マーケティングリサーチQA

Q
学術研究における調査では、どのような研究対象に倫理審査が必要になりますか?
A
主に以下3つの研究対象において、倫理審査が必要です。
  1. アンケート調査
    アンケートは、対象者の意識、感情、行動習慣などを収集する方法です。たとえ無記名であっても、年齢や職業、地域などの情報を組み合わせることで、個人が特定される可能性があります。そのため、倫理審査の対象になります。
    また、センシティブな項目(たとえば、心の健康や政治的意見など)を含む場合は、リサーチ会社それぞれのポリシー毎に対応可否が分かれるケースもある為、より一層の注意と事前確認が必要です。
  2. 唾液などの生体試料を使用する研究
    唾液は非侵襲的なサンプルとしてよく使われますが、生体由来の情報には個人を特定し得る要素が含まれており、倫理審査を通す必要があります。採取方法、使用目的、保存方法などを明確に説明し、同意を得ることが求められます。
  3. 行動や環境、身体・心理状態などに関するデータの収集
    スマートフォン等を活用した行動データの取得が一般的になっていますが、これらの情報も個人の生活に密接に関わるため、倫理審査の対象です。特に、位置情報や健康状態などは高い機微性を持ちます。
    こうした研究では、収集対象データの明確化と、研究目的との整合性を示すことが必要です。

 

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学術研究における調査で、倫理審査の審査項目はどのようなものがありますか?

学術研究における調査で、倫理審査の審査項目はどのようなものがありますか?

倫理審査での審査項目は研究機関によって異なりますが、主に以下の項目をポイントとして審査が行われています。

①インフォームド・コンセントの確保
②個人情報保護と匿名性
③調査設計の透明性と公平性
④リスクと負担の最小化
⑤データ管理と保存
⑥倫理審査の承認履歴
⑦継続的なモニタリング

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学術研究を目的とした調査において、倫理審査の審査項目として求められる「インフォームド・コンセントの確保」について、アスマークではどのような対応を行っていますか?

学術研究を目的とした調査において、倫理審査の審査項目として求められる「インフォームド・コンセントの確保」について、アスマークではどのような対応を行っていますか?

当社では、対象者が調査内容を十分に理解したうえで安心して参加できるように、インフォームド・コンセント用の説明文書や同意取得フォームの作成を支援しています。

様々な学術調査を実施したノウハウを生かし、調査の目的・方法・所要時間・自由意思による参加・データの取り扱いなどを簡潔かつ明確に伝えるフォーマットを整備しております。また、対象者の属性(例:高齢者、学生)に応じた表現調整なども柔軟に対応しています。

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執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク 営業部 マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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