
2026.01.27
難病患者3名に聞く、経口ステロイド薬の効果・副作用に関するインタビューについて紹介
近年、患者さんの体験や考え方を医療に活かそうという流れが強まっています。薬や医療機器の開発でも、患者さんやご家族・介助者のお声を、きちんと集め、開発や評価に反映……
公開日:2026.03.12
家電製品を購入する際、生活者はどのような情報を集め、何を基準に商品を選んでいるでしょうか?
実施の購買行動をインタビューなどで聞いてみると、検索エンジンやSNS、店頭など、複数のタッチポイント(顧客接点)を行き来しながら比較検討を進めているケースが少なくありません。
今回は、大阪府在住の30代男性に、家電情報を見る頻度や調べ方、家電情報を見るときのこだわりなどについてインタビューを実施しました。
得られたヒント
また、インタビューをした方の簡単なプロフィールは下表となります。
| 年代 | 30代 |
|---|---|
| 性別 | 男性 |
| 居住エリア | 大阪府 |
| ご家族 | 妻 |
| ご職業 | 運輸業(配達の仕事) |
| 趣味 |
・YouTubeにアップする動画を妻と撮ったり、編集したりすること 動画の内容は、お出かけ先(旅行含む)、グルメ系のイベント(餃子フェスなどの屋外イベント) |
| 悩み | お金が貯まらない |
この記事では、家電に関する発言を整理し、家電製品の販促方法や競合他社との差別化に悩む企業の皆さまに向けて、役立つヒントを丁寧に読み解き紹介します。
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最近買ってよかった家電製品は、360度全体が撮れるカメラだそうです。

YouTubeの動画を撮ることにもつながり、そのカメラでは動画撮影にも対応しているそうです。まず録画しておけば、あとから編集で上下左右の画角を自分で決められるため、「結構有能なカメラ」と評価していました。
ただし、編集で時間がかかってしまう点はネックのようでした。
家電情報は、週に2~3は様々な方法で見ているそうです。
家電量販店に足を運んだり、ネットで検索したり、Twitter(現X)を見たりして、「ちょっとこれ良いな」と思ったものがあれば、YouTubeなどでさらに調べるといいます。
実際に使っている人の動画を見ると、自分が使う場面をイメージしやすいので、動画で確認するそうです。
もともと、何か物(家電以外も含む)を買うときには価格や使い勝手などを事前にしっかり調べたいタイプだそうです。
ここ数年でYouTubeなどを使うようになり、自分でも動画を見るようになったころ、動画の中でさまざまな家電を紹介している人の発信が目に入るようになったそうです。そうした動画を通じて、「こうやって調べても何か色んな情報を得られるんだな」と感じたことが“きっかけでもある”と話していました。
彼の家電情報の調べ方は、大きく分けると次のような順番で進めているようです。
家電製品を見るときのこだわりは、「自分がどういう使い方をしたい」というのを明確にすることだそうです。
そのうえで、それに合う機能性を見て、デザイン性と使い勝手へと進んでいくといいます。
使い勝手については、店頭で実物を見て考えるそうです。
そして最後に、「あとは価格ですよね。重要視してますね」と話していました。
この章で得られるヒントは、タッチポイント(顧客接点)の存在でしょう。
彼の場合、Google検索やメーカーのホームページ、ブログのようなページ、Twitter(現X)やYouTubeが該当します。
すでに、認知度拡大やブランディング強化に向けて、タッチポイントを増やしたり、質の向上を目指したりする動きをとっている企業もいらっしゃることでしょう。
もし、そうした取り組みをまだ行っていない場合は、一度検討してみることをおすすめします。
生活者は、一つの接点だけで商品理解を深めるのではなく、複数の接点を行き来しながら比較検討を進めていくことがあります。
だからこそ、企業側としては、どこか一つの媒体にだけ力を入れるフェーズもあれば、それぞれの接点で役割を持たせながら情報を届けるフェーズも重要なのです。
また、彼は「自分がどういう使い方をしたい」を明確にすることを、家電情報を見るときのこだわりとしていました。
そのため、彼には単に商品スペックを並べるだけではなく、「どのような使い方に向いているのか」「どのような悩みを解決できるのか」といったベネフィットを意識した視点で情報を届けることも大切だと考えられます。
タッチポイントを増やすこと自体が目的ではなく、生活者が比較検討しやすいように、必要な情報へ自然にたどり着ける導線を整えることが重要です。
もし、その導線設計について不明点が多い場合は、インタビューやアンケート調査を行って、仮説の精度を高めたり、カスタマージャーニーマップを作ったりすることも有効でしょう。
『どんな商品に惹かれることが多いか』を聞くにあたり、インタビュアーから分かりやすい例として、“テレビで家電を紹介されると気になってしまう”といった話を先に挙げました。
すると彼は、メーカーはわりとバラバラですが、ジャパネットのようなテレビショッピングは見ていられるタイプだと話していました。説明をしっかりしていただけるので、今は必要がなくても、あとで必要になるかもしれないと思い、“ながら”では見ているそうです。
実際に、後から購入したものとして炊飯器が挙がりました。
「日本製じゃないと嫌」というわけではなく、最近は海外製でも良い商品が多いと感じているそうです。そのため、機能性が「自分にあってるか」という視点で見ていると話していました。
続いて、インタビュアーが “掃除機だったら海外メーカーが良いな”と例を挙げたうえで、同じようなことはありますかと尋ねました。
すると、掃除機については海外メーカーが惹かれるとのこと。実際、現在使っているのもアメリカ製のSharkだそうです。日本製に惹かれたことは未だないため、そうした偏りは多少あるかもしれない、と語っていました。
家電を購入するときは奥様とプレゼンし合うといいます。そして、出し合ったものを二人で、YouTubeをテレビで一緒に見て話したり、店頭に足を運んで実物を見ながら話したりするといいます。
また、家電は二人で使うものなので、奥様に「何がいいか」「何か意見を」というのを積極的に聞くようにしているそうです。
あるそうです。
たとえば、冒頭で紹介いただいた360度全体が撮れるカメラや、現在使用している冷蔵庫についても「結構使いやすいよ」と話したことがあるといいます。
家で使う冷蔵庫や掃除機などの白物家電系は家族に勧めることが多く、趣味で使うカメラなどは友人に勧めることが多いそうです。
紹介の仕方は、口頭で軽く説明して、欲しいかどうかは別として、『面白いから見てみたら』といった感じで、YouTubeのURLを送るそうです。そのため、YouTubeにその製品の動画があると人に教えやすいそうです。
一方で、公式HPのURLは、自分で探せるものなので、わざわざ紹介しないと話していました。
また、Twitter(現X)で家電製品をおすすめしたことがあるそうです。
YouTubeの動画を貼って紹介したり、普段使っている様子を写真に撮って投稿したりしているとのことでした。
この章で得られるヒントは、生活者の中には、自ら進んで家電製品を誰かに勧める方がいるということでしょう。
また、彼の場合、誰かに勧める際にYouTubeの動画を紹介している点も特徴的です。
現代では、YouTube上にさまざまな家電製品の紹介動画が公開されており、有名な商品や、人気のある商品であれば、すでに比較やレビュー動画が見つかることも多いでしょう。
一方で、新商品などは、まだYouTube上に十分な動画がない場合もあります。
そのような場合には、動画を制作してYouTube上で公開することも検討したいところです。
特に、公式HPには動画が掲載されているのに、YouTube上には動画が見当たらない場合は、同じ動画をYouTubeでも公開した方がよいかを検討する価値があると考えられます。
その理由は、生活者が誰かに商品を勧めるとき、必ずしも公式ホームページを共有するとは限らないからです。
今回のインタビューでも、彼は公式ホームページのURLではなく、YouTubeの動画を送るほうが紹介しやすいと話していました。
ただし、より重要なのは、動画を公開すること自体ではありません。
そもそも大切なのは、実際に使った人が「これ、結構使いやすいよ」と自然に話したくなることです。
そのためには、商品そのものが悩みをきちんと解決できること、そして使い心地の良さを実感できることが欠かせません。加えて、そうした価値が適切に伝わるマーケティング設計になっていることも重要でしょう。
もし、顧客理解や消費者理解について不十分に感じている場合は、その理解を深めるためにも、インタビューがおすすめです。
印象に残った家電製品CMについて尋ねると、彼はしばらく考えたあと、テレビで「4Kや8Kといったテレビ」のCMが流れたときに、「すごい綺麗やな」と感じたと話していました。
そのうえで、「実際、どうなんや」という感じで、家電量販店に足を運んでみたこともあるそうです。
また、そのCMの印象的だったところは、映像美と音楽だったといいます。
この話を受けてインタビュアーが、「すごく色々説明をされるというよりも、インパクトでポンってきた方が印象に残って、情報がたくさんあるわけじゃないから、『じゃあ、実際に見てみようかな』っていうふうにどっちかっていうとつながりやすいんですかね」と尋ねると、彼は以下のように答えていました。
「そうですね、はい。単調な方が実際に行って情報を得る、自分で調べてみたりとか、そういう感じの方が好きですね」
今回の彼へのインタビューから見えてきたのは、家電製品を選ぶ際、検索エンジンやSNS、店頭など、複数のタッチポイント(顧客接点)を行き来しながら比較検討を進めているという実態でした。
こうして得られた内容からヒントを整理すると以下となります。

また今回、GeminiのNano Bananaで、下図のようなグラフィックレコーディング風の画像も生成してみました。

※ 本記事の理解を助けるために、生成AIで画像を作成しています。生成AIによる画像は必ずしも正確ではなく、誤った表現が含まれる場合があります。画像内容の真偽や正確性は保証できませんので、あらかじめご了承ください。
それぞれ“注意は必要”ですが、ご参考になれば幸いです。
企業側では、広告や販促施策によって認知を広げることも重要でしょう。
一方で、実際に使った生活者が「これ、使いやすいよ」と自然に話したくなるような商品体験を提供することも大切です。
そのためには、生活者がどのように情報を集め、どのような視点で商品を評価しているかを理解することが欠かせません。
ぜひ、このコラムをもとに、インタビューで顧客理解や消費者理解の精度を上げながら、自社の販促や商品企画をアップデートしていきましょう。
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