市場調査・マーケティングリサーチ会社のアスマーク

各業種・各業界事例の詳細

商品開発におけるグループインタビューの事例

CASE活用事例

前ページでは、ヨーグルトの製造・販売メーカーを例として、商品開発における調査企画・設計~【フェーズ1】webアンケートまでの実施事例を紹介しました。
ここからはwebアンケートからでは探れない対象者の行動や発言・情報についてを探る定性調査を行なっていきます。最後に、調査全体から何が見えたのか、ヨーグルトの新価値を見出し、新商品の方向性について触れています。

【フェーズ2】日記調査

フェーズ1で実施したクラスター分析の結果を用いて、ヨーグルト単体を食べる「喫食者」とヨーグルトを料理に混ぜたり顔パックとして使用する「活用者」に分けて、ますは日記調査を実施。グループインタビューの前に日記調査を行うことで、日ごろの日常の行動や考えを具体的に知ることができます。
グループインタビューでの口頭での説明だけではうまく伝わらないことも、写真やその時の気持ちなどのコメントがあることで、理解できることもあります。また、第三者が写真を見ることで新たな発見が生まれることもあります。
日記調査では、喫食者グループ、活用者グループそれぞれの対象者に、「いつ」「どのように」「どのような目的」でヨーグルトを消費したのかを記録をつけてもらいます。

共通条件

  • 20~50代の女性
  • 1都3県在住
  • 週に1回以上ヨーグルト喫食(活用)者

割付

  • 喫食、活用各1グループ ・クラスター分析による割付
  • 喫食、活用以外に「買い物意識」「ライフスタイル」のからクラスター分析を行い、より尖った人を選定した
  • ヨーグルトの”価値”を深く探るグループワークから、ヨーグルトの新活用のアイデアを創出

【フェーズ2】日記調査

喫食者グループ

【いつ】【どのように】【どのような目的】でヨーグルトを召し上がりますか?

対象者A

平日の朝食。家族が皆出かけた後、朝食で腸に働く物を取って、1日の活力を得る為、一人で食べました。

対象者B

朝食にて一人で。出かける前だったので手早く栄養あるものを取りたくて、シリアルにかけて食べました。

対象者C

主人、娘との3人の朝食のデザートとしてダイニングで。ドライマンゴーを一晩ヨーグルトに浸けました。

対象者D

夕食後のデザートとして、自分一人リビングで。桜のフレーバーのハチミツと一緒に食べました。

活用者グループ

【いつ】【どのように】【どのような目的】でヨーグルトを消費しましたか?

対象者E

膝の黒ずみをとるため、無糖ヨーグルトに塩を入れたものをスクラブとして使用しています。

対象者F

夕食でチキンカレーを作りました。チキンを柔らかくするためヨーグルトに鶏肉を3時間ほど漬けてトマト缶と一緒に煮込み旦那さんと食べました。

対象者G

肌のキメを整えるため、また乾燥を予防するため一人で顔にヨーグルトパックをしました。塗ってる最中に垂れないように小麦粉を加え、また保湿効果を高めるためハチミツを混ぜています。

テキストと写真をあわせて確認することによって、ヨーグルトの使用・喫食シーンの新たな気づきを得ることができました。

【フェーズ3】グループインタビュー

最後にグループインタビューを行います。Webアンケートや日記調査の回答結果を基に、それまでの調査では得ることができない具体的な意見や考えを得ることを大きな目的として実施します。
本件では単純にインタビューで質問・回答を繰り返すだけでなく、ホワイトボード・付箋などを使用してグループワークも行いました。そうすることで、より活発な意見交換や自発的な発言を引き出すことができます。対象者自身も、他人の話しを聞くことによって、新たな視点から意見ができます。結果、これまでにない、自身も考えていなかったような「面白いアイデア」が生まれることもあります。

※日記調査と同じ対象者へインタビューを実施。

グループインタビューの流れ

グループインタビューの流れ

製品やブランドのグルーピングやマッピングをしてもらうことで、視覚化することができ、対象者の頭の中で考えていることが他の対象者・モデレーターはもちろん、バックルーム・ミラールームで見ている方たちにも共有でき、インタビュー後のデブリーフィングでの意見交換も活発になることが多いです。

グループインタビューのアウトプット

Webアンケート結果のレポートについては、設問ごとに回答結果をグラフ化し、データから読み取れる内容をコメントとして記載しています。設問に応じた適切なグラフを用いたり、ブランドイメージや喫食・飲用シーンで使用している「コレスポンデンス分析」などの分析手法を用いてレポートを作成しています。横棒グラフでは、回答の全体的な傾向を把握することができます。性別や年代別、性年代別といった属性ごとの特徴も見ることができます。

  1. 調査対象者にとっての生活信条、ヨーグルトへの情緒的価値/機能的価値を整理し、ブランドの区分けを行なった。
    調査対象者にとっての生活信条、ヨーグルトへの情緒的価値/機能的価値を整理し、ブランドの区分けを行なった
  2. さらに、整理された情報から根幹となりうる要素を抽出し、結論を整理。
    整理された情報から根幹となりうる要素を抽出し、結論を整理
  3. 機能と用途を軸に再度ポジショニングを行ない、ホワイトスペースを確認。
    機能と用途を軸に再度ポジショニングを行ない、ホワイトスペースを確認

調査全体から見えたヨーグルトの新価値の方向性(結論)

ヨーグルトの喫食・使用シーン
主体は『朝シーン』での喫食(朝食の一品、代替)だが、【日記式調査】から『料理への使用』『美容品への使用』ニーズが見られる。

ヨーグルトに対するベネフィット
【情緒面】では『安心・癒し・健康』、【機能面】では『おいしさ・健康・料理・美容』への期待が見られる。

ヨーグルトのブランド比較(ポジショニング)
ブランドへのポジショニングは、消費者意識や特徴から、喫食面で『オールマイティ』『機能性タイプ』『高級タイプ』などへの区分がなされる。しかし、ヨーグルトそのものに対する喫食利用を主としており、『料理』や『美容(パックなど)』に対するホワイトスペースが見られる。

ヨーグルトの特性(乳酸菌、ビタミンやカルシウムが豊富)を活かした『料理』『食べる以外に美容』への新用途ニーズが示唆される。

「料理用ヨーグルト」、「美容専用ヨーグルト」へ開発コンセプト案

料理用ヨーグルト

料理用ヨーグルト

美容(パック)専用ヨーグルト

美容(パック)専用ヨーグルト