公開日:2025.06.23

商品開発のフェーズとは?事例と各フェーズの進め方を解説

  • マーケティングリサーチHowto

現代の市場は日々めまぐるしく変化しており、消費者のニーズはますます多様化しています。こうした環境の中で企業が持続的に成長していくには、市場に支持される魅力的な新商品を継続的に生み出すことが大切です。

しかし、「良い商品」を開発するには、斬新なアイデアがあれば良いというわけではありません。
商品開発には、企画段階から製品化、市場への投入、さらにはその後の改善に至るまで、推奨されるプロセスが存在します。このプロセスを正しく理解し、各フェーズで適切なアプローチを取ることで、リスクを最小限に抑えつつ、成功の確率を高められます。

この記事では、商品開発における主要なフェーズの進め方について、具体的な事例を交えながら解説します。

 
 

商品開発のフェーズとは?

商品開発を成功に導くためには、単にアイデアを出すだけでなく、体系的なプロセスをしっかりと踏んでいくことが大切です。このプロセスは一般的にいくつかのフェーズに分かれており、それぞれの段階ごとに異なる目的やアプローチが求められます。
各フェーズを的確に進めていくことで、市場のニーズに的確に応えた商品を効率よく生み出し、ビジネスの成果につなげられます。

この章では、商品開発におけるマーケティングプロセスをフェーズごとに分けた下図について、解説します。

図 マーケティングプロセスを分けた商品開発の流れ
図 マーケティングプロセスを分けた商品開発の流れ

 

 

フェーズ1:市場機会の発見

商品開発の第一歩として重要なのが、潜在的な市場機会の発見です。ここで求められるのは、顧客が抱える未解決の課題や、既存の商品では満たされていないニーズをていねいに掘り起こすプロセスです。

市場機会を見つけ出すためには、多角的な視点からの情報収集が大切です。例えば、アンケート調査やインタビューを通じて顧客の声を拾い上げたり、SNS上の投稿やレビューを分析したりして、彼らがどのような悩みや期待を抱えているのかを把握します。
また、競合他社の商品やサービスを徹底的に分析して、その強み・弱みを明確にしながら自社が参入可能な市場機会を見つけることも、効果的な新商品開発につなげる一因となり得ます。
さらに、社会情勢の変化や技術革新、ライフスタイルの変化など、マクロな視点で市場の動向をとらえるトレンド分析から将来のニーズを先読みすれば、先手を打った商品開発につなげられます。加えて、自社の持つ技術力、ノウハウ、ブランドといった資源を再評価し、それらを最大限に活かせる市場領域を見極めることも大切です。

こうした多様な情報を統合・分析することで、どのような商品が市場で求められているのか、そしてどの方向に開発を進めるべきか、が分かってきます。このフェーズで、いかに十分なリサーチができているかが、その後の商品開発の成否を大きく左右します。
 

フェーズ2:コンセプト開発

市場機会を発見した後は、商品の具体像を描き出すコンセプト開発のフェーズへと移ります。この段階では、「誰に」「どのような価値を」「どのように提供するのか」といった商品づくりの核を明確にし、顧客の支持を得られる魅力的で説得力のあるコンセプトを練り上げることが重要です。

コンセプトの策定には、ターゲット顧客を明確に設定し、そのライフスタイルや価値観、抱えている潜在的な欲求や課題(=インサイト)を深く理解することがスタート地点となります。その上で、商品がどのような独自のベネフィット(便益)を提供するのかを具体的に言語化し、その商品ならではの「らしさ」や「個性」が際立つ表現を意識することが重要です。
また、こうした要素を整理・共有するために効果的なのが、「コンセプトシート」と呼ばれるフレームワークの活用です。ターゲット顧客、提供価値、主要な機能、使用シーンなどを体系的にまとめることで、商品の機能的価値だけでなく、感情的価値や自己表現の手段としての価値といった多面的な魅力を明確にできます。

このようにして練り上げられたコンセプトは、その後のデザイン開発、機能設計、プロモーション戦略など、商品開発のあらゆるフェーズにおける判断基準となります。だからこそ、チーム内でコンセプトの背景や意図をしっかりと共有し、十分な議論を重ねながら共通認識を築いていくことが、開発成功への重要なポイントです。

 

フェーズ3:4Pの開発・策定

商品のコンセプトが明確になったら、次のステップは、それを市場で具体的に実現するためのマーケティング戦略=4P(Product、Price、Place、Promotion)の開発・策定です。このフェーズは、顧客に価値を届け、市場で競争優位を確立するための重要なプロセスとなります。

Product(製品)では、策定したコンセプトをもとに、商品の機能、品質、デザイン、パッケージ、そして製造プロセスにおける具体的な仕様を決定します。顧客のニーズを的確にとらえつつ、競合との差別化を図るためのポイントを明確にすることが重要です。

次に、Price(価格)の検討です。商品の提供価値やターゲット顧客の購買力、さらには競合他社の価格設定を総合的に考慮し、適切な価格戦略を立案します。価格設定は利益に直結する要素であるため、コスト構造や市場の受容性を踏まえた慎重な判断が求められます。

続いて、Place(流通)では、商品をどのような経路で顧客に届けるかを設計します。実店舗、ECサイト、代理店、サブスクリプションサービスなど、多様なチャネルの中から、ターゲットにとってアクセスしやすいチャネルは何か特定し、効率的なチャネルを選定します。

そして、Promotion(プロモーション)では、商品の魅力を的確に伝え、購買を後押しするための施策を計画します。広告や広報活動、キャンペーン、SNS活用、インフルエンサーマーケティングなど、顧客との接点を最大化する工夫を考えます。

 
これらの4つの要素はそれぞれが独立しているわけではなく、相互に関係し合っている必要があります。一貫性のある4P戦略を構築することで、ブランドイメージが統一され、顧客にとって魅力的で分かりやすい価値提案を実現できます。

例えば、20代女性向けの機能性スキンケア商品を市場投入する場合、4Pに基づいて、以下のような調査が想定されます。

表 20代女性向けの機能性スキンケア商品を市場投入する場合の4Pごとの調査例
4P 調査内容
Product 商品の保湿力や使用感、パッケージデザイン、香りといった要素に対するユーザー評価を把握するために、ホームユーステスト(HUT)を実施することがあります。実際に商品を1週間など、一定の期間使ってもらい、その感想や改善点を収集することで、リアルな使用感に基づいた商品改良を行います。
Price まずは、1,500円〜3,000円の価格帯を想定しつつ、価格受容性を調べる調査を行います。「この効果や成分なら、いくらまでなら購入したいか?」といった心理的な上限価格を把握すると同時に、コンジョイント分析を用いて、価格・パッケージ・成分情報の組み合わせに対するユーザー評価を分析したり、PSM分析やCVM分析を経て最適な価格戦略を立案します。
Place ターゲット層の購買行動を理解するために、購入チャネルに関するアンケート調査を実施します。もし、調査結果として、「ECサイト」や「ドラッグストア」での購入が多いことが明らかになれば、販売チャネルをそれらに絞って展開する方針を決定します。
Promotion ターゲットに対して、インフルエンサーやSNS広告、体験モニターキャンペーンなどの施策に対する関心度を測る広告コンセプトテストを実施します。また、過去の類似商品に関する認知度・好感度調査を通じて、「肌へのやさしさ」や「共感しやすいストーリー性」のように効果的な要素を特定し、プロモーション施策に反映させます。

 
このように、4Pに基づく調査によって、ターゲットユーザーからのリアルなフィードバックを得ることで、戦略の精度を高め、市場投入の成功率をより確かなものにしていきます。

 

フェーズ4:上市直後の検証・改善

商品を市場投入した後に訪れる重要なフェーズが、上市直後の検証と改善です。これは、上市前にテストマーケティングで得られた知見をさらに深掘りし、当初の想定とのギャップを把握した上で、必要に応じた対策が求められます

販売データの詳細な分析を行い、どのチャネルで、どの顧客層に、どれだけ売れているかを把握します。加えて、カスタマーレビューやSNS上のコメント、問い合わせ対応などを通じて、実際の使用感や顧客満足度を確認し、思わぬ不満や改善点がないかを洗い出します。
また、競合商品の動向も継続的にモニタリングし、市場の変化に素早く対応できるよう、常にアンテナを張っておくことが重要です。
こうして得られた検証結果をもとに、必要があれば商品の機能や品質の見直しを行うだけでなく、価格設定の再考、流通チャネルの調整、さらにはプロモーション施策の最適化など、4Pすべての要素に対して柔軟に改善を加えます。

例えば、「20代後半〜30代前半の女性をターゲットとした、敏感肌向けの保湿クリームが初動の販売では好調だったが、春の訪れとともに販売ペースが急激に鈍化する現象が見られた」とします。
このような変化に気づいた場合、販売データとともにSNS上の投稿傾向や検索ワードのトレンド、カスタマーレビューなども併せて分析することで、「『春先の花粉による肌荒れ』や『マスクによる赤み・かゆみ』など、季節特有の敏感肌ニーズがあるのでは?」という仮説を立てることができます。
このような仮説に対して、アンケートやグループインタビューなどによる検証を行うことで、「べたつきを抑えた」処方や「花粉バリア」といった新たな機能を加えた新商品の開発へとつなげられます。

 
このように、現状の観察と仮説立案、検証、改善といったサイクルを継続的に回すことで、商品は市場への適合度を高め、顧客との関係性も深まり、結果として長期的な市場での成功につながります。
 

フェーズ5:既存商品の育成(原因・課題の特定)

商品開発の最終段階として位置づけられるのが、既存商品の育成フェーズです。この段階では、単に商品販売を継続するのでなく、市場環境の変化や顧客ニーズの進化に応じて商品を見直し、その価値を再構築していくという、持続的な改善と適応のプロセスが求められます
その中でも、特に重要なのが、販売の伸び悩みや市場シェアの低下といった兆候に早期に気づき、その原因を特定することです。商品のライフサイクルを延ばし、安定的な収益を維持していくためには、外部環境と顧客動向を常に注視し、柔軟に対応していく姿勢が必要です。
具体的には、売上や顧客データに加えて、競合の動向、技術革新、消費者トレンドの変化などを継続的にモニタリングし、潜在的な問題を早期に察知します。また、顧客アンケートやグループインタビューを通じて、商品の使用実態や満足度、改善ニーズなどを深く掘り下げていくことも重要です。
こうした情報をもとに、商品の機能面に課題があるのか、価格設定に問題があるのか、あるいはプロモーションや流通の戦略が的確でないのかといった観点から多角的に分析を行い、根本原因を明らかにします。
例えば、新しい競合商品の登場によってシェアが奪われているのであれば、改めて差別化ポイントを強化する必要があり、顧客の価値観やライフスタイルが変化しているのであれば、商品コンセプトの再定義や新たな機能の追加が求められます。
 
 

商品開発の各フェーズについて事例で振り替えよう

商品開発のプロセスは、各フェーズが密接に連携しながら段階的に進行することで、成功への道筋を築いていけます。ここではその具体例として、健康志向の高まりの中で市場を確立した「カロリーオフ炭酸飲料」の商品開発を取り上げて、各フェーズでどのような取り組みが行われたかを解説します。

 

フェーズ1:市場機会の発見
カロリーオフの炭酸飲料が登場する以前、炭酸飲料市場では糖分が多く、甘さの強い商品が主流を占めていました。しかし、新たな商品開発に向けて実施した消費者グループインタビューでは、「炭酸は好きだけど、飲むと罪悪感がある」「健康のために炭酸を控えている」といった声が寄せられ、健康志向と嗜好の間で揺れるリアルな消費者心理が浮き彫りになりました。

さらに、既存炭酸飲料に関するアンケート調査を実施した結果、市場には「甘さ」や「炭酸の刺激」といった嗜好性に特化した商品が多い一方で、「低カロリー」や「健康配慮」といったニーズに応える製品が限られていることが明らかになりました。つまり、健康意識の高まりに対して、そのニーズを満たす選択肢が市場に存在していなかったのです。

このような調査結果を通じて、「甘い炭酸を楽しみたい、でもカロリーは気になる」といった、潜在ニーズが浮かび上がりました。これは、健康意識の高い層や、ダイエットを意識する層といった特定の「セグメント」において、満たされていないニーズが存在することを示しています。

私たちはこの状況を、既存市場における「健康志向の炭酸飲料」という空白領域(市場機会)と捉えました。そして、このニーズを持つ層を明確な「ターゲット」として設定しました。
 

フェーズ2:コンセプト開発
前述の市場ニーズや設定したターゲットから、開発チームは「炭酸飲料を飲みたいけれど、カロリーや糖質が気になる」という声に応えるため、複数のアイデアを検討しました。例えば、「人工甘味料による代替」「糖質ゼロでありながら満足感のある甘さの実現」「天然由来成分の使用」「機能性表示食品としての訴求」など、健康とおいしさを両立するためのさまざまなアプローチが議論されました。
これらのアイデアをもとに、コンセプトの検証を目的として、グループインタビューでは、試作品(プロトタイプ)を実際に試飲してもらい、その味わいや健康面に対する評価を収集しました。さらに、オンラインアンケートを通じて、「健康とおいしさの両立」というメッセージが消費者にどれだけ響くか、どのような表現であれば最も魅力的に伝わるかというコンセプト受容性を確認しました。
これらの調査と検討の結果、「おいしさはそのままに、カロリーや糖質を気にせず楽しめる」という明確で魅力的なコンセプトが導き出されました。これは、単なる甘味料への置き換えではなく、「健康と嗜好性を両立させた新しい炭酸飲料のスタンダードを創る」という企業のビジョンを具現化する新たな価値提案でもあります。

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フェーズ3:4Pの開発・策定
フェーズ2で打ち出したコンセプトを実現するため、4Pの各要素について、仮説に基づいた調査が実施され、具体的な方針が決定されていきました。

Product(製品)
製品開発においては、フェーズ2で得られた内容から「カロリーオフでも、従来の炭酸飲料と同等以上の満足感のある味と後味の良さを両立できる」という仮説が立てられました。
この仮説を検証するため、ターゲット層を対象とし、試飲が可能な会場調査(CLT)を実施しました。調査では様々な甘味料の組み合わせや配合バランスを変えた試作品を用意し、参加者に「甘さの質」「炭酸の刺激」「後味のすっきり感」「総合的なおいしさ」などに関する評価を収集しました。
これにより、最も好評価を得た甘味料のバランスと配合が特定することができ、満足感と後味の良さを両立する製品仕様が決定されました。
また、パッケージデザインについては、「楽しさを保ちつつ、カロリーオフという健康付加価値を視覚的に効果的に訴求する」という目的に基づいて、複数のデザイン案を用い、グループワークを含めたグループインタビューが実施されました。消費者に各デザイン案を見てもらい、第一印象、伝えたいメッセージ、購入意欲などをヒアリングした結果、炭酸飲料が持つ「楽しさ」と、カロリーオフを示す「軽やかさ」や「健康感」を両立させるパッケージデザインが選定されました。

Price(価格)
価格設定では、「健康に配慮したカロリーオフ炭酸飲料であれば、従来の炭酸飲料よりもやや高めの価格設定でも消費者に受け入れられる」という仮説に基づき、コンジョイント分析を実施しました。
この調査では、価格とカロリーオフという特性を組み合わせた仮想製品を提示し、消費者が最も価値を感じる価格水準を導き出しています。これらの調査結果に基づき、健康付加価値を適切に反映しつつ、消費者の購買意欲を損なわない販売価格を策定しました。

Place(流通)
流通戦略においては、「ターゲットユーザーの利用頻度が高いコンビニエンスストアやスーパーマーケットの流通網を最大限に活用することで、製品が手軽に購入でき、ターゲット層への浸透が加速する」という仮説を立案しました。
この仮説を検証するために、ターゲット層の購買行動調査を実施し、彼らがどのような店舗で、どのような頻度で清涼飲料水を購入しているかを詳細に把握しました。また、競合他社の流通戦略も分析し、効果的なチャネル戦略を検討しています。
これらの調査結果から、既に確立されている広範な流通網が、カロリーオフ炭酸飲料の特性とターゲット層の購買習慣に最も適合していると判断され、手軽に購入できる体制の整備が進められました。

Promotion(プロモーション)
プロモーション戦略では、「『ゼロカロリー』や『糖質ゼロ』といったキーワードを前面に出すことで、健康意識の高い層に対して製品の価値が明確に伝わり、購買を促進できる」という仮説が設定されました。
この仮説を検証するために、広告効果測定のためのプリテストが実施されました。複数の広告クリエイティブ案をターゲット層に見てもらい、「メッセージの理解度」「製品への興味関心」「購買意欲」などの評価を収集しています。
さらに、ターゲット層が接触するメディアの調査も行い、テレビCMやデジタル広告が、健康情報に敏感な層に効果的にリーチできる最適なチャネルであると判断されました。これらの調査結果に基づき、具体的な広告戦略とメディア選定が行われ、製品の特性を最大限に伝えるプロモーションが展開されました。

 

フェーズ4:上市直後の検証・改善
商品発売後は、初期販売データが集まり始めるタイミング(発売後1〜2ヶ月)から定期的に、販売実績の分析とともに、SNSをモニタリング、ECサイトのレビュー収集、カスタマーサポートへの問い合わせ内容など、多角的な方法で顧客フィードバックに関する情報を収集しました。
カスタマーサポートへの問い合わせ内容やオンラインレビューなどから、「もっとフレーバーを増やしてほしい」という要望が多いことを把握しました。それを踏まえて、商品の購入経験者にグループインタビューを実施したところ、既存フレーバーへの満足度は高いものの、「他の味も試したい」「飽きてきたのでバリエーションがほしい」といった新しい刺激を求める声が多いことが判明しました。
このような消費者の期待を踏まえて、新フレーバー商品の企画・投入を実施することで、商品ラインナップの充実とシリーズのブランド化を進めています。
 

フェーズ5:既存商品の育成(原因・課題の特定)
現在もカロリーオフ炭酸飲料は、顧客ニーズや市場環境の変化を見極めながら育成が続けられています。
近年では人工甘味料への懸念を受け、ステビアなど自然由来甘味料への転換が進み、より健康志向な顧客には、トクホや機能性表示食品としての展開も進行中です。脂肪の吸収を抑える成分や食物繊維を配合するなど、新たな付加価値を提供し、既存商品の価値を再定義しています。
 
 

商品開発で関わるメンバーについて

商品開発は、多岐にわたる専門知識と協業が求められるプロセスです。一つの製品が市場に投入されるまでには、様々な役割を担うメンバーが密接に連携し、それぞれの専門性を活かすことが大切です。

ここでは、商品開発における主要な役割、それぞれがどのように商品開発に関わるかを以下に説明します。

図 商品開発で関わるメンバーについて
図 商品開発で関わるメンバーについて

 

 

プロダクトマネジメント


プロダクトマネジメントは、商品開発における方針や方向性を決定する役割であり、市場のニーズを深く理解し、どのような製品を開発すべきか、というビジョンを策定します。製品のライフサイクル全体に責任を持ち、開発の方向性を決定し、製品が顧客の課題を解決し、ビジネス目標を達成できるように導きます。

その中で、プロダクトマネージャー商品開発の中心的なポジションにいます。彼らは市場調査や競合分析、ユーザーインタビューを通じて顧客のニーズや課題を深く掘り下げ、それに基づいて製品の要件を定義します。
例えば、新しいフィットネスアプリを開発する場合、プロダクトマネージャーは「ユーザーはどんな運動を自宅でしたいか」「食事記録機能に何を求めるか」といった点を徹底的に調査します。そして、製品のロードマップを作成し、開発チームと密接に連携して製品の実現を推進します。

プロジェクト管理


プロジェクト管理は、商品開発プロジェクトが計画通りに進行するよう管理する役割を担い、タイムラインや予算、リソースを管理し、問題が発生した際には解決策を見つけ出します。

プロジェクトマネージャーは、開発プロセスの全体を把握した上で、スケジュールや予算、人員といったプロジェクトの資源を最適に配分する責任を持ちます
例えば、新しいスマート家電の開発プロジェクトにおいて、部品の調達が遅れていると判明した場合、プロジェクトマネージャーは代替サプライヤーを探したり、開発チームと連携して工程の見直しを検討したりと、問題解決のために奔走します。

プロダクトマネージャーが「何を開発するか」を決めるのに対し、プロジェクトマネージャーは「どのように開発するか」を管理し、開発チーム間の調整やステークホルダーとのコミュニケーションを円滑に進めることで、プロジェクトが成功するよう導きます。

製品開発


製品開発は、プロダクトマネージャーが定義した要件に基づき、実際に製品を設計、生産に向けた構築、テストを行う役割です。

製品開発チームは、エンジニア開発者で構成され、ソフトウェア開発ではプログラマーQAエンジニアが、ハードウェア開発では機械エンジニア電気エンジニアなどがこれに当たります。彼らはプロダクトマネージャーが定義した要件に基づいて製品を具現化し、品質基準を満たすように機能の実装とテストを繰り返します。
彼らの技術的な専門知識は、アイデアを具体的な製品へと変えるために重要な役割を担います。
例えば、新しいオンラインゲームを開発する場合、プログラマーはゲームのコードを書き、QAエンジニアはバグがないかを徹底的にテストします。

デザイン


デザインは、製品のユーザー体験(UX)とユーザーインターフェース(UI)を担当し、ユーザーが製品を直感的かつ快適に利用できるデザインを考案する役割です。視覚的に魅力的で使いやすい製品の提供を目指し、顧客満足度を高めることに貢献します。

デザイナーは、製品がユーザーに使いやすく、心地よい体験を提供できるデザインを制作します。
例えば、スマートフォンの新しいアプリをデザインする場合、デザイナーはユーザーが迷うことなく目的の操作ができるように設計を行い、ボタンの配置や色、フォントなどを工夫して見た目の美しさと使いやすさを両立させます。

 

マーケティング


マーケティングは、開発された製品を市場に投入し、ターゲット顧客にその価値を伝える役割を担い、製品のポジショニング、メッセージング、価格設定戦略を策定し、プロモーション活動を展開します。

マーケティングチームは、市場と顧客のニーズを深く理解し、製品が最も効果的に受け入れられる方法を見つけ出します
例えば、新しい健康食品を発売する際、マーケティングチームはターゲットとなる層(例:20代女性の健康志向層)が普段どんなメディアに接触しているかを調査し、その層に響くような広告メッセージを考案します。
この他にも、キャンペーンの企画・実行、デジタルマーケティング、広報活動などを通じて製品の認知度を高め、販売促進を図ります。

セールス


セールスは、実際に製品を顧客に販売する役割を担い、リード(見込み客)に対してアプローチすることで、製品の利点や価値を直接顧客に伝えて購入をうながします

セールスチームは、顧客との最前線に立ち、製品の成功を直接左右する役割を担います。
例えば、企業向けソフトウェアを販売する場合、セールス担当者は見込み客の課題をヒアリングし、その課題を自社製品がどのように解決できるかを具体的に説明します。
また、顧客からのフィードバックを収集し、それらをプロダクトマネジメントや開発チームに共有することで、製品の改善や今後の開発に役立つ貴重なインサイトを提供します。

 
 

商品開発で押さえておくべきポイント

市場に受け入れられ事業に貢献する製品を生み出すためには、戦略的なアプローチと周到な準備が必要です。ここでは、商品開発において特に重視すべき4つのポイントを解説します。

図 商品開発で押さえておくべきポイント
図 商品開発で押さえておくべきポイント

 

  1. 徹底した市場・顧客理解
    商品開発の出発点は、市場と顧客を深く理解することです。どれほど魅力的に見える製品であっても、顧客ニーズに合致していなければ、なかなか売上や利益にはつながりません。
    「ターゲットとなる顧客は誰か」「彼らが抱えている課題や不満は何か」「既存製品では満たされていない要素はどこにあるのか」。これらを徹底的に掘り下げ、そこから導き出される顧客ニーズや市場動向に関する仮説に基づいて開発を進めることが重要です。
    市場調査や競合分析に加え、顧客インタビューや行動観察といった定性的な手法も活用し、潜在ニーズや深層のインサイトを明らかにすることで、顧客に本当に響くアイデアが生まれやすくなります。
  2. 明確なコンセプトの設定
    顧客理解に基づき、「誰に」「何を」「どのように」提供するのかを明確にするのがコンセプト設定です。これは、製品のバリュープロポジション、すなわち顧客にとっての価値提案を簡潔に言語化したものであり、商品開発全体の「軸」となります。
    あいまいなコンセプトは、開発の方向性を見失わせたり、チーム内での認識のズレを引き起こしたりする原因になります。ターゲット顧客が得られるメリットや、競合との違いを明確にし、開発チーム全体で共有することが、軸のしっかりとした開発につながります。
  3. 部門横断型の連携強化
    商品開発は、プロダクトマネジメント、開発、デザイン、マーケティング、セールスなど、複数の部門が関与する部門横断型のプロジェクトです。各部門の専門性を活かしながら、円滑に連携するためには、部門間の壁を越えた綿密なコミュニケーションが大切です。
    そのためにも、定期的なミーティングの実施、共通の目標設定、役割分担の明確化などにより連携を強化する必要があります。これにより多様な視点や知見が結集され、製品の質を高めることが可能です。
  4. リスク管理と迅速な意思決定
    商品開発には常に不確実性とリスクがつきものです。技術的な課題、試作段階での予期せぬ問題、市場環境の変化、競合の台頭、予算の逼迫など、様々な要因に備える必要があります。だからこそ、事前に想定されるリスクを洗い出し、対策を立てておく「リスクマネジメント」が、成功の重要なポイントとなります。
    また、想定外の問題が発生した際には、迅速かつ柔軟な意思決定が必要です。状況に応じて方向性の見直しやリソースの再配分も検討し、機会損失を最小限に抑える対応が求められます。

 

 
 

商品開発で活用されるフレームワーク

商品開発を成功に導くためには、体系的な思考と分析に基づいたアプローチが重要です。そこで効果的なのが、課題整理やアイデアの方向性を明確にする「フレームワーク」の活用です。

ここでは、商品開発で特によく使われる代表的なフレームワークを紹介します。

 

KJ法


KJ法は、文化人類学者である川喜田二郎氏が考案した、情報を整理し、本質的な問題を発見するための手法です。
商品開発においては、大量のアイデアや顧客からのフィードバック、市場データなどを「カード(付箋など)」に書き出し、それらをグルーピングして関連性を見出します。さらにグループ間の関係性を図示することで、散在する情報の中から新たな洞察や解決すべき課題を導き出す際に活用できます。
特に、ブレインストーミングで出た多様な意見を構造化し、コンセプトのヒントを得るのに役立ちます。

PEST分析


PEST分析は、商品を取り巻く外部環境を分析するためのマクロ環境分析フレームワークです。以下の4つの主要な要素に焦点を当てて分析を行います。

Political(政治): 法律、規制、政治的安定性など
Economical(経済): 景気動向、為替レート、物価変動、消費者の購買力など
Social(社会): 人口統計、ライフスタイル、文化、価値観、流行など
Technological(技術): 新技術の動向、研究開発の進展、インフラ整備など

PEST分析を行えば、自社がコントロールできない外部要因が商品開発に与える影響を予測し、潜在的な機会や脅威を特定ができます。これにより、よりリスクの少ない、将来性のある商品開発の方向性を模索することが可能です。

STP分析


STP分析は、市場を細分化してターゲット顧客を特定し、自社の立ち位置を明確にするためのマーケティング戦略フレームワークです。

Segmentation(セグメンテーション):市場を顧客のニーズや特性に基づいて細分化(例:年齢、性別、居住地域、ライフスタイルなど)
Targeting(ターゲティング):細分化したセグメントの中から、自社が最も効果的にアプローチできるターゲット顧客層を選定
Positioning(ポジショニング):ターゲット顧客の心の中で、自社の商品が競合他社と比べてどのような独自の価値を提供し、どのような位置づけになるかを明確に

STP分析を商品開発に活用すれば、具体的な顧客像を明確にイメージできるようになるため、顧客の潜在ニーズや課題を深く理解した上で、それらを解決する製品の機能やデザインの設計につなげられます。
また、競合他社との差別化ポイントを明確にでき、価格競争に巻き込まれることなく、自社製品の強みを最大限に活かせる独自の市場ポジションを確立することが可能です。

4P分析


4P分析は、マーケティングミックスを構成する主要な要素を整理するためのフレームワークで、商品開発から市場投入に至るまで一貫した戦略を立てる際に用いられます。

Product(製品): 製品の機能や品質、デザイン、ブランド名、パッケージなど
Price(価格): 価格設定戦略、割引、支払条件など
Place(流通): 販売チャネル、店舗の立地、在庫管理など
Promotion(プロモーション): 広告、広報、販売促進、人的販売など

マーケティングにおける4Pの各要素は独立しているわけではなく、相互に深く関連し合っています。商品開発の初期段階からこれらを意識することで、顧客ニーズに合致した製品開発だけでなく、市場投入から認知、顧客への価値提供までを一貫した戦略として構築できます。
また、4Pの要素が連動することで、製品の魅力が的確に伝わり、ターゲットへ的確に訴求できる展開が可能になります。

4C分析


4C分析は、4P分析を顧客視点からとらえ直したフレームワークで、特にデジタル時代において重要性が増しています。

Customer Value(顧客価値):製品が顧客に提供する真の価値は何か?(4PのProductの顧客視点)
Cost(顧客にとってのコスト):製品を購入するために顧客が負担する金銭的・非金銭的コスト(4PのPriceの顧客視点)
Convenience(利便性):顧客がいかに簡単に製品を入手できるか?(4PのPlaceの顧客視点)
Communication(コミュニケーション):企業と顧客間の双方向の対話(4PのPromotionの顧客視点)

4Cの各要素を連携させて考えると、企業は顧客の視点に立った製品やサービスを提供できるようになります。

例えば、スマート冷蔵庫を開発する際、単に最先端の機能を詰め込むだけでなく、初期段階から「顧客価値」「顧客にとってのコスト」「利便性」「コミュニケーション」という4つの要素を重視したとします。

まず、消費者インタビューを通じて「冷蔵庫の中身が見えにくい」「賞味期限の管理が面倒」といった声を拾い、これに応える形で中身をスマホで確認できるカメラ機能や、自動で賞味期限を通知するアプリ連携機能を搭載することで、顧客にとっての価値を高めます。(Customer Value)
次に、「高性能だけど価格が高いと手が出ない」という声に応え、補助金対象となる省エネ性能を持たせることで、実質的な「コスト削減」につなげます。(Cost)
さらに、誰でも簡単に使えるUIを採用し、シンプルな操作性を実現することで、「使いやすさ」も大幅に向上させます。(Convenience)
そして、購入後も専用アプリでレシピ提案や使い方のアドバイス、新着情報を提供することで、顧客との「関係性」を維持し、定期的なコミュニケーションの場を作ります。(Communication)

このように4つの要素をバランスよく設計に取り入れることで、単なる高機能製品ではなく、生活に寄り添った「本当に使いたい」冷蔵庫として高い顧客満足度を獲得し、ブランドへの信頼とリピート購入につなげられます。

 
 
これらのフレームワークを適切に活用することで、商品開発のプロセスがより論理的かつ効率的になり、市場での成功へとつながる可能性が高まります。また、近年では、MVP(Minimum Viable Product)の考え方を取り入れ、早期に製品を市場に出して学習サイクルを回すアプローチも一般的になっています

 
 

まとめ

ここまで、商品開発の各フェーズについて解説しました。

商品開発は、単なるモノづくりではなく、企業の成長を支え、事業の成功を左右する極めて重要な活動です。そのためには、「市場機会の発見」から「既存商品の育成」に至るまで、各段階を適切かつ戦略的に進めていくことが必要です。
顧客に選ばれ、長く愛される商品を生み出すためには、思いつきではなく、根拠に基づいた体系的なアプローチが求められます。そして、各フェーズで得た学びやフィードバックを柔軟に取り入れ、継続的に改善していく姿勢が重要です。

ぜひ、この記事を参考に、実践的かつ効果的な商品開発に取り組んでみてください。

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執筆者
アスマーク編集局
株式会社アスマーク マーケティングコミュニケーションG
アスマークのHPコンテンツ全ての監修を担い、新しいリサーチソリューションの開発やブランディングにも携わる。マーケティングリサーチのセミナー企画やリサーチ関連コンテンツの執筆にも従事。
監修:アスマーク マーケティングコミュニケーションG

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コンセプト調査の調査票作成のポイント【テンプレート付】

コンセプト調査の調査票作成のポイント【テンプレート付】

「これは絶対に売れそうだ!」と思える、新しい商品やサービスのアイデアやコンセプトがあったとしても、それが実際にターゲットから評価され、売れるかどうかを、開発前に予測することは非常に困難です。このような課題に応えてくれる「コンセプト調査」。設問の意図の解説つき【テンプレート】を公開しました。

下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● 「コンセプト調査」を実施予定
● 「コンセプト調査」のやり方が分からない
● 簡単に「コンセプト調査」をやりたい

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会場調査で行う「試飲・試食・パッケージ評価」テンプレートと解説

会場調査で行う「試飲・試食・パッケージ評価」テンプレートと解説

会場調査当日の調査票(本調査票)は、その内容によって様々なパターンがあります。調査票は、調査目的に沿って、出てきた結果が信頼できる・活用できるものになるよう、慎重に作成しなければなりません。
ここでは、一般的なパターンの紹介と、調査票作成・実査当日の注意点について解説しています。例として、既に発売されている飲料の味とパッケージのリニューアルの場合を例に取り上げて説明しています。

下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
● 試飲・試食調査、パッケージ評価の実施を検討している
● 試飲・試食調査、パッケージ評価の調査票テンプレートと調査票作成・実査当日の注意点を具体的に知りたい
● 食品/飲料メーカーの商品企画・開発・マーケティング担当の方

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パッケージ調査・パッケージテスト:デザイン評価の手法と選び方

パッケージ調査・パッケージテスト:デザイン評価の手法と選び方

製品のパッケージデザインが消費者にどの程度受け入れられるかを発売前に市場調査する手法がパッケージテストです。
ターゲット層にいくつかのパッケージのモックアップや実物を呈示し「このデザインの商品を買いたいと思うか?」「最も買いたいと思うデザインは?」「デザインからどんな商品イメージをするか?」などを調査します。

そこで本記事では、パッケージテストのメリット・デメリット、実施する際のポイント、調査方法について解説していきます。

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自社製品・サービスの適正価格とは?PSM分析とCVM分析の基本から解説

自社製品・サービスの適正価格とは?PSM分析とCVM分析の基本から解説

PSM分析は、「回答者である消費者の感覚から商品サービスに対する価格帯を解析する」分析手法です。

この記事では、製品やサービスの適正価格や価格受容性を把握するために用いられる、PSM分析とCVM分析それぞれの手法、特徴、そして両者の違いを解説します。

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商品開発スケジュールについて解説|流れやスケジュール例、ポイントを紹介

商品開発スケジュールについて解説|流れやスケジュール例、ポイントを紹介

商品開発は、新たな製品を世に送り出し、企業の成長を支える重要な活動です。しかし、市場ニーズや技術的な課題を乗り越え、収益性の高い商品を生み出すためには、多くの工程と関係者間の緊密な連携が求められます。この複雑なプロセスを円滑に進め、成功へ導くためには、綿密なスケジュール管理が重要です。
適切な商品開発スケジュールは、開発の遅延やコスト超過を抑制し、競争力のあるタイミングでの市場投入に大きく寄与します。その一方で、あいまいなスケジュールは、手戻りや混乱を招き、最悪の場合、開発の中止や機会損失につながる可能性もあります。

この記事では、商品開発の一般的な流れに沿いながら、スケジュール管理の重要性や効果的なスケジュールの作成・運用方法について解説します。

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KJ法とは?メリットやデメリット、やり方・手順を簡単解説

KJ法とは?メリットやデメリット、やり方・手順を簡単解説

マーケティングリサーチの世界でも情報整理、発想法として早くから活用されております。例えば、定量調査では、自由回答の整理や回答の構造理解、傾向の把握に活用できます。また、定性調査のグループインタビューにおいては、調査対象者から発話された、ある事柄の印象やイメージ、理由などについて、一つ一つの発話ワード、想起ワードを収集し、その場でモデレーター(司会進行役)が支援し、円滑に進めることで、調査対象者と共に構造を整理することが可能です。

この記事では、KJ法の基本から具体的な手順、メリット・デメリット、さらには活用法について、解説します。

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STP分析とは?マーケティングで重要な理由ややり方について紹介

STP分析とは?マーケティングで重要な理由ややり方について紹介

新たな事業を展開する上で、自社の商品やサービスの立ち位置を明確にしておくことは非常に重要です。そして、その立ち位置を決めるために活用される手法がSTP分析です。マーケティング活動の中でなぜSTP分析が重要なのか、STP分析はどのように進めるべきなのか。

この記事では、STP分析の事例を交えながら具体的なやり方とその重要性を解説します。

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