
2024.11.05
変わりゆくシニアの定義を調査データから解説~ネットを使えないのはホント?~
シニア市場は、内閣府が公表している『高齢化の現状と将来像』によると、日本の65歳以上の人口は、昭和25年時では総人口の5%の割合でしたが、令和4年10月1日では……
公開日:2025.10.15
新商品の開発や既存製品の改善を進めるうえで、ターゲットユーザーが実際の生活の中でどのように商品を使い、どんな感想を持つのかという実態を把握することは大切です。このような情報を集めるのに効果的な調査手法が、ホームユーステスト(HUT:Home Use Test)です。
ホームユーステストとは、調査対象者に商品やサンプルを自宅などの普段の生活環境で一定期間使用してもらい、その使用感や満足度、受容性、改善点などをアンケートやインタビューを通じて収集する調査方法です。この調査手法では定量的なデータだけでなく、実際の使用体験をもとにした定性的な意見も得られる点が特徴です。
ホームユーステストは、会場での調査(CLT:Central Location Test)のように非日常的な環境で行う調査と違い、生活の中で自然に商品を使ってもらえるため、よりリアルで率直なフィードバックを得やすいのが大きなメリットです。そのため、食品・飲料・日用品・化粧品・家電など幅広い分野で実施され、ユーザーの実感を商品改良や新製品開発に活用しています。
この記事では、ホームユーステストの具体的な活用事例をはじめ、そのメリット・デメリット、料金の目安、実施時のポイントまでを詳しく解説します。
ホームユーステスト(HUT)は、食品や日用品、生活用品など、様々な分野で活用されています。ここでは、実際に実施された5つの活用事例をご紹介します。
事例1:スナック菓子を試食してもらうホームユーステスト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査の目的 | テスト品(スナック菓子)の試食評価 |
| 調査の種類 | ホームユーステスト(HUT) |
| 調査内容 | 市販されているスナック菓子を実際に試食してもらい、食感・味・見た目・ボリューム・好きな点・嫌いな点をアンケートで回答してもらう。 |
| 実施条件 | ・4日間のうち好きなタイミングで試食してもらう。 ・必ず本人が試食する。 ・1回の試食で半分以上を食べる。 ・印象を忘れないようメモなどに記録する。 |
| 食べ物に関する調査の注意点 | ・試食時に異常を感じた場合は、ただちに試食を中止し連絡する。 ・乳幼児の手の届かない場所に保管する。 ・届いた商品が破損していた場合は、速やかに連絡する。 |
| 安心して試食してもらうための施策 | ・対象はすでに市販されている製品 ・適切な商品管理のもとで製造されていることを明記 |
| その他(食べ物を試食する調査の注意点) | ・事前に食品アレルギーの有無を必ず確認する ・国内で認可を得た製品以外はテスト対象にしない ・冷凍食品やチョコレートなどクール便で発送が必要な製品は、着日に発送できるスケジュールを編成 |
スナック菓子のような食品を評価する際は、「日常の環境」で試食してもらうことが、より率直で実際の消費行動に近い感想を得るうえで重要となります。
また、試食前にはアレルギーの有無や製品の破損時の対応など、食品特有の安全・品質管理に関する注意事項をしっかりと伝え、安心して試食に臨める体制を整えています。加えて、参加者が普段と変わらない状態で試食してもらうことで、自然に感じた印象を記録できるように配慮しています。
この調査は、「試食時の印象をすぐにメモに残す」といった具体的な指示を設けたことで、感じたままの意見を忘れずに残すことに成功しました。
事例2:ペット用品に関するホームユーステスト+グループインタビュー
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査の目的 | ペット用品に関する実使用評価および使用後の意見収集 |
| 調査の種類 | ホームユーステスト(HUT)、グループインタビュー |
| 調査内容 | ・「ペット用品」を対象にホームユーステストを実施し、その後グループインタビューを行う。 ・自宅で約2週間、対象のペット用品を使用していただき、試用後にグループインタビューへ参加してもらう。 |
| 対象条件 | ・犬を飼っていて、主に自分で世話をしている方 ・テスト品と類似する製品を普段から使用している方 ・ホームユーステストおよびグループインタビューの両方に参加できる方 |
| 注意点 | 約2週間にわたる長期調査のため、試用期間中は「試用日誌」に使用状況や感想を記録し、調査終了後に提出してもらう。 |
ペット用品のように、効果の実感に時間がかかる製品や、使用者の感情・生活習慣に深く関わる製品では、長期試用とグループインタビューを組み合わせた調査手法が効果的となります。
また、2週間の試用期間を設け、その間に「試用日誌」を提出してもらうことで、日常生活の中で生じる変化や具体的な課題を時系列で把握できるようにしました。さらに、その内容をもとにグループインタビューで深掘りをして、製品の機能的な評価にとどまらず、ペットと飼い主の関係性や使用時の感情など、より情緒的で本質的なインサイトを引き出すことに成功。
事例3:ウェットティッシュに関するホームユーステスト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査の目的 | ・テスト品(ウェットティッシュ)の試用評価を行い、利用者が実際に使用している状況を写真で把握することで、今後の改良に役立てる。 ・撮影された写真は、アンケート回答データとともに重要な資料として活用する。 |
| 調査の種類 | ホームユーステスト(HUT) |
| 調査内容 | テスト品を使用しているシーンを撮影してもらい、画像ファイルをインターネット経由で収集する。 |
| 注意事項・確認事項 | ・回答者がデジタルカメラまたはカメラ付き携帯電話を所有しているか確認する。 ・撮影した画像をパソコンに取り込める環境があるか確認する。 ・アンケート回答以外の追加作業(写真撮影等)に協力可能か事前に了承を得る。 ・使用シーンの写真とアンケート回答データを照合できるよう管理する。 ・写真撮影作業に対して適切な謝礼額を設定する。 |
使用シーンの画像データを回答内容と関連づけて収集することで、アンケートだけでは把握しきれない具体的な利用状況や、潜在的なニーズを視覚的にとらえることができます。
また、回答者に撮影機器の有無や画像の取り込み方法を事前に確認するとともに、個人情報の保護(個人を特定できる情報を含まないこと)について明確に注意喚起を行いました。加えて、撮影作業に要する手間や負担を考慮し、適切な謝礼を設定することで、安心して協力してもらえる環境を整えました。
事例4:消臭スプレーに関するホームユーステスト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査の目的 | テスト品(消臭スプレー)の試用評価 |
| 調査の種類 | ホームユーステスト(HUT) |
| 調査内容 | 対象者に近隣のドラッグストアや日用品店で指定の消臭スプレーを自分で購入してもらい、「購入直後」と「使用後」の2回に分けてWEBアンケートに回答してもらう。 |
| 実査上の課題 | ・通常のホームユーステストに加え、コラージュの作成をモニターに依頼。 ・専用のコラージュ用紙をテスト品と一緒に送付し、作成後に返送してもらう。 |
| 注意点 | ・コラージュ作成を依頼することを事前に告知・承諾を得る。 ・「雑誌を切り抜くのは抵抗がある」などの理由で拒否されないよう配慮する。 ・コラージュ作成分として謝礼を上乗せする。 ・作業時間(雑誌選び、作成、返送)を考慮し、スケジュールに1〜2日程度の余裕を持たせる。 ・返送用として着払いの袋と伝票を同封しておく。 ・コラージュ内に個人を特定できる写真や情報が含まれないよう、事前に注意をうながす。 |
調査対象者に実際に商品を購入してもらうことで、店頭での認知から購買行動、そして購入直後の印象までをリアルに把握できるようにしました。
また、参加者にコラージュ作成を依頼することで、商品の機能的な評価だけでなく、ブランドのイメージや世界観など、より定性的で感性的なインサイトの抽出に成功しています。
コラージュ作業には一定の時間と労力が伴うため、謝礼の上乗せやスケジュールの余裕確保、返送方法の手配などをあらかじめ整え、モニターへの事前承諾を丁寧に取得することが重要です。
事例5:家庭用掃除用品のホームユーステスト
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査の目的 | テスト品(家庭用掃除用品)の試用評価 |
| 調査の種類 | ホームユーステスト(HUT) |
| 対象者 | 主婦層(家庭で日常的に掃除を行っている方) |
| 調査内容 | 家庭用掃除グッズの開発品を主婦の方に自宅で試用してもらい、使用感や効果を評価してもらう。 |
| 実査上の課題 | 「なかなか落ちない汚れも簡単に落とせる」というコンセプトを正しく評価してもらう必要があるため、テスト開始前に、実際に汚れている状態の写真を提出してもらい、調査対象箇所を確認する。 |
| 実施方法 | 対象者に下記などをデジタルカメラまたは携帯電話のカメラで撮影してもらい、画像を送付してもらう。 ・汚れが気になる場所 ・あまり掃除していない場所 ・掃除しているが綺麗にしきれていない場所 |
| ホームユーステストのメリット | ・各家庭を訪問して汚れの状態を確認する場合に比べ、コストと期間を大幅に削減できる。 ・写真の送付形式であれば、数百名規模のサンプルを短期間で収集することも可能。 |
掃除用品のように「Before/After」が評価の重要ポイントとなる製品では、調査目的に即した適切な評価環境を事前に整えることが必要でした。そこで、本事例では試用前に参加者から「汚れている場所」の写真を送付してもらい、製品の効果をより明確に実感できる環境を構築しました。
この方法により、たくさんのリアルな生活環境下での汚れデータを効率的に収集でき、従来のように調査担当者が各家庭を訪問する手法と比べて、低コストかつ短期間で高品質なデータの取得を実現しました。
ホームユーステストのサービスの詳細はこちら
アスマークでは、ホームユーステストのサービスを提供しております。新商品や改良品のサンプルを調査対象者の自宅に送付し、普段の生活の中で、一定期間、試飲・試食または試用してもらい、アンケートでその評価を得る調査手法です。
> 詳しく見る
ホームユーステストは、製品を実際の生活環境で試してもらうという特性上、会場調査やインタビューでは得られない多くの利点を持っています。ここでは、代表的な5つのメリットを紹介します。

リアルな評価|リアルな使用環境での評価が得られる
ホームユーステスト最大のメリットは、対象者が慣れ親しんだ日常生活の環境で製品を試せる点にあります。会場での調査では、使用時の照明、温度、周囲の音、他の製品との併用状況など、あらゆる環境要因を忠実に再現することは困難です。
しかし、ホームユーステストであれば、「朝の忙しい時間帯に使用する」「他の日用品と組み合わせて保管する」といった、現実の使用状況に基づいた評価を的確に取得できます。これにより、製品の真の利点や潜在的な問題点を明らかにすることが可能です。
本音の意見|本音に近い意見が集まりやすい
会場調査やグループインタビューでは、観察者(モデレーターや調査員)の存在や、調査会場という非日常的な空間の雰囲気が、回答者に無意識のバイアスを生むことがあります。
しかしホームユーステストは、回答者が他者の目を気にすることなく、リラックスした状態で試用・回答できるため、製品に対する率直で本音に近い意見や、批判的な意見も収集しやすくなります。
負担の軽減|対象者の負担が少ない
ホームユーステストは、対象者が特定の日時や場所へ来てもらう必要がなく、自分のライフスタイルに合わせて、製品の試用やアンケートへの回答を進めてもらえます。そのため、主婦やビジネスパーソンなど、時間の制約が大きいターゲット層の協力を得やすく、長期にわたる試用(例:2週間)が必要な調査でも、高い回答率を維持することが可能です。
家族の意見|家族や同居人からの意見も得られる
洗剤や食品、ゲーム機などの家庭内製品は、購入者本人だけでなく、家族全員が使用し、評価する機会が多くあります。ホームユーステストであれば、家にある製品を使用することで、家族や同居人といったセカンダリーユーザーの意見や感想も同時に収集することが可能です。
これにより、ターゲット像があいまいになりがちな家庭用製品の使われ方や、異なる利用者からの評価など、より多角的なデータが得られます。
効率的な調査|効率的でスケールの大きな調査が可能
ホームユーステストは、全国各地のモニターに対して同時に実施できるため、専用の調査会場を設ける必要がなく、大規模かつ短期間での調査実施が可能です。また、数百名から数千名規模のサンプルを集めることもでき、製品の定量評価(満足度・購入意向など)を統計的に信頼できる形で把握できます。
これは、発売前の最終評価や市場投入前のリスク検証を行う際にとても効果的なデータとして活用できます。
ホームユーステストは、実際の生活環境で製品を試用してもらえるという大きな利点がありますが、その特性ゆえに、会場調査や対面調査では生じにくい課題もいくつか存在します。
ここでは、代表的な4つのデメリットを紹介します。

情報漏えいのリスク|情報漏えいのリスクがあります
ホームユーステストでは、未発売の試作品や機密性の高い製品を対象者の自宅に送付するため、情報漏えいのリスクが会場調査に比べて高くなります。特に、製品の返却を義務付けていない場合や、長期間にわたる試用を行う場合、管理が行き届かなくなる可能性があります。
このリスクを防ぐためには、秘密保持契約(NDA)の締結を徹底し、試用後の製品回収フローを明確化することが大切です。
試用環境統制|試用環境の統制が難しい
ホームユーステストの魅力である「自由な環境での試用」は、同時に試用環境を統一するのが難しいという課題を伴います。そのため、調査側が想定する「正しい使い方」や「指定した使用量・頻度」が守られず、データにバラつきが出る可能性があります。
こうしたリスクを防ぐには、使用マニュアルの配布や使用状況の記録(日誌・ログ)提出を義務化し、実施条件のばらつきをできるだけ抑える工夫が必要です。
回答の深掘り|回答の深掘りがしにくい
ホームユーステストでは主にWebアンケートを用いた非対面形式で回答を回収するため、回答の意図をその場で深掘りできないという限界があります。そのため、回答内容が抽象的だったり、評価の理由が不明確な場合、定量データをまとめたレポートでは深いインサイトを得ることが難しかったりします。
より深い定性データを得たい場合は、ホームユーステスト後にグループインタビューやデプスインタビューを組み合わせることで、定量・定性の両面からの分析が可能になります。
実際の反応観察|実際の反応を観察できない
会場調査では、調査員が対象者の表情や動作、初回の反応を直接観察できますが、ホームユーステストではそのような非言語的な情報を得られません。そのため、「開封時の驚き」や「初回使用時の操作の戸惑い」など、体験のリアルな瞬間をとらえることが困難です。
この課題に対しては、製品のパッケージを開封する様子や、試用の様子を動画や写真で記録してもらうなど、観察の代替手段を設けることが効果的です。
ホームユーステストのメリットを最大限に活かしつつ、デメリットによるデータの信頼性低下を防ぐためには、以下のポイントに注意する必要があります。
機密保持と製品管理の徹底
未発売の試作品や機密性の高い製品を扱う場合は、情報漏えいを防ぐために秘密保持契約(NDA)を対象者全員と締結する必要があります。また、試用終了後には製品の回収を義務付けるなど、機密性を確保するための明確なルールを設けましょう。
加えて、調査の過程で得られる個人情報や回答データの取り扱いについても、プライバシー保護に関するガイドラインを明記し、対象者に共有することが重要です。
これらにより、メーカーとしての信頼性と参加者の安心感を両立させられます。
安全性の確保と緊急時の対応
食品や化粧品など、身体に直接関わる試用品を扱う場合は、使用者の安全性確保を最優先に考える必要があります。そのため、調査開始前には対象者のアレルギーの有無を詳細に確認するとともに、試用中に体調の異変や異常を感じた際の連絡先や中止手順を明確に伝えておきましょう。
また、緊急時の対応フローを事前に定め、参加者全員へ周知徹底しておくことが重要です。
試用条件の明確化と記録
ホームユーステストでは、試用環境が対象者に委ねられるため、調査条件を統制することが難しくなります。そのため、調査実施前には詳細な使用マニュアルを提供し、正しい使用頻度や使用量を明示することが大切です。
さらに、対象者に試用日誌(ログ)の提出を義務付けることで、使用状況を可視化し、データの客観性や再現性を高める必要があります。
適切な謝礼の設定と後追い調査の検討
写真撮影や日誌の記録など、通常よりも作業量が多い調査を実施する場合は、タスク量に見合った適切な謝礼を設定することが重要です。もし、謝礼が不十分な場合、対象者の協力意識や回答品質に影響が出る可能性があります。
また、回答を深く掘り下げたい場合は、ホームユーステスト後にオンラインインタビューやグループインタビューを追加実施して、情報を補っていきましょう。
ホームユーステストの料金は、単にモニター謝礼だけでなく、調査設計・システム構築・発送回収・データチェック・オプション作業など多様な項目で構成されます。
例として、当社(アスマーク)の料金体系を紹介します。
当社のモニター会員から調査対象者をスクリーニング(抽出)後、仕様書を作成し、製品発送の上、当社が用意したアンケート画面で回答を集め、データを納品します。

上記から各種料金として、以下となり、それぞれカンタンに紹介していきます。
基本料金
アンケート画面の設問数やサンプル数に応じて決定します。例えば、5問程度/100人規模であれば4万円(税別)から、設問数・人数が増えると数十万円になる場合があります。
| サンプルサイズ | ||||
|---|---|---|---|---|
| 設問数 | 100人 | 300人 | 500人 | 1000人 |
| ~5問 | 40,000 | 80,000 | 150,000 | 260,000 |
| ~10問 | 50,000 | 100,000 | 200,000 | 295,000 |
| ~20問 | 95,000 | 195,000 | 345,000 | 490,000 |
| ~30問 | 140,000 | 240,000 | 415,000 | 585,000 |
| ~40問 | 185,000 | 285,000 | 480,000 | 665,000 |
単位(円)/税別
スクリーニング料金
スクリーニングは、対象者条件を絞り込む場合に実施する予備調査(条件設定、回収、対象絞り込みなど)となり、これに対する費用です。モニター母集団を特定の条件で絞る必要がある場合に発生します。
| サンプル数 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 設問数 | 2,000ss | 5,000ss | 10,000ss | 20,000ss |
| ~10問 | 90,000 | 120,000 | 130,000 | 230,000 |
| ~50問 | 130,000 | 190,000 | 215,000 | 430,000 |
| ~20問 | 155,000 | 220,000 | 415,000 | 530,000 |
| ~25問 | 185,000 | 250,000 | 615,000 | 730,000 |
単位(円)/税別
ローテーション料金
評価対象の製品数が増加する評価順位バイアスの影響をなくすため、製品使用・アンケート回答に画面作成プログラムにてローテーションを組みます。
| 製品数 | 1製品 | 2製品 | 3製品 | 4製品 | 5製品 |
|---|---|---|---|---|---|
| 費用 | 0 | 20,000 | 30,000 | 40,000 | 50,000 |
単位(円)/税別
データチェック料金
回答データの整合性確認や回答矛盾チェックなどホームユーステスト特有のデータチェック処理を行います。設問数に応じて金額が変動します。
| 設問数 | ~5問 | ~10問 | ~20問 | ~30問 | ~40問 |
|---|---|---|---|---|---|
| 費用 | 20,000 | 30,000 | 45,000 | 50,000 | 55,000 |
単位(円)/税別
謝礼
謝礼金額が回答率などに影響する場合もございますので、アンケートのボリューム(回答者の負担)、出現率(集まりやすさ)などを考慮して、ご相談させていただいております。1人あたりの謝礼の目安としては下表の金額でお考えください。
| 調査ボリューム | 料金 | |
|---|---|---|
| 〜20問 | 500 | + 謝礼発送料金(切手、封筒、現金書留etc) |
| 〜40問 | 1,000 |
単位(円)/税別
オプション料金
当社の場合、大きく分けた場合、「調査企画・集計・レポーティング」「梱包・発送・回収」「その他」の3つでオプションが発生します。
調査企画・集計・レポーティング
調査企画・設計と調査票作成・スクリーニング票作成は、調査内容によって変動します。
また、スクリーニングFAチェックは、対象者の条件抽出に関わるFA設問のみ設定可能となり、料金は下表となります。
| スクリーニング FAチェック料金 |
サンプルサイズ | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 2,000人 | 5,000人 | 10,000人 | 20,000人 | ||
| FA設問数 | 1問 | 2,000 | 5,000 | 10,000 | 20,000 |
| 2問 | 4,000 | 10,000 | 20,000 | 40,000 | |
単位(円)/税別
そして、集計やレポーティングに関する料金については、どういった集計やレポーティングをするのか?といった部分にもかかわってきますので、詳細がわかるリンクを以下列挙します。
「アンケート集計・グラフ作成」についてはこちら>
「レポート(報告書)作成・分析」についてはこちら>
梱包・発送・回収
梱包・発送・回収に関する料金は下表となります。
| オプション項目 | 単位 | 金額 | 内容 |
|---|---|---|---|
| サンプル品梱包作業 | 1名あたり | 250 | サンプル品の梱包作業 |
| サンプル品梱包資材 | 1名あたり | 100 | 梱包に必要な資材 |
| 印刷 | 1枚あたり | 10 | サンプルに同封する指示書等の印刷 |
| サンプル品発送 | 1名あたり | 都度見積り | 大きさ・重さ・地域により異なります |
| サンプル品回収 | 1名あたり | 都度見積り | 大きさ・重さ・地域により異なります |
| ブラインド作業 | 1個あたり | 都度見積り | サンプル品のパッケージを隠す作業 |
| 識別シール貼り付け | 1個あたり | 都度見積り | PQR等サンプルを識別するシールの貼り付け |
単位(円)/税別
また、仕様書に関する料金は下表となります。
| 製品数 | 1製品 | 2製品 | 3製品 | 4製品 | 5製品 |
|---|---|---|---|---|---|
| 費用 | 10,000 | 20,000 | 30,000 | 40,000 | 50,000 |
単位(円)/税別
その他
最後に「その他」の料金表のご紹介となります。
| オプション項目 | 単位 | 金額 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 事前課題対応 | 1名あたり | 1,000〜 | 試用前にモニターに課す課題の対応 |
| サンプル品回収督促 | 1名あたり | 300 | サンプル品未回収者への督促対応 |
単位(円)/税別
これらの費用を合算することで、実際の見積り金額が決まります。
なお、基本料金や各種オプションの範囲はプロジェクトの仕様によって大きく異なるため、詳細は個別見積もりを取るケースが多く、もし気になる方やご検討中の方は、まずはご相談してみてみるのがおすすめです。
ホームユーステストに関するご相談はこちら>
ここでは、実際に実施されたホームユーステストの料金事例として、当社の事例を紹介していきます。
いずれもブラインド条件下で自社製品と競合製品を比較した味覚評価調査ですが、調査規模や設問数によって費用に大きな差が生じています。
味覚評価事例 1:スナック菓子の試食評価(プロトモナディック法)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査概要 | ブラインドした自社製品と競合製品の味覚評価(プロトモナディック法※) ※ プロトモナディック法とは、対象者に2製品のテストを実施してもらい、1製品目を絶対評価した後に2製品の比較評価を行う方法となります。 |
| 製品返却 | なし |
| 製品数 | 2製品 |
| ローテーション | あり |
| 発送地域 | 首都圏 |
| 試用期間 | 3日間 |
| 対象者条件 | 首都圏在住20~39歳女性、コンビニ・スーパーでの週3日以上の菓子購入者 ※必要に応じ、食物アレルギーも事前に確認 |
| サンプルサイズ | 108ss |
| 割付 | 各年代で均等割付 |
| スクリーニング | 2,000ss回収・10問 |
| 設問数 | 20問 |
| 謝礼 | 500円 |
| 納品物 | ローデータ |
| 金額(税別) | 537,786円 |
この事例は、製品数が少なく、試用期間が短く、謝礼額も比較的低めとなるため、サンプルサイズ100超の調査ながら比較的費用を抑えられています。
味覚評価事例 2:特定飲料の試飲評価(シークエンシャルモナディック法)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査概要 | ブラインドした自社製品と競合製品の味覚評価(シークエンシャルモナディック法※) ※ シークエンシャルモナディック法とは、対象者が1製品目を絶対評価した後に2製品目の絶対評価を行い、さらに2製品の比較評価を行う方法です。 |
| 製品返却 | あり |
| 製品数 | 3製品 |
| ローテーション | あり |
| 発送地域 | 首都圏 |
| 試用期間 | 3日間 |
| 対象者条件 | 首都圏在住20~40代男女、ある特定の飲料を週に1回以上飲用している方 ※ 必要に応じ、食物アレルギーも事前に確認 |
| サンプルサイズ | 220ss |
| 割付 | 性別・年代で均等割付 |
| スクリーニング | 5,000ss回収・10問 |
| 設問数 | 40問 |
| 謝礼 | 1,000円 |
| 納品物 | ローデータ/GT集計/クロス集計/検定結果 |
| 金額(税別) | 1,560,550円 |
この事例は、事例1と比較して、製品数やサンプルサイズ、スクリーニングなどが多く、さらに製品の回収作業や詳細な集計・分析(GT集計、クロス集計、検定結果)が含まれるため、費用が高くなっています。
ホームユーステストのサービスの詳細はこちら
アスマークでは、ホームユーステストのサービスを提供しております。新商品や改良品のサンプルを調査対象者の自宅に送付し、普段の生活の中で、一定期間、試飲・試食または試用してもらい、アンケートでその評価を得る調査手法です。
> 詳しく見る
ここまで、ホームユーステストの活用事例や料金事例について紹介してきました。
ホームユーステストは、消費者が実際の生活環境で商品を使用することで、よりリアルで率直な評価を得られるとても効果的な調査手法です。その一方で、情報漏えいや使用環境のばらつきなど、注意すべき課題も存在します。しかし、調査設計や管理体制を適切に整えれば、商品開発やマーケティング戦略の質を飛躍的に高めることが可能となります。
自社の製品改良や新商品の検証プロセスに、ぜひホームユーステストを積極的に取り入れ、消費者の「リアルな声」をビジネスの成長へとつなげていきましょう。
失敗しないホームユーステスト6つのポイント
これからホームユーステストを検討する方向けに、注意点や失敗しないためのポイントをレポートにまとめました。
下記に当てはまる方にお薦めの資料です。
・今後自社製品の試用テストを検討している
・試食・試飲テストを検討している
・ホームユーステストについて詳しく知りたい
> 詳しく見る
ホームユーステスト(HUT)プロフェッショナルに聞く 「HUTの全工程解説と注意すべきポイント」
ホームユーステスト(HUT)は、消費者の日常生活の中で商品を試用・試食し、そのフィードバックを収集する重要な調査手法です。アスマークではHUT業務を円滑に進めるためにHUT専門チームを置いて案件を進行しています。
今回、HUTチームで活躍するお二人から、HUTの工程や各工程におけるポイント、またチームの強みや展望についても詳しく伺いました。HUTの舞台裏にはどのような努力と工夫があるのかをご紹介します。
> 詳しく見る
ホームユーステスト(HUT)とは?メリットとデメリット、注意点を解説
近年、商品開発の競争が激化する中で、消費者の本音を知り、本当に求められる商品を開発することがますます重要になっています。そこで注目されているのが、ホームユーステスト(HUT)です。ホームユーステストは消費者が普段の生活の中で自然な形で商品を使用することで、よりリアルな意見や行動を把握できる調査手法です。
この記事では、ホームユーステストの概要からメリット・デメリットや注意点などについて、詳しく解説します。
> 詳しく見る
ホームユーステストと会場調査の適切な選び方とは?特徴や優位性など解説
新商品の使用感や実際の効果を把握したいとき、選択を誤ると調査自体がムダになってしまうこともあります。特に「生活の中でのリアルな声を聞きたい」「使ってもらって初めて価値が分かる」といった製品は、ホームユーステスト(HUT:Home Use Test)の活用が重要になります。
本記事では、調査目的に合致したホームユーステストまたは会場調査の選び方や評価精度の上げ方、さらに深掘りをする方法について解説します。
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グループインタビューのメリット/デメリットとは?流れや費用感、事例を紹介
マーケティング戦略を立案する際、消費者の声を直接聞くことは非常に重要です。その中でも複数の消費者から一度に意見(生の声)を収集できるグループインタビューは、多くの企業で活用されている調査手法です。
本記事では、グループインタビューの基本的なことから具体的な実施方法、メリット・デメリットまでを詳しく解説します。
> 詳しく見る
デプスインタビューの定義~分析:効果的な方法で本音とインサイトを引き出す
「顧客や利用者の本音」や「深層に潜むインサイト」を探るための強力な手法として注目されているのが、デプスインタビューです。この手法は、従来のアンケート調査やグループインタビューとは異なり、対象者の心理や行動の背後にある真の意図、価値観を見極めることを目的としています。
この記事では、デプスインタビューの概要から、効果的に活用するための方法について解説します。
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