
2025.10.01
お仕事中の間食について男性会社員にインタビュー|食べ物や良かった&失敗したエピソードも紹介
お仕事中の「気分転換」の仕方には、美味しいランチや仮眠、仲間との談笑など様々あるかと思います。その中には「間食」という手段を取る方も多いことでしょう。 昨……
公開日:2025.08.27
Webサイトは、情報を得るための最も身近な入り口でありながら、ユーザーの閲覧状況や利用シーンによって、その印象や評価は変わります。
そこで今回、20代男性で愛知県在住、農業関係で営業のお仕事をしている方に、旧デザインのWebサイトと、新デザインのWebサイトを見てもらい、そして、操作してもらいました。加えて、第一印象や操作性についてインタビューをしました。
この記事では、それらUI/UXなどに関する発言を整理し、ユーザビリティ向上のためのデザイン構成に悩む担当者の皆様に役立つヒントを慎重に読み解き紹介します。
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YahooやGoogle、ショッピングサイトは良く見るとのこと。一方で、ホームページというと、稀に見るとのことで、例えば、転職のとき会社のホームページを見るそうです。
また、場所と時間で見るデバイスが異なるとお話していただきました。具体的には、「家にいる時はパソコンで見ます。出先のときは携帯で見ます」と言い、「家の中でも、自分の部屋以外とか、お風呂の時とかはスマホになります」と話します。
こちらについて、PCで見る理由について深掘りをさせていただいくと、「パソコンだったら、色々やりながら、テレビとかも見ながらやれますし、スマホだとちょっと画面ちっちゃいので、集中して見ないと、色々やりながらじゃできないので、パソコンの方が良い」と回答していただきました。
ここまでの発言で、興味深い発言と感じるのは「パソコンだったら、色々やりながら、テレビとかも見ながらやれますし」といった部分です。仮にラベルを付けるとしたら「流れ作業部門」が良いかな?と思いますが、その「流れ作業部門」において、彼の中でパソコンの方がスマホと比べ優位なのでしょう。また、「集中部門」でもパソコンの方が優位かと思いますが、個人的に共感します。スマホでも集中できなくはないですが、感覚的にパソコンの方が集中している時が多い気がします。
続いて、彼に下図のような画面共有をして、旧デザインのWebサイトを見ていたきました。

インタビュアーが上からスクロールし、普段ご自身がサイトを見るときの気持ちになってもらいながら、ご覧いただきました。そして、一番下までスクロールがし終わったところで、第一印象について伺いました。
「良く言えば、見やすくてシンプルで分かりやすいかな、っていう印象、パッと見れば、調べる、調べたいことが分かるので、右上の方(グローバルナビゲーション)に『やりがい』とか、『働く環境』とかあるので、そういうところをクリックすれば、すぐ見れるっていうのは、分かりやすかな、とは思います」と、少々歯切れが悪い形で言います。
そこで、「悪く言うと」というところを深掘りしました。すると、「悪く言うと」と一呼吸、間を開けて「無難です」と教えていただだきました。続けて「無難で、あんまり印象に残らないかなっていうイメージ」とも。
次に、上記と同じように新デザインのWebサイトをご覧いただき、同様なインタビューをしました。
第一印象として、「さっきよりは、印象に残る感じかなとは思います」と言いつつも、「かな?」と、やや引っかかっている部分がある雰囲気がありそうでした。しばらく考えた後「もう一回見て良いですか?」ということで、インタビュアーが画面を上にスクロールしていくと、「事業を知る」という部分で、「オフィスの環境とかは見れるのは良いかなって、そいうのはなかなかオフィス内とか、色々見れることは少ないと思うので、こういう画像は良いなとは思いますけど、さっきの方が、調べる上ではわかりやすかったかな」と言います。また、上部のグローバルナビゲーションにて、「『制度を知る』、『職場を知る』、『職種を知る』、うーん、ちょっと曖昧かなって思いますね」とも、教えていただきました。
そして今度は、2つ目にご覧いただいたWebサイトは1つ目のリニューアル版ということを明かしながら、1つ目と2つ目を比較していただきました。
ここでは、理解しやすくなった情報について伺うと、「職場の環境、もっとあれば嬉しいですけど、とか、あとインタビュー動画ってさっき見た中では、見当たらなかったかなっていうのはあるので、それは良い点だとは思いますし、それが1枚目にあったり、もうちょっと記憶に残る、2枚目の方が何かやっぱり、なんだろう?、見た目が派手っていうか、言い方が難しいんですけれども、記憶に残るかなって思って、それと、1枚目と2枚目が良い感じに混ざるのが良いなと思いますけど、難しいと思います」と話していただきました。
まず、ここで言う「タスク」とは、「課題」とも言うことができ、ユーザビリティに関する調査の場合、「『○○』というページまで移動してね」といったタスクを依頼したりします。
今回は、インタビュアーが口頭で2つ目の新デザインのWebサイトにおける以下タスクをお願いしました。
そして、それぞれのタスクの中で、以下も合わせてお願いしました。
| タスク | 想像との一致やギャップ |
|---|---|
| ①事業を知る | 「思っていたよりも詳しく説明はされているのかな」と、彼は言います。また、「採用サイトとして新卒の方が見てわかるかどうかは、ちょっと微妙かなとは思いますけど、でも、まぁ、比較的わかりやすく、図とかはちょっと分からないなって思いましたけど、あの図はわからない(おそらく下図)ですね。でも、比較的に知りたい情報はあるかなって思いました」と率直に意見を伝えてくれました。
![]() |
| ②社員を知る | 「想像してたのは、何個か社員さんの動画があって、あとは文章とかで『こういう会社ですよ』っていうのがよくある企業の求人なので、そういうのを思い浮かべてたんですけど、思っていた以上に動画があってびっくりしました」と印象を教えていただきました。ただ、動画がたくさんあることに対して、ネガティブ寄りかなと思う発言がいくつかあり、「これ全部動画見るのはしんどい」、「ある程度まとめて文であった方が僕はわかりやすい」という意見も彼からありました。 |
| ③職場を知る | 「こういう形は初めてですね。こういうオフィスをクリックしたら、そのオフィスのところが出てくるのは良いと思います」を言います。また、「オフィスごとに写真が違うので、これは良いですね。これは私は好きですね」と好印象の部分を教えていただきました。
![]() 一方で、「もうちょっと説明があったり、写真があったりすると、嬉しいかなとは思います。例えば、ここの状態はとても良いと思うんですよ。大阪オフィスこういう感じで。『もっと詳しく』とかあったら良いかなとか」と言い、そういったボタンがあると「見たいなって思います」とも意見をいただきました。 |
上記のサイトデザイン評価をしてもらった中での、各意見についていかがでしたでしょうか?
相容れない意見もあったかもしれません。。
また、個人的にこれらの発言で注意しないといけないことがあると考えております。たとえば、「これ全部動画見るのはしんどい」という発言です。たしかに、「社員を知る」ページに移動して、「全ての動画を見なきゃ」という思う人がいた場合、「しんどい」可能性はあると思います。ですが、転職を考えていって、採用ページを覗き、「社員を知る」ページに移動した人は、実際どういう行動をするでしょうか? もしかしたら、今までの経歴から「営業」での転職を希望していて、「営業」以外の動画には目もくれず、「営業」の動画だけ見るかもしれません。そのため、サイト(Webページ)を公開後もMicrosoft Clarity といったサービスで、リアルな動きも見ることも重要です。
ここで、Microsoft Clarity といったサービスとの違いとして、こちらはリアルな動きとして、録画のような形で見れ、ユーザーが訪れてくれれば、いくつも見れるというメリットがありますが、上記のようにその時にどう感じていたか? までは分かりません。サイトデザイン評価といった調査では、タスクをこなしていただいたあとに、インタビューをすることでできるので、その時感じた思いや考えを『知る』ことができるのがメリットです。
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「このi-PORT voiceって初めてなんですけど、別にZOOMとかと変わらず、異常なく使えるので、違和感はないですね」と回答いただきました。
また、「気軽にできるのはとても便利だとは思うんですけど、やっぱり、複数人で集まって会議っていう形でやると、発言しない人は出てくるのかな、そういう部分はやっぱり実際に会わないと難しいのかなって思う部分もある」と言います。また、1対1の場合について伺うと、「まぁ(同じ部屋で一緒に見るのと)遜色はないと思いますけど、どうだろう? 本当に分からない点、簡単なことだったら良いと思うんですけど、本当に分からない、難しいような内容だと結構難しいのかな、どうなんだろうと思いますけど」と話します。さらに、「今日見たような採用サイトの『ここ良かったよ』とか、そういう話だったら、こうやってオンラインでも、問題なくできるかなって感じですかね?」と深掘りをしてみると、「そうですね、はい」と回答をいただきました。
オンラインと言いますと、リモートワーク(やテレワーク)というワードも脳裏をよぎりますが、リモートでの会議なども一般的になったかと思います。
そういったリモートでのメリットについて、皆さま、様々思い浮かぶかと思います。そういった中で、一番のメリットは、どんなに遠くても、インターネット環境さえあれば、画面越しで話せることだと考えます。しかも、画面共有をすることで、資料やWebページなどを共有することが可能です。
そういったメリットの部分から、オンラインでの「サイトデザイン評価」も、会場に来れない事情がある方、たとえば「山の付近にご在住の方に伺いたい」や「車椅子に乗っている方に伺いたい」といった方々にサイトデザイン評価をしていただく場合は、検討のテーブルに載せる場面があると考えています。
ここまで、20代男性のサイトデザイン評価に関する内容を紹介してきました。
そして、彼から得られたヒントをまとめると、下図になります。

今回のインタビューから得られた上記ヒントは、今後のサイト改善を考える上で出発点になる可能性を秘めていると考えます。また、公開後のアクセスログや複数人のインタビュー結果を組み合わせていくことで、より確からしい方向性が見えていきます。
ユーザーの生の声を手がかりにしながら、設計や評価を重ねていき、ターゲットとなるユーザーへ心地よいWeb体験へと繋げていきましょう。
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20代男性のUI/UXをミニリサーチ オンラインで行う「サイトデザイン評価」
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そこで、今回は20代の営業職の男性を対象に、i-PORT voiceを活用してサイトのデザイン評価を実施しています。インタビューでは新旧のWebサイトを比較し、各サイトの第一印象や機能の良否についてモニターの手元画面を共有しながら、率直な感想をヒアリング。また、オンラインで行うデザイン評価についての所感もインタビューしました。
下記に当てはまる方にお薦めの動画です。
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