問設計の段階からアンケート回答結果をどのように分析し活用するのかを事前に固めておき、適切な設問構成、設問文章で実施することが重要です。

当社では設問の企画から最終的なレポート作成まで一気通貫で対応が可能ですので是非ご相談ください。
 
学術調査についてのご相談はこちら>
 

執筆:アスマーク編集局

執筆:アスマーク編集局

アスマーク編集局は、数多くのメーカー、官公庁、大学との広範な調査実績に基づき、実務に直結するマーケティングリサーチの知見を発信する専門組織です。単なる手法の解説に留まらず、「現場で求められる判断基準」や「実務上の留意点」を網羅した専門コンテンツを企画・制作しています。

普及活動の実績
調査・分析に関する自社セミナーは累計参加者26,000人を突破。関連資料の利用者は11,000人を超えています(※2026年現在)。

学術・教育支援
日本社会学会や日本行動計量学会等への参画、大学での講義(累計受講者1,000人以上)を通じ、リサーチノウハウの普及に努めています。また、大学等の教育機関へ1万人規模の実証データを提供し、PBL(課題解決型学習)教育の支援も行っています。

産学連携の取組み(CSR)詳細はこちら


監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)

監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)

株式会社アスマーク マーケティング管轄 マネージャー
リサーチ業界およびマーケティング領域で10年以上のキャリアを持つスペシャリスト。学術調査チームの立ち上げや、業界内でも難易度の高い「難病・希少疾患」「障がい者」のリクルートサービスの立案・リリースを主導。

専門領域
消費者インサイト分析、セグメンテーション。学術的根拠に基づき消費者モニターをタイプ分類する「インサイト・セグ」を開発。

発信実績
日本のマーケティングリサーチ20年の変遷」の執筆や、最新技術を網羅した「ChatGPTを調査設計・レポートに活用する検証セミナー」への登壇など、伝統的手法から最新トレンドまで幅広い知見を保有。

本記事の監修にあたって
自身の豊富な実務経験に基づき、公開情報の正確性と、読者の皆様のビジネスに即した実用性を厳格に審査しています。

アスマークの編集ポリシー

アスマークのアンケートデータ集計・分析サービス

アスマークのアンケートデータ集計・分析サービス

アスマークのアンケートデータ集計・分析サービス

データをまとめるポイントは、そのデータから何を知りたいのかを整理すること。アスマークでは、いただいたデータから何を知ることができるのかを整理し、どういう集計・分析をすれば良いかを無料でご提案いたします。

● ES調査・CS調査を行っているがこのままでいいのか…
● 実施したアンケートここからどう活用すれば…
● データ入力・集計・レポート作成を一括で依頼したい…
● 紙アンケートを実施したがデータ入力に時間がかかる…

このような方へお勧めのサービスです。

> 詳しく見る


学術調査(アカデミックリサーチ)

学術調査(アカデミックリサーチ)

アスマークのアンケートデータ集計・分析サービス

学術研究、修士論文、卒業論文のための調査を数多くご依頼いただいております。脳波や視線の動きのような生理学的指標を測定する際の被験者の収集も可能です。

● 国立・私立問わず年間相談件数300件以上の実績
● 学生の方はアカデミックプライスあり
● 学術調査チームが丁寧にしっかりとサポート

お取引大学一覧やお客様の声もご覧ください。

> 詳しく見る