
2019.12.05
定数配分法、点数配分法、恒常和法(constant sum scale)とは
定数配分法、点数配分法、恒常和法(constant sum scale)とは・・・ 回答者に通常10点または100点を与え、ブランドや製品、あるいはそ……
公開日:2025.09.25
アンケート調査の信頼性を高めるためには、回答者がどの程度真剣に回答しているか、また回答に矛盾がないかを確認することが欠かせません。注意力を測るIMCやDQSと異なり、SC(Seriousness Check:真剣度チェック/Self-Reported Consistency:一貫性チェック) は、回答者の姿勢や回答内容の整合性に注目する手法です。
SC(真剣度チェック/一貫性チェック)には二つの側面があります。ひとつは「真剣度チェック」で、回答者にアンケートへの取り組み姿勢を直接尋ねる方法です。もうひとつは「一貫性チェック」で、同じ内容を異なる形で質問し、回答に矛盾がないかを確かめます。
設問例1:Seriousness Check:真剣度チェック
この場合、「ふざけて回答した」などを選んだ対象者の回答は、分析から除外することを検討します。
設問例2:Self-Reported Consistency:一貫性チェック
(前半の設問)
(後半の設問)
ここで前半で「いいえ」と答えた人が、後半で「1〜10本」と選んでしまうと、回答の整合性に矛盾があると判断できます。
SC(真剣度チェック/一貫性チェック)のメリットは、真剣度チェックがシンプルで分かりやすく、正直な回答が得られれば不真面目なデータを直接排除できる点にあります。また、一貫性チェックは複数の設問を通じて客観的にデータ品質を評価できるのが強みです。一方で、真剣度チェックは不真面目な回答者が正直に答えるとは限らないこと、一貫性チェックは、設問数が増え、回答者に負担を与える可能性があることに加え、回答者が以前の回答内容を覚えていない場合に、不誠実な回答と誤って判断してしまうリスクや、矛盾の原因が単純な誤入力や解釈の違いであるにもかかわらず、データを排除してしまう可能性が課題となります。
アンケート調査の価値は単なる「数」ではなく「質」にあります。SC(真剣度チェック/一貫性チェック)はその質を守るための仕組みのひとつとして知られており、調査設計の中で取り入れられることがあります。
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