マーケティングリサーチQA

Q
競合が存在しない新製品の価格設定について、CVM分析はどのように活用するのが適切でしょうか?
市場規模が読みにくい場合、購入意向率の高い価格をそのまま参考にしてよいのか、それとも価格戦略全体の中で別の見方をした方がよいのか、考え方を教えてください。
A
新製品の価格設定は、CVM分析だけで最適価格を決めるというよりも、まずどのような考え方で価格を設定するかを整理することが重要です。たとえば、初期からある程度の利益確保を重視するのか、それともまずは普及を優先し、広がった後に利益化していくのかによって、見るべき価格水準は変わってきます。
価格戦略 考え方 CVM分析の見方
利益重視 初期からある程度の利益確保を重視する 購入意向率が多少下がっても、事業として利益が成立する価格水準を検討する
普及重視 まずは導入・普及を優先し、市場に広げた後に利益化を目指す 購入意向率が高く、受け入れられやすい価格水準を重視する

そのため、CVM分析は「この価格が正解です」と一点で決めるために使うのではなく、検討している価格がどの程度受け入れられそうかを確認するための材料として活用するのが適切です。

特に、競合がいない新製品では市場規模も読みづらいため、購入意向率が高い価格をそのまま採用するというより、価格によって購入意向がどのように変化するかを見ることが重要です。たとえば、どのあたりの価格から購入意向が大きく下がるのかが分かると、受容性の下がり始める水準を把握でき、価格設定の上限を検討する際の参考になります。

その意味で、CVM分析は購入意向が高い価格をそのまま探すためのものというより、価格設定の妥当性や、事業として成り立ちうる価格帯を考えるための参考情報として活用するのがよいと考えます。

新製品の価格設定におけるCVM活用の考え方

 

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執筆:アスマーク編集局

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アスマーク編集局は、数多くのメーカー、官公庁、大学との広範な調査実績に基づき、実務に直結するマーケティングリサーチの知見を発信する専門組織です。単なる手法の解説に留まらず、「現場で求められる判断基準」や「実務上の留意点」を網羅した専門コンテンツを企画・制作しています。

普及活動の実績
調査・分析に関する自社セミナーは累計参加者26,000人を突破。関連資料の利用者は11,000人を超えています(※2026年現在)。

学術・教育支援
日本社会学会や日本行動計量学会等への参画、大学での講義(累計受講者1,000人以上)を通じ、リサーチノウハウの普及に努めています。また、大学等の教育機関へ1万人規模の実証データを提供し、PBL(課題解決型学習)教育の支援も行っています。

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監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)

監修:竹中 重雄(Shigeo Takenaka)

株式会社アスマーク マーケティング管轄 マネージャー
リサーチ業界およびマーケティング領域で10年以上のキャリアを持つスペシャリスト。学術調査チームの立ち上げや、業界内でも難易度の高い「難病・希少疾患」「障がい者」のリクルートサービスの立案・リリースを主導。

専門領域
消費者インサイト分析、セグメンテーション。学術的根拠に基づき消費者モニターをタイプ分類する「インサイト・セグ」を開発。

発信実績
日本のマーケティングリサーチ20年の変遷」の執筆や、最新技術を網羅した「ChatGPTを調査設計・レポートに活用する検証セミナー」への登壇など、伝統的手法から最新トレンドまで幅広い知見を保有。

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