
2025.06.09
グループインタビューの報告書とは?作り方や例(イメージ)を紹介
近年、顧客の「生の声」を的確にとらえる手法として注目されているのが、「グループインタビュー」です。グループインタビューは、特定のテーマに対して複数の参加者から意……
公開日:2026.09.11
アジア市場の中でも成長が著しいフィリピンは、日系企業の進出が相次ぐ注目のエリアです。現地モールや街中には日系ブランドの飲食店やコンビニ、自動車ディーラーが並び、日本製品への親しみは高く、日系企業の現地進出に伴うマーケティングリサーチの需要も年々高まっています。
一方で、いざ現地でマーケティングリサーチを実施するとなると、インフラや言語、自然環境など、日本とは異なる特有の注意点が数多く存在します。事前リスクを考慮せずに計画を立てると、回収数の未達やデータクオリティの低下を招きかねません。
本コラムでは、これまでの現地で培った知見や実績をもとに、フィリピンで調査を実施する上での具体的な留意点を整理しました。結論から言うと次のような示唆が得られています。
以降では、現地における日本ブランドの立ち位置から、調査手法の実態、そして失敗しないための実地調査のポイントまでを順に解説します。
首都マニラなどのフィリピンの都市部を訪れると、日系ブランドの存在感に驚かされます。日本の有名自動車ブランドのディーラーや、和食レストラン、コンビニエンスストアなどが至るところに並んでいます。
大型ショッピングモールやローカルのスーパーマーケットでも、日系のコスメや日用品、食品が普通に棚を占めており、生活者の暮らしの中に日本ブランドがごく自然に溶け込んでいます。
こうした背景もあり、現地での市場調査に対するニーズは非常に高く推移しており、国内企業からの依頼はもちろん、海外企業からのリサーチ案件が数多く実施されています。
特に、現地での「リアル調査(対面調査)」のニーズが根強く存在します。現場の状況をリアルタイムで把握しながら進行を管理できるほか、万が一のトラブルに対しても、その場で即座に判断・対処できる点が最大の強みだからです。
現地の都市部では、グループインタビューやデプスインタビューといった定性調査をはじめ、会場調査や訪問調査、ホームユーステストまで幅広い手法に対応できる環境が整っていますが、スムーズな運用のためには現地特有のリスクを組み込んだ事前準備が欠かせません。
フィリピンは大雨や台風、地震などの自然災害が発生しやすい地域です。特に雨季や大型台風が接近する時期には、猛烈なスコールによって道路が冠水し、都市部の交通網が完全に麻痺することもあります。天候の急変によって対象者が会場に到着できなくなったり、予定通りの時間に調査を開始できなかったりするリスクは常に付きまといます。
プロジェクトの発注段階から実査日程や最終納品日までに十分な余裕を持たせ、天候の悪化や災害の発生に応じてフレキシブルに日程を調整できるよう、事前の計画段階から予備日を組み込んでおくことがポイントです。
オンラインインタビューを実施する場合、首都マニラなどの大都市圏であれば高速インターネット環境が整っているため問題なく実施できますが、地方都市や郊外に足を延ばすと通信回線が不安定になるケースが目立ちます。
通信トラブルによる中断を防ぐためにも、事前に予備回線の確保や接続テストなどの対策を現地パートナーと協議しておくことが必要です。
対面調査においても、地方ではバックルームやミラーを備えた専用のインタビュー施設がないことが多く、一般的なホテルの会議室やホールを手配して対応する場面が出てきます。事前の設備確認と、機材セッティングの工夫が調査クオリティを左右する重要なポイントとなります。
フィリピンでは公用語として英語が広く通じますが、実際の日常会話ではタガログ語と英語が自然に混ざり合った言葉遣いが広く使われています。
対象者の本音や細かいニュアンスを引き出すには、現地の言語習慣に精通したモデレーターの選定と、きめ細かな事前打合せが必要です。
現地語から日本語へ高度な逐次通訳や同時通訳ができる人材は現地でも数が限られています。調査の実施が確定した段階で、すぐに優秀な通訳者を手配し、スケジュールを押さえる必要があります。
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フィリピンの都市部における交通渋滞は非常に深刻で、通常であれば30分で移動できる距離に数時間かかることも日常茶飯事です。移動の遅れによる当日の到着遅延や、直前のキャンセルが発生しやすい傾向にあります。
定性調査や会場調査を実施する際は、計画通りのサンプル数を確実に集めるため、あらかじめ予備の対象者や当日会場で待機してもらう対象者(フローター)を余裕を持って手配しておく運用が欠かせません。
渋滞による遅延を見越したタイムスケジュールと予備枠の確保が、リスクを最小限に抑える確実な運用に繋がります。
フィリピンにおける市場調査は、拡大する東南アジア市場でのマーケティングをする上で極めて有効な手段です。
しかし、気候やインフラ、言語、交通事情など、現地ならではの文脈を加味せずに調査計画を立ててしまうと、予期せぬトラブルで調査自体が滞る恐れがあります。
想定外の事態を見越した余裕のあるスケジュール設計と、現地特有の事情に精通した運用の工夫。これらを事前に織り込んでおくことこそが、リスクを最小限に抑え、確実な意思決定につながるインサイトを得る鍵となります。
弊社では、今回ご紹介したようなフィリピンをはじめとするグローバルリサーチにおいて、現地の事情に精通した専門チームが柔軟にサポートいたします。海外市場でのリサーチや現地調査のご相談に関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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失敗しない海外調査~チェックリスト形式で解説!~
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海外市場調査とは?目的や調査方法、費用感、成功のポイントを解説
海外市場調査とは、進出を検討している国や地域の市場規模や成長性、消費者ニーズ、競合状況などを分析し、事業の可能性を多角的に評価する調査です。
本記事では、海外市場調査の基礎知識から具体的な調査方法、費用感、そして成功のポイントまでを分かりやすく解説します。
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【チェックリスト】海外の定性調査、実施における注意点
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【手法別】 アジア調査の 費用・スケジュール集
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海外における「定性調査事例集20選」
海外にむけてマーケティングリサーチを実施する際、多国間でのバイアス発生を防ぐため、「文化的な違い」「言語の多様性」「法的な規制」および、生活価値観や環境に左右されないよう、現地のローカライズ(地域性に合わせる)など多数の考慮することが重要です。そこで本資料では、アスマークが過去手がけた海外における定性調査の事例を20選チョイスし、注意点とともにピックアップしご紹介いたします。
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● アジアの定性調査事例6選
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● 在日外国人の定性調査事例5選
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アスマークのアジアリサーチ 『Q&A集』 ~WEBアンケート編~
アジア進出を見据えたマーケット戦略に多くの企業が関心を寄せる中、現地の土壌を理解する「現地調査」は今や不可欠です。
このような潮流を踏まえ、当社はかねてよりアジア市場における調査の設計から運用まで、グローバルチームを主軸として積極的に取り組んでまいりました。
本紙では、当社のアジアリサーチにおいて、お客様から「よくお寄せいただく質問」をまとめ、数多くのアジア調査実績から得られたポイントやコツをQ&A形式でご紹介いたします。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● アジアリサーチの設計における、注意点やコツを知りたい方
● 現地のローカライズがうまくいかず、調査に失敗したことがある方
● アジアリサーチで必要な準備やノウハウを理解したい方
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アスマークのアジアリサーチ 『Q&A集』 ~インタビュー+その他 編~
アジア進出を見据えたマーケット戦略に多くの企業が関心を寄せる中、現地の土壌を理解する「現地調査」は今や不可欠です。
多種多様な調査の中でも、特に生活者の生の声を引き出す「定性調査(インタビューなど)」において何より重要だと考えるのは、アジア各国の文化や社会の違いを反映した設計です。
本紙では、当社のアジアリサーチにおいて、お客様から「よくお寄せいただく質問」をまとめ、数多くのアジア調査実績から得られたポイントやコツをQ&A形式でご紹介いたします。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● アジア進出に向けたマーケティング戦略立案のため、効果的な現地調査を行いたい方
● アジア現地の生活者から『リアルな声』を聞くインタビュー調査を実施したい方
● 現地の文化や慣習に合わせたリサーチのコツを知りたい方
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