公開日:2025.08.15

【口コミ投稿動機】他者に薦めたいと思うきっかけは?口コミ評価★4レビュワーから読み解く!

  • インタビューコラム

はじめに

近年、消費者の購買行動において口コミの影響力はますます高まっています。食品や飲料など、日常的に手に取る商品の評価は、多くの場合、購入前の判断材料となります。

しかし、その裏側には、レビュー投稿者自身が商品と出合い、体験を文章や写真で表現する一連のプロセスがあります。

今回は口コミ評価★4マスターレビュワーに、「他者に薦めたい」と思うきっかけと商品の特徴についてインタビューを実施しました。
本コラムでは、その発言をもとに、レビューをしたいと思う背景を整理し、食品・飲料分野の商品開発や販促設計に役立つヒントを慎重に読み解き解説します。

 

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投稿の文章の長さと想いが比例?

インタビューをさせていただいた方は、食品や飲料を中心に週1~2件くらいのペースでレビューを投稿するとのことでした。
そのレビューの文章量として、「薦めたいな」という商品は、どうしても文章が長くなってしまうとのことです。そのため、シェアビューの文字数上限に達し、削る作業が必要になることもしばしば。

実際のインタビュー風景
実際のインタビュー風景

このことから、投稿頻度の多寡(たか)(多いか少ないか)よりも、この方は1投稿(商品)ごとのクオリティと熱量が「他者に薦めたい」意識の強さを示す可能性があります

なんとなくとはなりますが、「レビューにおいて文章量が多い=熱量がある」というのはイメージできます。ただ現代では、生成AIによって文章量は簡単に操作できる面もあるのかな? とも思います。
そのため現代では、その文章の解像度であったり、人間味であったり、感情部分であったり、そういった部分にも、もし文章に注目するのであれば、気にする必用があるのかもしれません。

 
 

購入時点とレビューの決め手

商品を購入する際、同時に「これどういうふうにレビューしようかな」というのも考える、とのこと。
そして、レビューを投稿する決め手となるのは、「納得感」だそうです。そのため、商品を買ってみて、試してみて(食べてみて)、好みのものだと、「レビューしたいな」という気持ちが高まるとのことです。

また、商品を「手に取る」といった部分では、まずパッケージのキャッチーな部分が目について、パッと手に取るとのことで、「パッケージはすごく大事だと思う」とも、お話しいただきました。

もし、口コミといったUGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)も視野に入れるのであれば、パッケージから「レビューの方向性」迄もが読み取れる内容にすると、この方には嬉しいのかもしれません。
パッケージ自体に、どんな商品なのか、そして、商品の魅力を最大限引き出すような工夫がなされているかと思います。そこに、安直ではございますが、食品であれば「○○風味」といった独自ポイントや、「すっきり、さわやか」といったキャッチーコピーなどを散りばめることで、実際に食してみて、そういったポイントは感じられたか? など、レビューが書きやすくなるのかな、と思いました。

 
 

写真撮影や文章作成にかかる時間と想い

商品の写真を撮影するとき、その商品の魅力を引き出せるように、自然光での撮影や、小物を使用することもあるとのこと。おおよそ30分~1時間くらい撮影に時間をかけるとのことですが、文章作成も1時間以上かけることがあるそうです。「ここの表現違うかな?とか、こういう風につなげたらいいかな?とか」といった部分で調整をして、ご自身が納得できるレベルにしていくとのことです。

そして、こういったことができるのも、「楽しいな」って気持ちや、「好き」という気持ちがあるからレビュー内容を作れると感じるそうです。また、魅力的な商品の場合、その分文章が長くなったり、写真を綺麗に取りたいなっていう気持ちになったりすると、お話いただきました。

こうしたエピソードから、レビュー投稿を想定したパッケージ設計がおもしろいかもしれませんね。あくまでこのエピソードはおひとりの話となるので、一概には言えませんが、たとえば小さな文字が散りばめられたパッケージは、手に取れば読めても、写真では判読しづらい場合があるでしょう。
一方で、少し引いて商品を撮った写真でも商品名やキャッチーコピーがはっきりわかるデザインであれば、SNSやレビューサイトに投稿された際、第三者が興味を持つキッカケになるかもしれません。

 
 

おわりに

今回のインタビュイー(インタビューを受ける人)から、「他者に薦めたい」と思う商品の背景には、購入前からインタビュイーの中で芽生えている“レビュー前提”の意識があることが見えてきました。
購入のきっかけとなるのは、パッケージの魅力や新商品性、好みのフレーバーといった初期印象であり、その後の実体験で納得感が得られることで、推薦意欲がより強まる傾向がうかがえます。
文章や写真に時間をかける姿勢は、「好き」や「楽しい」というモチベーションや「商品の魅力」に支えられていました。

そして、これらから得られたヒントは以下となります。

得られたヒント
得られたヒント

 
これらを検討してみることで、自然発生的で質の高い口コミを促進し、ブランドの信頼性や訴求力向上につなげられる可能性があるかもしれません。

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執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

アスマークの編集ポリシー
 

口コミ評価★4のレビュワーにインタビュー! - 『他者に薦めたい』と思うキッカケと、その商品の特徴とは? -

口コミ評価★4のレビュワーにインタビュー! - 『他者に薦めたい』と思うキッカケと、その商品の特徴とは? -

「何か商品を購入する前に口コミをみる」という経験はございませんか。家電やコスメ、食品、飲料など、たくさんの口コミがあり、その裏側には投稿する方が、商品と出合い、想いを表現(文章や写真など)して、投稿する、一連のドラマがあります。

そこで今回は口コミ評価★4のレビュワーに「『他者に薦めたい』と思うキッカケと、その商品の特徴」についてインタビューを行いました。

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