
2025.06.24
グループインタビューとデプスインタビューをどう使い分ける?特徴など含め解説
市場や生活者を深く理解しようとする場面では、数値では表しきれない「意識」や「行動の背景」に迫ることが重要です。そうした目的において有効なのが「定性調査」です。 ……
公開日:2026.03.18
近年、商品開発やマーケティングの現場では「ペルソナ」という考え方が広く使われるようになりました。
しかしその一方で、「ペルソナに合う人を集めたい」「ペルソナ本人に話を聞きたい」といった声も多く、ペルソナの使い方をめぐって混乱が生じる場面も少なくありません。
本記事で得られる結論
ペルソナは実在の人物ではなく、あくまで架空の存在です。
そのため、「ペルソナ」をそのまま探すのではなく、目的に応じて適切に活用することが重要です。
たとえば、以下のような場面でペルソナの活用が有効です。
本記事では、「ペルソナ該当者に会いたいは非現実的なのか?」という疑問から出発し、ペルソナとターゲットとの違い、商品開発におけるペルソナ活用の最適フェーズ、そして実際の活用事例までを体系的に整理して解説します。
結論から、「ペルソナ該当者に会いたい」は非現実的です。
では、それはなぜか?
この「なぜ?」について、この章では解説していきます。
まず、具体的な状況をイメージする手助けに…というところで、「ペルソナ該当者に会いたい」といったご要望における、類似したご相談をいただくことがありますので、それを簡単にご紹介します。
下図のように「今、○○というコンセプトの商品を考えていて、コンセプトの受容性を確認する調査※をしたいので、ペルソナに合った人をリクルートしてください!」と、ご相談いただくことがあります。
※ コンセプトの受容性を確認する調査は、商品やサービスのコンセプトが、ターゲットとなる顧客にどの程度受け入れられるかを評価する調査が一般的です。

その際、多くのリサーチ会社は必ずと言っていいほど「ペルソナに合致した人を集めるのは難しんです…」とお話があるでしょう。このとき、「どうして?!時間かけて検討して作ったペルソナなので、その人たちに聞かないと意味がないんです!」と思われる方もいらっしゃると思います。
さて、本題です。
なぜ、「ペルソナ該当者に会いたい」は非現実的なのでしょうか…
なぜ、「ペルソナに合致した人を集めるのは難しんです…」なのでしょうか…
それは、「ペルソナが“架空の人物”」だからです。
ただ…この点について、リサーチ会社は上手に説明ができないケースがあります。もし、上記のご相談があった際に、上手に説明がされず「うまく集められませんでした」といったお話があると、事業者会社はモヤモヤすると思います。
加えて、上手に説明ができないまま、リクルート※を進めてしまうと、条件がどんどん緩和されていき、本来期待していた「ペルソナのアウトプット」ではなく、個票の納品だけになってしまうケースが発生してしまうことがあります。そうなってしまうと、「期待していたものと違うよ!」「結局、私たちでもう一度ペルソナを作り直さなきゃいけないの!?」と、モヤモヤを抱えてしまうことでしょう。
※ リクルートとは、例えばインタビューを実施するときに、インタビューに回答していただく調査対象者をリクルートする(集める、募集する)ことを指します。
そのため、ターゲットとペルソナがどう違うのかを理解し、その違いを踏まえて商品やサービスの開発に活かしていくことが重要となります。
Tips
個票とは
個票とは、インタビュー調査から得られた結果を一人ひとり整理したものとなります。
具体的なイメージは下図です。

ペルソナを理解する上で、ここで「N=1分析」についてご紹介します。
この「N=1分析」という言葉は、数年前から一般的に使われるようになりました。そして、この本質は「ひとりを満足させることができなければ、そのほかの大勢も満足させられない」です。
つまり、「ひとりの人を深く理解し、その人に支持される商品やサービスを作ることは、結果として市場全体での成功につながる」と考えることができ、これは商品やサービス開発における核心的な部分でしょう。
ここで、統計学的な話を交えていきます。
「N=1分析」の”N”に着目すると、統計学的にはNというのは母集団※を一般的に指します。
※ 母集団とは、特定の調査の対象となる集団全体を指します。
しかし、「N=1分析」では、「ひとりの人を深く理解する」という意味で、母集団にいる1人を抜き出してきて、その人をよく理解するということになります。ここで言う、母集団にいる人を抜き出した数をサンプルサイズと言い、もし抜き出した数が1人であれば、「n=1」と表します。つまり、「N=1分析」は、統計学的には、「n=1分析」の方が適切なのです。
こちらを簡単な図で表したのが下図です。

続いて、本題である疑問について考えていきましょう。
その疑問とは、次の2つを指します。
ギモンその1
デプスインタビュー(Depth Interview:DI)※などでサンプルサイズ(n)1に聞いて、個票を作成し、それを一定数集めたら、母集団(N)を把握したことになるのか?
※ デプスインタビューとは、対象者とインタビュアーによる1対1の面談式で実施する調査手法です。
ギモンその2
DIなどででサンプルサイズ(n)1に聞いて、個票を作成し、その共通項をまとめて作成したペルソナは「ひとりの人を深く理解した」結果になるのか?

ギモンその1
結論、デプスインタビューなどで個票を一定数集めても、母集団(N)を把握したことに基本ならないでしょう。
たとえば、母集団が「30代ママさん」だった場合、たくさんの「30代ママさん」がいる中で、デプスインタビューによって10人聞いても、20人聞いても、大多数の中のごく少数の意見を聞いているに過ぎないため、代表性がそこにはなく、「母集団を把握した」と結論付けるのは難しいのです。
もし、母集団を把握したい場合は、たくさんの人に聞く必要があり、アンケート調査などの定量的な調査が必要です。
ギモンその2
こちらも、デプスインタビューなどで個票を作成し、その共通項をまとめて作成したペルソナは「ひとりの人を深く理解した」結果にはなりません。
たとえば、デプスインタビューでAさん、Bさん、Cさん、Dさんの4人に商品コンセプトの印象などについて一人ひとり尋ねたとします。すると、「αという商品は、○○といったところが良いよね」といった発言内容が4人それぞれから得られます。そして、これらを共通で話しているような内容をまとめると、「○○といったところが良い」といった内容を作り出すことができます。
このとき、「○○といったところが良い」というのは、個々人が話していた“良いと思った点”や“真意”から、微妙にズレます。
そうすると、そのようにして共通で話しているような内容、つまり共通項でまとめて作ったペルソナは、個々人の内容とはズレていることは、お分かりいただけると思います。
デプスインタビュー(IDI)のサービスの詳細はこちら
アスマークでは、デプスインタビュー(IDI)サービスを提供しております。対象者とインタビュアーによる1対1の面談式で実施する調査方法で、商品やサービス等の選択・購買理由などをより深く掘り下げて探ることができます。
> 詳しく見る
この章で解説した話を一度まとめます。
N=1分析とは、商品開発やマーケティングにおける哲学・戦略として、「たったひとりに向き合うこと」であり、その哲学や戦略を実行する際の基礎となるリサーチはn=1つまり、サンプルサイズは1人です。
そのため、N=1分析は『“たったひとりの人に深く向き合うこと”という概念である』と一旦考えると、理解しやすくなるでしょう。実際の調査でも、ひとりの人に深く向き合うため、深く、深く聞いていく必要があります。その聞いた内容を分析して得られたインサイトがN=1分析における重要な価値になります。
Tips
リサーチ会社への依頼について
N=1分析の内容を踏まえると、「今、○○というコンセプトの商品を考えていて、コンセプトの受容性を確認する調査をしたいので、ペルソナに合った人をリクルートしてください!」とご相談いただく際には、以下2つもセットでご共有いただくとスムーズさが増します。
具体的には、リサーチ会社が個票と背景を理解することで、ペルソナとしてまとめられた文言だけを見るだけでなく、その裏にある実在の人物を想像しながら対象者を探すことができるようになります。そうすることで、結果として、ペルソナに似た人を集めることが可能になるのです。
この章では、ターゲットとペルソナの違いについて解説していきます。
まずは、それぞれの定義について以下記載します。
ターゲット
ターゲットとは、商品やサービスの想定顧客を指します。年齢や性別、職業、ライフスタイル、価値観など、さまざまな属性をもとにグルーピングした「集団」がターゲットです。
ペルソナ
ペルソナとは、上記のように設定したターゲットの中から、具体的な人物として詳細を想定し、設定したものになります。具体的には、一人の自分として名前や年齢、職業、ライフスタイル、価値観などを詰めていきます。
ここからは、ターゲットとペルソナそれぞれの例を紹介していきます。
まず、ターゲットの例として、コンセプト受容性に伴うデプスインタビューのアウトプットである「下図のような個票」を紹介します。

これは、インタビューを受けた人の性別や職業などの事実ベースの内容が記載されています。
こういった個票から事業者側や調査会社側で「このMさんはコンセプトの受容性が高かった」や「逆に地方暮らしのAさんはコンセプトの受容性が低かった」といったディスカッションをすることができ、そこから「つまり、想定のターゲットってこういう人ですよね」といった話に昇華させていただくことができます。
次に、ペルソナの例についてです。あくまで一例ではありますが、ペルソナの設計において、どのような項目が整理され、どのように人物像が描かれるのかを把握する参考になるでしょう。

例を見ると、「吉田ヨウさん、40歳、会社員、既婚(夫・小学6年生の子ども)」といったように、名前や年齢、家族構成、職業などが具体的に設定されます。夫は大手企業の課長クラス、といった情報も含まれています。
このペルソナは、過去に女性向けアパレルを想定したものなので、平日や休日の過ごし方、よく買い物に行く場所などが想定されています。
内容を見ると、尾山台の一戸建てに暮らし、地域住民同士のつながりが強い環境の中で、町内会の行事にも積極的に参加しているという想定です。インテリア用品や雑貨を買いに二子玉川へ自転車で出かけることがあり、休日は家事や食材の買いものをしつつ、子どもの野球の応援に足を運ぶことも想定されています。また、年に1回は女子旅行に出かけるといった様子です。
ただし、ここで一度立ち止まって考えてほしいのは、「このような人が本当に存在するのか」という点です。ペルソナを作っていると、「いそうな気がする」人物像が出来上がります。しかし、想像がどんどん膨らんでいくだけになってしまうケースも少なくありません。妄想が広がりすぎると、話し合いの内容が実在の生活者ではなく、作り上げたペルソナそのものになってしまい、結果として、現実の生活者との認識がずれていくことにもつながります。
ここまで、ターゲットとペルソナの違いについて説明してきました。ペルソナに沿った人を実際に集めることの難しさなどをお伝えしてきたことで、「そもそもペルソナは必要ないのでは?」と感じた方もいるかもしれません。
この章では、ペルソナの活用が有効な場面とそうでない場面について解説します。
まず、ペルソナの活用が有効な場面について二つ例を挙げます。
プロジェクトメンバーの中でターゲット像の共通認識を得たい場面
1つ目は、プロジェクトメンバーの中でターゲット像の共通認識を得たい場面です。
例えば、「みんなでこの商品のターゲット像はさ…」などと想定したターゲットを1つ1つ話していくと、時間がかかり大変です。
そのため、議論を進めていく中で、「30代のワーママ」「50代のシニア女性」といったように、だんだんと大雑把な話になり、メンバー間で認識のずれが生じてしまうことは少なくありません。
このような認識のずれが生じたときに、「ペルソナのAさんは…」と話を戻すことで、「あ、あの人ね」と、共通の理解を確認することができます
ここで重要なのは、そのペルソナがインサイト抽出の段階から関わっているメンバー間で共有されているという前提です。この前提がないままペルソナを活用してしまうと、架空の人物がひとり歩きしてしまう事態が起こりかねません。
ペルソナはあくまで架空の人物であり、その背景には、ひとりの人に深く聞くというN1分析によって整理された情報があるということを理解したうえで、話ができる人たちに限定されます。
この点を踏まえずに扱ってしまうと、かえって認識のズレを生んでしまう可能性があり、これはペルソナを活用する上での注意すべき点であると言えるでしょう。
また、個票、すなわちターゲット像にその都度立ち返ることで、「いそうな人」という想定のもとで話が進んでしまわないように注意することも大切です。
パッケージデザインの検討やコミュニケーション戦略の検討の場面
2つ目は、パッケージデザインの検討やコミュニケーション戦略の検討の場面です。
コミュニケーション戦略においてペルソナの活用が有効な理由は、想定する関心事や情報収集の方法、趣味嗜好などが、すでにペルソナとして設定されている点にあります。
そのため、SNSの投稿にするのか、動画にするのか、どのようなコンテンツにするのかといったテーマ設計やトンマナ、さらには配信チャネルをどこにするかといった判断を、ペルソナに沿って最適化することができ、エンゲージメントの高いコンテンツを提供しやすくなります。
そうすることで、無駄に広告費をかけずに済んだり、コンバージョンレートが向上したりといった効果が期待できます。
さらに、こうした最適化はUXの構造設計にもつながります。ペルソナにカスタマージャーニーまで紐づいている場合は、より効果的かつ効率的なマーケティング活動が可能になります。
ここで、「ペルソナの活用がどのようなときに有効なのか?」を生成AIに聞いたところ、下記のような答えが生成されました。
「ペルソナは商品やサービス開発に役立ちます。理由として、顧客のニーズに合致した製品やサービス開発をするために、ユーザー中心の視点で検討することが可能になります。」
ただ、この回答に対して「違うのではないか」と感じた方もいるのではないでしょうか?
ここまで説明してきたとおり、ペルソナは実在しない想定の人物です。
実在しない人の視点で、商品やサービスのコンセプト開発を行うことは、果たして適切なのでしょうか?
{内容:商品やサービス開発の上流でペルソナを設定し、そのペルソナをもとにコンセプト開発を行うと、多くの場合、想定や想像の人物に当てはめたコンセプトを作ってしまい、結果としてズレが生じてしまいます。
このような場合は、ペルソナではなく、ひとりの人を深く分析したインサイトを出発点とするべきです。N1分析(例:デプスインタビューや行動観察)で得られたインサイトを大事にしましょう。そのインサイトに代表性があるかどうかは定量的に測り、結果が良ければ自信をもって開発を進められるでしょう。}
また、失敗例として挙げられるのが、営業商談の資料などにペルソナを使用してしまうケースです。
ペルソナは、マーケティング部門がリサーチを行い、検討を重ねた結果として作られる、共通認識を得るための想定人物像です。この前提を知らない人たちに対して、「私たちの製品やサービスは、こういうペルソナの人をターゲットにしています」と資料に書いたり説明したりしても、「そんな人はいない」と受け取られてしまう可能性があります。
この章では、ペルソナの活用事例について、守秘義務の観点から、一部脚色を加えた形でご紹介します。
ある日、研究所から「ハーブから抽出した成分でリップクリームを作ってみたけどどう?」と試作品が上がってきて、マーケターが「サンプルを使ってみたけど、すごくいいと思うわ!」と、下図のように会話をしました。

ここで課題としてあったのは、「ハーブは薬事法上、効果効能を直接的に謳えない」という点でした。
一方で、リップクリーム市場を見てみると、「パックしたみたい」や「スっとする」といった清涼感や使用感を感じている人が多いことが分かっています。
そして、化粧品市場全体では、ナチュラル素材の支持が高かったことも分かっています。

こうした状況を踏まえ、「なんとか市場に出せないか?」と考えました。
そこで、ターゲットになりそうな、自然由来の商品を好む20〜30代女性を設定し、8名に対してデプスインタビューを実施して、N1分析を行いました。
実際には、「ナチュラル素材が好きだが、効果も求めたい」といったように、さらに細やかな条件で調査対象者を絞り込んでいます。
また、このデプスインタビューは、ターゲットのライフスタイルやコミュニケーション戦略を考えることも目的としていました。
そのため、
といった点から、リップクリームの使用シーン、ニーズやウォンツまで幅広くヒアリングしていき、最後に仮コンセプトを提示し、その反応を確認する流れで進めました。
この流れでインタビューを進め、ナチュラル素材使用品や普段使っている化粧品に対する意識、その背景にある考え方、そしてリップクリームに何を求めているのかといった、いわゆるインサイトの部分まで掘り下げました。
デプスインタビューのアウトプットとしてが、以下の2点を用意しました。
レポート:得られたインサイトやマーケティングリサーチとしての示唆を整理して、まとめたもの
個票 :可能な限り詳しい内容にしたもの
その結果、「コンセプトの受容性が高い」という示唆が得られました。さらに念のため、定量調査も実施して確認したところ、「十分にいける」と判断できたため、「Go」が出て、商品開発へ進むことになりました。

ここからは、調査結果をどのように活かしていったのかについて、商品仕様設計、パッケージデザイン、コミュニケーション戦略の3つの観点から解説します。
商品開発に進むと、商品仕様設計を決めていくことになります。
商品仕様設計は、商品の中身の設計をする工程を指します。
この工程では、研究者の方とお話しする際は、研究所側にもリサーチに精通している方が多いため、個票やサマリー、定量調査の結果などを関係者間で共有しながら、仕様を詰めていきます。あわせて、デプスインタビューで支持されたコンセプト案をできるだけ忠実に再現できるように検討します。
そして、コンセプト案で重要なのは、「実現可能かどうか?」です。
そのため、仕様を詰め始める前に、研究所にコンセプトを提示し、「この内容は実現できるか/できないか?」を早めに確認しておくことが大切です。
最終的には、HUT※を実施しました。
※ ホームユーステスト(HUT:Home Use Test)とは、調査対象者の自宅に商品サンプルを送り、普段の生活の中で一定期間、実際に商品を使ってもらう調査手法です。
なお、ここではペルソナは出てきません。

パッケージデザインの段階では、個票に加えて要約したペルソナを共有したうえで、デザイン開発を依頼します。
「なぜ、個票だけではないのか?」といいますと、すべての個票を読み込んだ状態でデザインを進めると、情報が具体的すぎるがゆえに想像の幅が狭まり、かえってデザイナーがクリエイティビティを発揮しにくくなる可能性があるためです。
そのため、本事例でもマーケターは、ペルソナがひとり歩きすることを防ぎたいと考え、「個票」と「ペルソナ」をデザイナーに渡しました。
デザイナーは個票を軽く目を通し、「だからこのようなペルソナ設定なのだな」と背景を理解したうえで、ペルソナを起点に想像力を広げながらデザイン開発を進めました。このような場面において、ペルソナは非常に有効な資料になります。
また、この会社では、リップクリームの台紙に載せるキャッチーコピーや販促物の企画は、マーケターが担当しています。ペルソナをもとに、ターゲットに響きそうなキャッチーコピー案などを複数作成し、社内で検討を重ねていきました。
さらに、このチームはN1分析の段階で確信を持つことができ、チーム内に想定ターゲットに近いメンバーがいたこともあり、その意見も参考にしながら、最後まで軸をぶらさずに進めることができました。

最後に、コミュニケーション戦略の設計です。
マーケターはペルソナをもとに、最適な手法を模索し、SNSや販促物など、それぞれの接点において、どのような表現がペルソナに響くのかを検討していきました。
たとえば、SNS施策では、「どのSNSを活用すべきか」「どのような言葉やハッシュタグが届きやすいのか」といった点を、ペルソナを起点に模索していきました。

課題~コミュニケーション戦略までの話をまとると下図となります。

そして、本事例の商品は様々ハードルがあったようですが、「最後までぶれずにやり切れたことで、久々にヒットした」といった声を伺いました。
成功の要因としては、次の点が挙げられます。
これらの要素が相互に機能したことで、本商品の成功につながったと考えております。
この記事では、「ペルソナ該当者に会いたい」は非現実的なのか?というところから始まり、N=1分析、ターゲットとペルソナの違い、ペルソナの有効な場面、活用事例まで解説してきました。
大切なのは、ペルソナはあくまで架空の存在であるため、適材適所で活用することです。
たとえば、以下のような場面でペルソナは有効です。
本記事を参考に、ペルソナへの理解を高め、質の高い商品開発やマーケティング施策へとつなげていきましょう。
マーケティングリサーチのご相談はこちら>
「ペルソナを作る=ひとりの人を深く知る」って思い込んでいませんか?リサーチで深める顧客理解とペルソナ活用の再考
商品開発やマーケティングで「ペルソナ」を設定することは、もはや当たり前になりました。しかし、「作ったはいいものの、うまく活用できていない…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
本セミナーでは、「ターゲット」と「ペルソナ」の明確な違いを整理し、ペルソナが本当に有効なフェーズとそうでないフェーズを具体的に解説します。
下記に当てはまる方にお薦めの動画です。
● ペルソナ設計が社内で形骸化していると感じている方
● マーケティングにおける「生活者理解」のアプローチを見直したい方
● 顧客のニーズが掴みきれず、商品・サービス開発の方向性に迷いや不安がある方
※無料会員登録でご視聴可能です。
> 詳しく見る
ペルソナとは
マーケターや商品開発、新規事業にたずさわる方は、ペルソナと顧客セグメント、顧客クラスターは何が違うのか?どう扱えばいいのか?と感じたことがあるのではないでしょうか?
本記事では、ペルソナの定義、ペルソナ設定のメリット・デメリット、ペルソナとターゲットの違い、ペルソナの作成手順まで、網羅的に解説していきます。
> 詳しく見る
ペルソナの設定がなぜマーケティングで求められるのか~作り方やメリットを解説
ペルソナは、「理想の顧客像」や「架空の顧客」「重要なユーザーを模した架空の人物」などと訳されます。
マーケティングでペルソナの設定が重要視されるのは、そうすることで顧客目線のマーケティングを展開できるからです。その結果、ヒットする商品・サービスを生み出す確率が高くなります。
この記事では、ペルソナとはどのようなものなのか、を紹介したうえで、なぜマーケティングで重視されているのか解説します。さらにペルソナのつくり方も確認していきます。
> 詳しく見る
デプスインタビューの定義~分析:効果的な方法で本音とインサイトを引き出す
「顧客や利用者の本音」や「深層に潜むインサイト」を探るための強力な手法として注目されているのが、デプスインタビューです。この手法は、従来のアンケート調査やグループインタビューとは異なり、対象者の心理や行動の背後にある真の意図、価値観を見極めることを目的としています。
この記事では、デプスインタビューの概要から、効果的に活用するための方法について解説します。
> 詳しく見る
調査設計・聞き方の失敗例から学ぶ「インタビュー調査のコツ」
定性調査として実施されているインタビュー調査。生活者・消費者のインサイトから、何らかの意思決定やアクションへ繋げることを目的として行います。しかしながら、実際にインタビューを企画・実施・活用する場面では、様々な悩みを持つ企業が少なくありません。一度は「失敗」をしてしまった方も、いらっしゃるのではないでしょうか。そこで本資料では、調査目的に沿った有意義なインタビューを行い次のアクションに繋げるためのポイントを、様々な「失敗談」をベースに考察・提起しております。
> 詳しく見る
ペルソナ設定とは?: ターゲットとの違いから現場の実践まで
マーケティングや開発の現場で顧客を想定する際、ターゲットという言葉で顧客の属性やニーズを定義することが一般的です。しかし、従来のターゲットでは顧客像が明確にならず、より詳細な心理やライフスタイル、行動パターンなどを把握するために用いられるのがペルソナ設定です。
本記事では、ペルソナ設定とは何かを解説するとともに、実際の設定事例などを紹介します。
> 詳しく見る
ユーザー視点を促進する「ペルソナ作成・ポイントとコツ」
ペルソナとは、製品が売れるための仕組み作りに向けて思い描く、非常に詳細な人となりまでを想定した、具体的人物像のことを指します。
施策毎に描くことにより、具体的なマーケティング戦略立案が実現し、ユーザー目線での訴求方法の理解を極めることができます。
本資料では、ユーザー視点を促進し、戦略立案に活かせるペルソナ作成のポイントとコツについて、実務的プロセスで解説いたします。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● ペルソナを一から学びたい
● 自社のペルソナ設定を見直したい
● 現代に即したペルソナを作りたい
> 詳しく見る
定性調査の基本から役割と重要性、手法まで解説
従来のアンケート調査などの定量的なデータだけでは、課題解決の糸口を見つけることは容易ではありません。なぜなら、そこには表面的ではない、消費者の深層心理や行動の裏側に隠されたインサイトが重要となるからです。このような課題解決に有効な手段として注目されているのが「定性調査」です。定性調査とは、少数の対象者から、インタビューやグループディスカッションなどを通じて、行動や意識、感情などを深く掘り下げていく調査手法です。
本記事では、定性調査の基本的な考え方から手法、調査設計のポイントまでを紹介します。
> 詳しく見る
コンセプト調査とは? 調査の種類からアウトプット例、見積りまで解説
昨今、商品やサービスはあふれる中、顧客の心を掴む魅力的な商品開発は、企業にとって重要な課題の1つだと考えます。しかし、いざ新しい商品やサービスのアイデアやコンセプトを考え、用意したとしても、それが実際にターゲットから評価され、売れるかどうかを開発前に予測することは非常に難しいです。もし、ターゲットのニーズとずれた商品を開発した場合は、市場での成功は難しいのが現実でしょう。
そこで、登場するのが「コンセプト調査」です。
そんな「コンセプト調査」について、本記事ではコンセプト調査の基本から、見積り例、スケジュール例などを解説しています。
> 詳しく見る
コンセプト調査の調査票作成のポイント【テンプレート付】
「これは絶対に売れそうだ!」と思える、新しい商品やサービスのアイデアやコンセプトがあったとしても、それが実際にターゲットから評価され、売れるかどうかを、開発前に予測することは非常に困難です。このような課題に応えてくれる「コンセプト調査」。設問の意図の解説つき【テンプレート】を公開しました。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● 「コンセプト調査」を実施予定
● 「コンセプト調査」のやり方が分からない
● 簡単に「コンセプト調査」をやりたい
> 詳しく見る
商品開発でのパッケージの重要性とポイントを解説
商品パッケージは消費者が「買う・買わない」を決めるためのとても重要な要素です。そのため、商品開発において、パッケージデザインは大変重要なポイントと言えます。
この記事では、パッケージデザインの重要性、パッケージデザイン開発の流れとポイントまで詳しく解説していきます。
> 詳しく見る
パッケージ評価の調査票作成のポイント【テンプレート付】
パッケージ評価の一般的な質問項目とその設問の意図について解説しています。設問の意図を理解した上で調査票をアレンジし、御社にマッチした調査票でパッケージ評価を実施できます。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● 「パッケージ評価」の一般的な質問項目を知りたい
● 「パッケージ評価」の質問の意図を理解してアレンジしたい
> 詳しく見る
会場調査で行う「試飲・試食・パッケージ評価」テンプレートと解説
会場調査当日の調査票(本調査票)は、その内容によって様々なパターンがあります。調査票は、調査目的に沿って、出てきた結果が信頼できる・活用できるものになるよう、慎重に作成しなければなりません。
ここでは、一般的なパターンの紹介と、調査票作成・実査当日の注意点について解説しています。例として、既に発売されている飲料の味とパッケージのリニューアルの場合を例に取り上げて説明しています。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● 試飲・試食調査、パッケージ評価の実施を検討している
● 試飲・試食調査、パッケージ評価の調査票テンプレートと調査票作成・実査当日の注意点を具体的に知りたい
● 食品/飲料メーカーの商品企画・開発・マーケティング担当の方
> 詳しく見る
ペルソナマーケティングとは?成功事例や設定手順、メリットについて解説
ペルソナマーケティングとは、理想的な顧客像を詳細に描き、その顧客に最適なマーケティング戦略を構築する手法です。これにより、ターゲットとなる顧客のニーズや行動を深く理解し、効果的なメッセージを届けることが可能となります。
本記事では、ペルソナマーケティングの基本概念や設定手順、そしてそのメリットについて解説します。
> 詳しく見る

2025.06.24
市場や生活者を深く理解しようとする場面では、数値では表しきれない「意識」や「行動の背景」に迫ることが重要です。そうした目的において有効なのが「定性調査」です。 ……

2025.02.14
現代社会では、価値観の多様化や技術革新により、人々の生活や社会構造が日々変化しています。こうした変化を客観的に把握し、政策立案や問題解決に活かすために行われるの……

2026.01.20
現代の市場は、機能が優れているという理由だけで、商品やサービスが選ばれ続ける時代ではなくなっています。数多くの選択肢がある中で、自社商品やサービスの存在感を高め……

2025.04.15
ビジネスにおいて顧客の声を収集・分析することの重要性は高まる一方です。デジタル化に伴い、従来の紙媒体によるアンケート調査からWebアンケートへの移行が急速に進ん……