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経理職女性へのインタビューから見えた“おやつの役割”
はじめに 近年、在宅勤務と出社勤務を組み合わせた「ハイブリッドワーク」が広がっています。このような働き方の変化によって、多くの人の生活スタイルも変化しています……
公開日:2025.08.22
Webサイトやアプリなどにおける「デザイン」は、単なる見た目にとどまらず、ユーザビリティやサービスの信頼性に直結する要素です。特に、リニューアルや改善を検討する際には、ユーザーがどのように画面を認識し、操作を進めるのかを丁寧に理解することが欠かせません。
今回、20代女性で事務職に従事し、日常的にスマートフォンやパソコンを利用する方に、旧デザインのWebサイトと、新デザインのWebサイトを見てもらい、そして、操作してもらいました。加えて、第一印象や操作性についてインタビューをしました。
この記事では、それらUI/UXなどに関する発言を整理し、ユーザビリティ向上のためのデザイン構成に悩む担当者の皆様に役立つヒントを慎重に読み解き紹介します。
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普段、PCやスマホを使ってサイトを見るとのこと。
PCとスマホで見るサイトが違うかどうか伺ったところ、PCだと動画を見るときや、何か申し込むとき、またスマホだと見づらい時・使いづらいとときに使うと、ご回答いただきました。
あと、最近だと航空券のサイト(チケットサイト)を見ていたそうです。この方、旅行が趣味とのことで、「明日からカナダに行きます」とお話いただいたことから、これ関連で航空券のサイトを見ていたのかもしれませんね。
さて、皆さまはPCとスマホで見るサイトが違うことはありますか?
また、同じカテゴリーでも、シチュエーションによって使うデバイスが違いませんか?
例えば、私の場合、YouTubeはPCでもスマホでも閲覧しますが、外出時はスマホが基本となり、自宅にいるときも、ややスマホの方が多いです。しかし、自宅でPCを使って見ていないわけではないので、PCとスマホどちらも使いやすいデザインであれば、嬉しいと考えます。
カテゴリーや用途、シチュエーションによってPCなのか? スマホなのか? といった傾向が異なる可能性がありますので、抑えることが重要かもしれません。
続いて、インタビューをさせていただいた方に、下図のように画面共有をして、旧デザインのWebサイトを見ていただきました。

上からスクロールしながらご覧いただき、そして、普段ご自身がサイトを見るときの気持ちになっていただき、第一印象について伺いました。回答は「文字が多いなとは思いました」でした。続けて、色味についても尋ねると、「爽やかな印象を感じました」と回答いただきました。
次に、上記と同じように新デザインのWebサイトをご覧いただき、同様なインタビューをしました。
第一印象として「分かりやすい」とのことでした。その理由を深掘りしてみると、「アクセスしたい情報を探しやすい」→「見出しがハッキリしているのと、トップのページで全部情報を出すっていうよりは、下層のページに飛ばすためにジャンルがキチンと分かれてて、そこに誘導できているっていうのが『分かりやすいな』と思いました」と説明してくれました。
そして今度は、2つ目にご覧いただいたWebサイトは1つ目のリニューアル版ということを明かしながら、1つ目と2つ目を比較していただきました。
リニューアル後の方が色合いなどもメリハリがある、重要な情報が目に入りやすい、と話していただきました。
まず、ここで言う「タスク」とは、「課題」とも言うことができ、ユーザビリティに関する調査の場合、「『○○』というページまで移動してね」といったタスクを依頼したりします。
今回は、インタビュアーが口頭で2つ目の新デザインのWebサイトにおける以下タスクをお願いしました。
この3つの行程をインタビューを受けていただいている方に画面共有していただきながら、タスクをこなしていただきました。
そして、タスクをこなしていただいた後に、ページで分かりづらかった部分や分かりやすかった部分について、訪ねてみると、「分かりやすかったと思います。この上のナビゲーションからすぐには入れたりとか、トップページのナビゲーションの下に誘導するリンクがあったので、そこからは入れたのでわかりやすかったと思います」と説明していただきました。
また、「このページに移動してください」というお願いや、「ボタンを押してください」というお願いをしたときに、そのボタンをスグに見つけられたかを尋ねてみると、「見つけられた」と瞬時に回答いただきました。
加えて「押したら次にどんなページが出てくるだろうな、みたいな想定ってありました?」と尋ねてみると、「この『職場を知る』のページが、この『渋谷本社』を押した時に『新しいページに飛ぶのかな』っていのをちょっと思った」と話していただきました。また「見づらいとかはないんですけど、何か、なんとなく新しいページとか、ページが変わるっていう想定をしていたと思います」とも教えていただきました。

このインタビューを受けていただいた方、「ナビゲーション」であったり「誘導するリンク」という言葉が自然と出てくることから、少しWebサイトというかアプリといった関連で話をしたことがある人かもしれませんね。
また、こういったタスクをこなしていただく状況を視認することで、ユーザーの動きを知ることができます。また、Microsoft Clarity といったサービスでもWebページ上のユーザーの動きを知れる部分がありますが、この調査では、タスクをこなしていただいたあとに、インタビューをすることでできるので、その時感じた思いや考えを『知る』ことができます。
たとえば、今回の方の「この『職場を知る』のページが、この『渋谷本社』を押した時に『新しいページに飛ぶのかな』っていうのをちょっと思った」というのは、まさにその例として相応しいと考えており、動きとしては、ある程度スムーズだったけど、実は「想定外に感じていた」というのは、重要なインサイトです。
このインサイトから、シンプルに「渋谷本社」ボタンを押したら、別のページに遷移する作りに変更することも一案となりえます。
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「今回、オンラインで『このサイトのここを見てください』というお話をさせていただいたときに、操作や見え方などは、いかがでしたか?」と質問したところ、「見やすかったです」と回答といただけました。
また、画面共有の経験についても伺ってみると、仕事のミーティングでもオンラインでミーディングして、画面共有するのは結構あると、教えていただきました。さらに深掘りをしていくと、参加している方のリテラシーや使い慣れていない人がいるとやりづらい部分があるとのことです。一方で、慣れている人たちのミーティングの場合、「対面でやるのとあんまり変わらないかな」と感覚を伝えてくれました。
昨今、コロナ禍を経て、オンラインで何かを聞いたり、共有したりすることが増えてきたかと思います。
学生であれば、授業がオンラインということもあると思います。
そして、仕事でも、この方がおっしゃったように、ミーティングはオンラインで、画面共有しながら話を聞いたり、説明したりする機会があるでしょう。
そういった背景を考えると、「オンラインでサイト評価をしてもらう」というのは、一つの選択肢となると考えます。特に、会場に来れない事情がある方、たとえば「山の付近にご在住の方に伺いたい」や「車椅子に乗っている方に伺いたい」といった方々にサイトデザイン評価をしていただく場合は、検討のテーブルに載せる場面があるでしょう。
インタビューをさせていただいた方から、第一印象に関しては、文字や図、配色といった部分の話がありました。そして、タスクを実行時には、想定外の部分やナビゲーションを利用した部分などもわかりました。
こういった部分からヒントをまとめたのが下図になります。

今回は、シンプルで基本的なサイトデザイン評価に関するインタビューをしましたが、そういった中でも「やっぱり!」や「たしかにな!」と思っていただいた部分あったのではないでしょうか。
ユーザビリティ向上のデザイン構成にお悩みの担当者にとって、サイトデザイン評価は、課題解決のヒントとなる貴重なインサイトをもたらしてくれる可能性があります。この記事を参考に、ユーザーの「生の声」を活かしたサイトデザイン評価を取り入れ、より優れたユーザー体験の実現を目指しましょう。
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20代女性のUI/UXをミニリサーチ「サイトデザイン評価」
Webサイトやアプリ、クラウドシステムなどの価値を大きく変える「サイトデザイン」。サイトの真価を維持・改良・開発するために、ユーザーにプロトタイプや現行サイトを実際に触れてもらう、通称「UIUX調査」「ユーザーテスト」等は、多くのマーケターにとって非常に有効なリサーチ手法です。
そこで今回は、i-PORT voiceを活用してサイトのデザイン評価を実施しました。インタビューでは実際に新旧Webサイトを見比べての、各サイトの第一印象から操作性、ボタンの視認性等について、モニターの手元画面を共有頂きながらヒアリングしています。
下記に当てはまる方にお薦めの動画です。
● 価値あるサイトやアプリのインターフェースを探りたい
● ユーザー視点を理解し興味喚起を引くUIを知りたい
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